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シリーズ未設定
炎竜士アルディ ☆2 パートナーは何故か大きなパンが好物だったという。
フィルアーム騎士団に所属した見習い騎士。
セルタビアが戦乱の渦中にあった時代に数々の戦功を挙げたと伝えられる。ファイアーリザードと共に先陣を切り、斧を振るって多くの敵を屠ったが、彼の無謀な突撃はしばしば味方の陣形をも乱してしまったという。騎士団有数の戦功を誇ったものの、その猪武者ぶりが嫌厭され、長らく正式な騎士に叙任されることはなかった。ただ、騎士団長だけは、彼の成長を願い、見守っていたという。☆3 騎士団長が病没した際は人目も憚らず男泣きしたという。
フィルアーム騎士団で活躍した見習い騎士。
1人でも多く敵兵を倒すことが自分の役目と公言していた彼に、騎士団長はある旅への同行を命じた。それは戦死者の遺族を訪ねて歩く慰問の旅だった。たった数日の行程であったが、以来、彼の振る舞いは別人のように変わったという。戦いを最小限の流血で決着させる方法を模索するようになり、敵将との一騎打ちを好んだという。人格的に成長した彼は、後に正式な騎士へと推薦された。海鮫士レヴィン ☆2 漁に出て獲物なしに戻ることはなかった。
セルタビア西方の海洋民族出身の青年。
相棒の一角鮫と共に、海の魔物や海賊を討伐し続けた彼は、部族と友好関係にあるフィルアーム王国からヴァイザーの称号を贈られる栄誉を受けていた。彼らの部族は海竜を神に遣わされた守護者として奉じていたが、ある時その海竜が突如として暴れはじめた。長老たちが苦渋の末に海竜討伐を決断しようとする中、彼は海竜を信じると言い残し、相棒と共に荒海へ乗り出して行ったという。☆3 魚は獲りたてを火で炙っただけが1番美味いらしい。
セルタビア西方の海洋民族出身の青年。
荒れ狂う海竜に対峙し銛を振るう彼は、海の様子がおかしいことに気付く。やがて、海竜がこの海域を襲う大海難から人々を遠ざけようと暴れていたことを見抜くと、急ぎ帰還し長老たちを説得したという。彼らの里はその後、水害により跡形もなくなったが、犠牲者を出すことなく難を逃れることができた。一族を救った彼はその功績を讃えられ、新たな族長に推戴されたと伝えられている。旅芸人アミナ ☆2 放った林檎にふたりで同時に命中させるのが得意技。
セルタビア王国に様々な逸話を残す旅芸人。
相棒の猿と連携したナイフ投げで観客を沸かせていた彼女は、その人柄の良さと、旺盛すぎる好奇心によって様々な騒動を引き起こしたことで知られている。ある時、相棒の故郷の森を訪れた彼女は、動物たちが悪徳商人に脅かされていることを知る。悪辣なやり口に憤慨した彼女だが、猿たちに神の遣いと勘違いされたことから、猿の軍勢を指揮して商人の私兵と戦う羽目になってしまった。☆3 当時の噂によるととんでもない酒乱だったらしい。
セルタビア王国に様々な伝説を残す旅芸人。
猿軍団を率いた彼女は、悪徳商人たちを懲らしめ、お礼の果物を手に森を後にした。その活躍と噂は、彼女自身が芸の前口上がてら派手に語ったこともあり、人々の口を経る毎に大袈裟な伝説と化していった。商人と手下は魔神と魔物ということになり、彼女は猿たちを導き、彼らに信仰される女神ということになっていった。ある森の女神像には、今でも猿たちが果物を供え続けているという。毒蜂のメリール ☆2 薬を精製するところを人に見せることはない。
セルタビア各地を放浪した凄腕の薬師。
フィルアーム王国の出身で、極めて珍しい蜂を相棒としていた。毒を自らの体内に取り込み薬を精製することができたと言われており、その薬はあらゆる病を癒したとされる。彼はその薬を用い、死の淵にある富裕者から法外な代金を巻き上げたと伝えられている。大金狙いの強盗や恨みを抱いた者から命を狙われることもあったが、襲撃者らはことごとく蜂の毒で命を落としていった。☆3 療養所は森の恵みを運営資金に充てているという。
セルタビア各地を放浪した凄腕の薬師。
彼は大金を投じて広大な森を買い占めて療養所を建てると、とある奇病に侵され、世から見捨てられた人々を迎え入れたという。一説では彼もその病で滅んだ里の出身であり、身中の毒を自在に薬へと精製する能力も、病からただひとり生還して得た呪われし力だと噂される。噂の真偽こそ定かではないが、療養所は彼が亡くなった今でも変わらず運営されていることだけは確かである。天馬騎フルーレン ☆2 無骨で武芸一筋、花やいだ話の一切ない女性だった。
フィルアーム騎士団中興の端を開いた騎士。
戦乱が終結し、平和な時代が続いた当時の騎士団は、貴族化が進み相棒との絆すら軽んじる風潮が広がっていたという。そうした中、王都の武芸大会に現れた彼女は、天馬との息のあった空中戦で並みいる騎士らをすべて打ち破り、颯爽と優勝を奪い取っていった。完敗を喫した騎士たちは衝撃を受け、相棒との関係を見つめ直し、内部改革を実施。往年の精強な騎士団を再興させたという。☆3 ペガサスのお節介で想い人と電撃結婚したという。
精強なフィルアーム騎士団を築いた鬼教官。
武芸大会に優勝した彼女の正体は、騎士団の改革を志す団長により招かれた、天馬を相棒とする一族の戦士であった。空を自由に舞う彼女の勇姿は天馬との絆をまざまざと見せつけ、相棒との絆を軽んじつつあった騎士たちに自ら襟を正させたという。彼女は後に騎士団の教官として招聘されたが、弛みきっていた騎士たちにとって、課せられる鍛錬は正に地獄の如しであったと伝えられている。闇獣使いレウダ ☆2 玄人曰く、歌踊演劇での上演は古典への冒涜、らしい。
愛する夫の復讐を誓って旅立った未亡人。
下級貴族の婦人であった彼女は、その愛情深い人柄で知られており、屋敷に逃げ込んだ傷ついた魔獣をも暖かく迎え入れるほどであったという。ある時、夫婦は王都の陰謀に巻き込まれ、命も名誉も、その全てを奪われてしまう。魔獣によって辛うじて難を逃れた彼女は、これまでの全てを捨てて復讐を誓う。その生涯は後世の人々を魅了し、古典歌劇の名作として伝えられていくこととなる。☆3 若人曰く、古典歌劇の硬直性は舞台芸術の敵、らしい。
愛する夫の復讐に生涯を捧げた未亡人。
惨劇の末に、暗殺犯を討った彼女だが、それは物語の序章に過ぎなかった。彼女の存在を知った黒幕は次々と刺客を放つ。魔獣はその身に傷を負い、彼女もかつての暖かさを忘れていく。だが、血塗られた道を歩む彼女には、もはや引き返す手立ては無かった。無数の屍を踏み越えて、復讐の刃は遂に黒幕へと届く。古典歌劇の物語は幾度も形を変えて語り継がれ、史実は忘れ去られて幾久しい。
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魔法使いリーザ ☆1 魔法使いの衣装は自作らしい。
神々に滅ぼされたアグニ帝国の魔法使い。
家族の希望により、巫女になるための訓練所に通っていたが、魔法使いになるという幼少期の夢を諦めきれず脱走する。その後、独学で炎の魔法を修得すると、帝都の郊外に居を構え、“魔法使い”の活動を開始した。魔法で次々と難事件を解決していくはずが、半ば便利屋のような扱いを受けていたというが、生真面目に仕事をこなすうちに評判は高まり後に帝国軍の勧誘を受けることとなる。☆2 魔法の練習で家が火事になりかけたことがある。
神々に滅ぼされたアグニ帝国の魔法使い。
帝国軍に所属し、主に魔物討伐の任務に従事していた。炎の魔法を得意としたため、樹木系の魔物相手に活躍したと言われている。だが独学で魔術を習得したため、口伝のみで継承される秘術などを学ぶことができず、その実力は伸び悩んでいたという。彼女の日記には、日々の出来事や悩みと共に数々の試行錯誤が綴られており、グランガイアの魔術や庶民の生活を探る貴重な史料となっている。☆3 本気を出せばものすごい速さで飛べるらしい。
神々に滅ぼされたアグニ帝国の魔法使い。
独学での研究に限界を覚えた彼女は、帝国中の魔術師に教えを請うた。しかし、実力者ほど他者に知識を明かさないため、彼女を満足させるような師に巡り合うことはなかった。そんな中、彼女の元に1冊の魔導書が届いたことで状況は一変する。そこには、炎の魔術に関する秘儀が記されていたのだ。彼女は魔術師としてさらなる高みへと登っていく。謎の送り主への疑念を抱いたまま。僧侶メリス ☆1 目覚めは日の出より早いらしい。
神々に滅ぼされたサーマ王国の僧侶。
海洋民族国家サーマにおいては、民の多くが水神サーラムを祀っている。幼い頃よりその教義に深く触れていたメリスは、早い時期から僧侶になるための勉学に励み、16歳の時に見事、正式な僧侶となる。その後も修行を怠ることはなく、教団内では僧侶の鑑として讃えられたという。他の水神の僧侶と同じく、彼女も水を扱った魔法を得意とし、炎を宿す魔物をたやすく退けたと言われている。☆2 水の無駄遣いには厳しいらしい。
神々に滅ぼされたサーマ王国の大僧侶。
篤信を評価され昇格した後も、国内外の人々に自ら水神サーラムの教えを説いてまわったと伝えられている。教義を第一とする彼女の姿勢は、信仰心を失いかけていた多くのサーマ諸部族から堅苦しいと非難されたが、本人は意に介さず自分の意思を貫いていた。立場の上下を問わず人を正し続ける清廉さは、多くの信者から支持を集め、異教の部族サヴァトからも評価されていたという。☆3 子供の頃に難解な神学書を解読したらしい。
神々に滅ぼされたサーマ王国の大僧正。
神軍による侵攻が始まると、神に仕える身である彼女は神と人の板挟みとなり、自分が何をすべきか悩み苦しむことになる。しかし、傷つく人々を目の当たりにし、自分の役目が人々の精神と肉体を癒すことにあると気づくと、大戦前と同様に回復魔法で民衆を救い始めたという。神とは戦わず、神に傷つけられた人を救う。それは彼女なりの、神々の暴虐に対する抵抗だったのかもしれない。風水師クラリス ☆1 どこでもすぐに寝られるらしい。
ヴリクシャ公国で活躍した謎多き風水師。
各地を流浪する一族出身のため、残念ながら幼少時の記録は残されていない。自然の摂理を読み解き、その力の流れを整えるという風水師が1箇所に留まる事例は稀であるが、彼女は10年という長期間をヴリクシャで過ごしたとされている。彼女がそれほどまでに同地に滞在し続けた目的はいまだ不明で、“ヴリクシャに眠る秘宝の探索していた”“恋人ができた”など諸説が存在している。☆2 猫に敬語で話し掛けていたらしい。
ヴリクシャ公国で活躍した謎多き風水師。
神々との戦いの中で時を操る能力に目覚め、以降は“時操師”の二つ名で呼ばれた。だがその圧倒的な力にも関わらず信憑性がある記録に乏しく、どのようにして彼女がその力を修得したかについての研究は、今も多くの学者の知的好奇心を刺激し続けている。一説では、彼女の本来の力は自然の摂理を破壊しかねないほどものなので、あえて後世に情報を残さないようにしたとも言われている。☆3 料理に魚を出すと喜ぶらしい。
ヴリクシャ公国で活躍した謎多き風水師。
“時を操る”という圧倒的な力を手に入れたとされる彼女だが、今もなおその記録はほとんど残されていない。だがそんな中、グランガイアの小さな集落跡からクラリスの活躍が記述された少女の日記が発見された。そこには、神々が振るう強力な魔法を悠然とかわす彼女の姿が記されていた。少女は日記の中で「お姉ちゃんは、まるで最初から知っていたように動いていました」と語っている。踊り子メイ ☆1 各国の要人と繋がっていたらしい。
神々に滅ぼされたアタルヴァ共和国において絶大な人気を誇った美貌の踊り子。
時に激しく、時に妖艶に変化する彼女の舞踏は多数の人間を魅了し、さらに心だけでなく体も癒されたと喜ぶ者もあったという。その原因は後に、彼女の舞が魔力を秘めた“魔舞踊”であったことが明らかになる。だがそれが判明した後も彼女の人気は衰えることなく世界中から伝説の舞を一目見ようと大勢が押し寄せたと伝えられている。☆2 戦いでも常に笑顔は忘れない。
神々に滅ぼされたアタルヴァ共和国において絶大な人気を誇った美貌の踊り子。
“魔舞踊”により数多くの人を癒し続けた彼女だが、神軍による侵攻が始まった後は癒しをもたらすだけでなく、“舞姫”と讃えられるほどの舞踏で迅雷を呼び出し、神々への抵抗を続けたと言われている。その勇姿に魅せられた者は多く、彼女が戦いで傷つき戦地より戻った時は、アタルヴァ中の医師が治療のために集結したほどであったという。☆3 三日三晩踊り続けたことがある。
神々に滅ぼされたアタルヴァ共和国において絶大な人気を誇った美貌の踊り子。
神々との激戦が続く中、彼女の“魔舞踊”はさらに魔力を増していく。敵へ雷を落とし、味方には癒しを与える。彼女の存在は、その魔力以上に味方に力を与えていた。神軍もそれに気が付き、彼女に集中攻撃を試みるが、数多くの兵士が彼女の盾となって猛攻を防いだ。彼女自身は敵の攻撃にも気づかず、忘我のままに踊り続けていたという。光法師ミミル ☆1 両親には甘やかされて育ったらしい。
ラ・ヴェーダ共和国で活躍した白魔法使い。
幼少の頃より高い魔力を持ち、同じく白魔法使いであった両親と共に人々を癒すためグランガイア中を旅していた。手にした杖から放たれる清らかな光は複数の者の傷を同時に治し、さらには暗がりに潜んでいた魔物をも追い払ったとされている。その一方で甘いもの好きとしても有名で、袖の中には常に数多くの菓子を隠し持ち、旅の合間などに食べていたという目撃談が残されている。☆2 お菓子を食べられないと、ものすごく落ち込む。
ラ・ヴェーダ共和国で活躍した白魔法使い。
グランガイア各地で人々を癒し続けた彼女は誰もが見放した重傷者も瞬時に回復させるまでに成長する。そして25歳の頃には“賢者”と讃えられるようになったという。癒しの力同様に甘党の方にも磨きがかかり、日に10回の間食を摂ったとの伝説も残っている。激務の合間、ささやかな“自分自身へのご褒美”に満面の笑みを浮かべるミミルの姿は、人々に親近感を抱かせたという。☆3 固い甘味だけは食べられないらしい。
ラ・ヴェーダ共和国で活躍した白魔法使い。
神々との戦いが始まる頃には、彼女の癒しの力は奇跡と称されるほどまで高まっていた。惜しむことなく力を振るい人々を救う彼女のことを聖女と呼ぶ者もいたが、いかなる称賛の声に対しても静かに微笑み返すだけだったと伝えられている。治療の費用などは決して受け取らなかったといわれているが、甘い菓子の差し入れをされた時だけは、軽い逡巡の後にそっと受け取ったという。陰陽師リリー ☆1 呪符に触ると睨まれるらしい。
神々に滅ぼされたバリウラ帝国の陰陽師。
バリウラ帝国では様々な魔術が研究されており、彼女が身につけた陰陽術もその1つである。本来、陰陽術は天文や暦から吉凶を操る儀式魔術であったが、彼女は呪符にその力を込めることで即座に効果を発現可能にし、実戦においても自在に凶事を引き起こしたと言われている。自然現象を捻じ曲げる行為から眉をひそめる者もいたが、それ以上に彼女の術の有用性を認める者の方が多かった。☆2 研究室には大量の呪符が貼られていたらしい。
神々に滅ぼされたバリウラ帝国の陰陽師。
バリウラ帝国での研究の下、リリーは儀式に依存していた陰陽術を戦場で運用できるようにしただけでは飽き足らず、魔術を加え改良を重ねていった。陰陽の力と魔力を重ねあわせた彼女の術はさらに効果的ではあったが、ほかの陰陽師たちより強い批判を浴び、“陰陽師”ではなく“魔術師”だと揶揄されてしまう。だが、周囲の評価に無頓着なリリーは気にも留めず、淡々と研究を続けたという。☆3 突然狂ったように叫び出すことがある。
神々に滅ぼされたバリウラ帝国の陰陽師。
陰陽術に多種多様な魔術を重ねたことにより彼女の技は他の陰陽師とは異なる進化を遂げていった。しかし彼女の方法論が理解されることはなく、周囲の人々は彼女から離れていく。彼女自身もそれを止めることはせず、自分の研究にさらに没頭していった。力と引き換えに人との関係を絶った彼女の言動は徐々に不安定なものとなり、帝国内でも異質な存在として認識されていったという。
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盗賊レナード ☆2 盗みの術はある師匠に教え込まれたらしい。
アグニ帝国を縄張りに活動していた盗賊。
幼少期を孤児院で過ごすが、帝国からの補助金を悪徳官吏に搾取されていたことを知ると怒りと共に孤児院を飛び出す。その後、悪評のある役人や軍人、商人などを標的とした盗賊として世に知られていった。時には両手の短刀で標的を傷つけることもあったが、決して殺人にだけは手を染めなかったという。こうした逸話から、貧者たちから義賊として大変な人気を誇ったと言われている。☆3 金目的の人間は入団を断っていたらしい。
神々に滅ぼされたアグニ帝国の一帯を縄張りとして活動していた盗賊団の頭領。
“弱きを助け強きを挫く”という単純明快な信条が支持され、多くの部下を従える盗賊団の頭領となった。神々との戦いが始まった後は民衆を救うために奮戦するが、彼の過去の被害者である悪徳官吏たちに足を引っ張られていたと伝えられる。神軍と帝国の双方を敵に回してもなお戦い続けるその姿は、貧者たちの希望となったと言われる。海賊ヴェリカ ☆2 敵の挑発において右に出る者はいない。
サーマ王国の近海で活動していた新米海賊。
ゆったりとした外見と言動から敵に侮られることも多かったが、ひとたび戦いが始まると人が変わったようにその強さを示したと伝えられる。機敏な動きと豪快な一撃で相手を瞬時に斬り倒すなど、彼の雄姿は仲間の海賊たちを大いに鼓舞した。彼が乗っていた海賊船の船長などは「ヤツがいれば、俺はいつでも酔っ払ってられる」とうそぶきながら、悠々と酒を飲み続けたと伝えられている。☆3 温和で有名な海賊を怒らせたという伝説がある。
サーマ王国の近海で活動していた海賊船長。
巨大な体と立派なヒゲで前に立つ者を威圧したが、口を開くと軽い言葉が出る一面は以前と変わらなかった。そのため、部下は「無口な男ってカッコいいですよね」と遠回しに何度も忠告したが、本人はどこ吹く風といつもの態度を貫き通したと言われている。そんな彼も戦いになれば鬼と化し、海軍さえもヴェリカの海賊旗を見つけるや否や、あわてて逃げ出したと伝えられている。山賊頭ザザン ☆2 携帯召喚器に入れたのは、ルジーナ自身。
ヴリクシャ公国の国境付近で活動した山賊。
当時は「粗暴、下品、野卑とは奴のためにある言葉だ」と公国中の人々に嫌われていたという。だが、彼が振るう斧は一撃で大木を切り倒すほど爆発的な威力があり、公国の兵士たちも彼を恐れて捕らえようともしなかったと言われている。時折フラリと街に下りてきては富裕層から食料を奪い取っていったが、誰にも制することができない彼の自由奔放な姿に憧れる若者も少なからずいたようだ。☆3 池に斧を投げ込んだが、何も起きないから普通に拾った。
ヴリクシャ全土で活動した山賊団の頭領。
自由気ままに山賊稼業を続け、群れることなど考えていなかったザザンだが、彼に憧れた若者たちによって、山賊の頭領に祭り上げられてしまう。本人は「めんどくせえ」と放っていたが、神々の侵攻によって“手下”たちが殺された時は、今までにない鬼の形相で斧を振るい、神軍の一隊を壊滅させた。これまで嫌われていた人々に感謝を述べられても、彼は気にも留めなかったと言われている。空賊グラッフル ☆3 一族の怒りは激しく、賞金首にされてしまったという。
アタルヴァ共和国で名を馳せた空賊。
元は、特殊なスフィアの力で空を駆ける船を守護する一族の出身だったが、一族の禁を犯し、船を盗み旅立ってしまう。船内に封じられていた異界の兵器“銃”を手に大空を飛び回るその姿は、権力者の警戒を招き“空賊”の烙印を押されてしまう。しかし、本人は気にしないどころか、挑発するかのように大都市などでは船を旋回させて見せつけ、悠然と空の旅を楽しんでいたという。☆4 賊と呼ばれた割にはまっとうな商売も手掛けていた。
神々に滅ぼされたアタルヴァ共和国で名を馳せた、異界の兵器“銃”使いの空賊。
空を駆ける船に乗り、仲間たちと共に旅を続けていたが、地上で食料の補給中に共和国軍の騎士ファルマと戦闘になる。激戦の末、その強さに感銘を受け、グラッフルは配下となることを申し出る。しかしファルマはそれを断り、代わりに友情を望んだという。その後2人は無二の親友となり、数々の戦場で肩を並べ、互いの背を護ったと言われている。☆5 ファルマに舵を任せたことをずっと後悔している。
神々に滅ぼされたアタルヴァ共和国で名を馳せた、異界の兵器“銃”使いの空賊。
神軍による侵攻が始まると、軍隊の動きに呼応し、グラッフルもまた空を駆ける船で神々に突撃していったという。華麗な身のこなしで神を斬り伏せる親友ファルマの援護に徹していたが、その銃技は単身でも十分に神を倒す力を有していた。それでも援護を続けるグラッフルを、ファルマは友情と親愛の念を込めて、“空賊帝”と呼んだと言われている。