ブレフロ2攻略wiki|ブレイブフロンティア2

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ユニット図鑑(ストーリー)

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英霊召喚 +

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焔剣士リアン

焔剣士リアン
☆3 相棒の次に好きな動物は猫。
セルタビアの伝説に残る四聖と呼ばれるヴァイザーの1人。勇敢なる炎狼ロディを相棒に、セルタビア各地を放浪していたが、樹霊の巫女との出会いを契機として賢王に仕えることになる。放浪中の冒険譚は数多いが、最も人気があるのは氷狼使いとの湿原での決闘だろう。地形を熟知した敵を相手に不利な戦いを強いられたが、冷静に勝機を見極め勝利したという。最後に勝敗を分けたのは相棒への信頼だった。
☆4 野趣あふれる豪快な料理が得意。
セルタビアの伝説に残る四聖と呼ばれるヴァイザーの1人。彼の活躍した時期、闇の王と呼ばれる人物が現れ動物たちを魔獣に変えて世を乱したと伝えられている。賢王と彼、水竜使いと雷鷲使いの4人は“古の悪魔”と呼ばれる負の力を手中に収めた闇の王に対し戦いを挑んだ。しかし、強大な力を前に一度は倒れてしまう。癒しの力を行使する樹霊の巫女が駆けつけなければこの時点で勝敗は決していただろう。
☆5 名前を尋ねる時はまず自分から!が彼の流儀。
セルタビアの伝説に残る四聖と呼ばれるヴァイザーの1人。“古の悪魔”と一体化した闇の王に決定的な一撃を与えたのは彼とロディの連携だったと言われている。しかし、怨嗟の連環に囚われ意思無き器と化した闇の王は不滅であった。撃破は不可能と判断した彼らは、極大の絆の力による封印を試みる。伝承によれば封印は成功したというが、彼らはその命の炎を燃やし尽くしてしまったと伝えられている。

氷槍騎レイエル

氷槍騎レイエル
☆3 両親共に高名な家柄で、大恋愛の末の結婚だったという。
セルタビアの伝説に残る四聖と呼ばれるヴァイザーの1人。彼が相棒と定めた水竜ルドラはあまりに気難しく、彼がヴァイザーとなるには数年を要したと伝えられている。彼らが打ち解けた理由は定かになっていないが、互いの窮地を救ったためとも、一戦交えたことが契機とも伝えられている。晴れてヴァイザーとして一人前になった彼は胸を張って帰郷し、彼の父親が仕えていた賢王にも認められたという。
☆4 下戸で、お酒は全く飲めなかったらしい。
セルタビアの伝説に残る四聖と呼ばれるヴァイザーの1人。賢王に仕える彼は、突如現れ世を乱した闇の王討伐に抜擢された。だが、闇の王の行使する“古の悪魔”と呼ばれる力によって相棒ルドラが魔獣と化してしまう。彼は相棒を信じて、その攻撃を献身的に受け止め続けた。深い絆の力は奇跡を起こし、ルドラは闇の力を克服したという。そんな彼は今でも、ヴァイザーたちから多大な尊敬を集めている。
☆5 彼が奉じた騎士道精神は既に忘れ去られて久しい。
セルタビアの伝説に残る四聖と呼ばれるヴァイザーの1人。彼らは“古の悪魔”を封印するためその身を犠牲にしたとされる。闇の王は負の絆とも言うべき怨嗟の連環によって不滅であり、正しい絆の在り方だけがそれを断つことができたのだ。彼らは自らの命を代償に絆の力を極大化させると、古の悪魔を抑え込み封印へと追い込んだ。こうして、世界は破滅を免れ、闇の王は塵となって消えたと伝えられている。

樹霊の巫女エリシア

樹霊の巫女エリシア
☆3 子供のころは喧嘩っ早いお転婆娘だったとも伝わる。
セルタビアの伝説に残る四聖と呼ばれるヴァイザーの1人。彼女は癒しの力を持つ樹霊アルキラをパートナーとする巫女だった。森の神殿で生まれ育ち、一人前と認められてからは賢王に仕えたという。史書には賢王が彼女に王宮の一室を与え、民衆を癒す治療院を開くことを認めたと記されている。病や傷を癒す“樹霊の巫女”の名声は各地に広がり、賢王の善政のひとつとして後世まで伝えらえている。
☆4 アルキラはエリシアの生命力を糧に存在していた。
セルタビアの伝説に残る四聖と呼ばれるヴァイザーの1人。ある時、賢王の治める平和な地を闇の王と呼ばれる邪悪な存在が脅かした。闇の王は“古の悪魔”と呼ばれる力を使い、動物たちを魔獣に変えて各地を制圧する。賢王は彼女を宮殿に残し、3人の若者と共に闇の王との決戦に臨んだ。しかし、彼女は闇の王の力の強大さを感じ取り、癒しの力が必要になることを予測。急ぎ戦場へと駆けつけた。
☆5 後に、治療院の医術は大陸全土に広がったという。
セルタビアの伝説に残る四聖と呼ばれるヴァイザーの1人。彼女とアルキラの癒しにより仲間たちは“古の悪魔”を取り込んだ闇の王の攻撃によく耐えた。しかし、絆の力の負の側面、怨嗟の連環を断つには、彼女が賢王に提案した最後の手段が必要だった。それは命を代償に絆の力を極大解放すること。彼女は意を決し、古の悪魔封印の儀式を開始するが、この時、賢王にだけは特別な加護をかけていたという。

雷拳士グルーク

雷拳士グルーク
☆3 カダスは彼の頭髪の上がお気に入り。
セルタビアの伝説に残る四聖と呼ばれるヴァイザーの1人。彼は現在のモルデンカンプ一帯を治める領主の息子として生まれ、雷鷲カダスを相棒として父を補佐していたと伝えられている。やや気は荒いものの、人情家の彼は領内でも人気が高く、彼も人々の期待によく応えたという。賢王の治世の下幸せな日々が続いていたが、ある時平穏は崩れ去る。闇の王を名乗る存在が彼の故郷を地獄へと変えたのだ。
☆4 正確には歴代モルデンカンプ大公に数えられない。
セルタビアの伝説に残る四聖と呼ばれるヴァイザーの1人。父の遺言に従い、危急の事態を賢王に伝えた彼は、闇の王討伐の先鋒に名乗りを上げた。この頃闇の王は“古の悪魔”によって魔獣を次々と増やし、全土を恐怖に陥れていたという。賢王は彼と2人の有望な若者を連れて、闇の王との戦いに臨むことにした。復讐心に気の逸る彼だったが、徐々に仲間との絆が芽生え、人間的に大きな成長を遂げたという。
☆5 モルデンカンプ大公は甥が継ぎ、後に公国となった。
セルタビアの伝説に残る四聖と呼ばれるヴァイザーの1人。“古の悪魔”を吸収した闇の王との決戦はあらゆる書物に苦闘であったと書かれている。しかし彼は決して諦めず、立ち上がることをやめなかった。そして、彼らの持つ正しき絆の力は、悪しき絆たる怨嗟の連環を断ち古の悪魔を封印へと追い込んだ。だが、究極まで高めた絆の力の放出は、その反動により彼らの命を奪ってしまったと伝えられている。

賢王アリアトス

賢王アリアトス
☆3 あまりに多忙で王妃との間に子はできなかったという。
セルタビアの伝説に残る賢王。光の獅子バルトを相棒とするヴァイザーでもあったと伝えられている。若くして即位した彼は、戦乱により荒れ果てた国土の復興に追われ、特に復讐の連鎖に陥り争いを繰り返す人々を諭すことに長年を費やしたという。その努力により国は豊かさを取り戻し、民は安寧を得た。それらの功績を以って彼は賢王と呼ばれるようになり、数百年に渡ってセルタビア最高の君主と褒め称えられている。
☆4 バルトとの喧嘩で髭をむしられたことがある。
セルタビアの伝説に残る賢王。彼が賢王と呼ばれるようになって数年後、闇の王を名乗る男が現れる。闇の王は動物たちを魔獣に変えて王国に侵攻した。多くの犠牲が出たが、賢王が自ら陣頭に立って闇の王との戦いに打って出ると、ヴァイザーからなる王国騎士団は徐々に勢いを増し闇の王を追い詰めた。しかし、闇の王は起死回生の手段として、負の力の源泉“古の悪魔”を自分自身の体に取り込んでしまった。
☆5 バルトは賢王の死後も20年生きたという。
セルタビアの伝説に残る賢王。彼は3人の若者と共に“古の悪魔”と融合した闇の王討伐に向かった。しかし、負の絆たる怨嗟の連環ある限り、闇の王を滅ぼすことはできない。巫女の進言に彼は決断を下す。5人のヴァイザーの命を代償に絆の力を極大解放、古の悪魔を封じたのだった。だが、彼だけは巫女の最後の力に守られ生き残る。生還した彼は若者たちに四聖の称号を与え、その功績が末永く伝わるよう尽力したという

闇王バルサラム

闇王バルサラム
☆3 そもそも人間かどうかもはっきりしていない。
セルタビアの伝説に残る邪悪なる存在。彼は怨嗟の連環と呼ばれる負の絆を生まれながらに背負っていたと伝えられているが、彼の生まれについてはすべてが謎に包まれている。彼は怒りや憎しみなどのあらゆる負の感情にその心を支配されていたとされ、そうした苦しみの中から自身が救われる道を模索した結果、この世のありとあらゆる、すべてを滅ぼすことを決めたという。彼にはそのための手段について心当たりがあったのだ。
☆4 彼が拠点としたのは打ち棄てられた廃城であった。
セルタビアの伝説に残る邪悪なる存在。彼は憎悪の渦、怨嗟の連環から逃れるために世界そのものの破壊を目指したという。この世のすべてが無に帰せば、自分にも平穏がもたらされると信じたのだ。彼は遥か昔から存在する“古の悪魔”と呼ばれる力を源泉に動物たちを魔獣に変えて世を乱した。だが、賢王と3人の若者が討伐に乗り出すと形勢は逆転。彼は、劣勢を覆すため、自らの身体を器として古の悪魔を注ぎ込んだという。
☆5 僻地には彼が善王として伝承される地域もあるという。
セルタビアの伝説に残る闇の王が“古の悪魔”を取り込んだ存在。賢王たちとの戦いの中で、負の力を取り込み続けた彼は、絶大な強さと引き換えに単なる力の器と化していった。賢王と四聖は怨嗟の連環に対抗するため命を燃やして正の力、極大の絆を用いると、古の悪魔そのものを封印してしまった。力を失い空の器となった彼には最早自我は残されておらず、その場に崩れ塵となり消えていったと伝えられている。
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妖術使いイヲリ

妖術使いイヲリ
☆3 面に隠れた素顔を見た者はいないらしい。
異界出身とも噂される凄腕の陰陽師。
幻霊を使役する珍しい術を操り、多くの魔獣を討伐したことで知られている。村から村へ渡り歩く風来坊とされるが、一宿一飯の礼と称して人々の脅威を振り払う人情家であった。自らの術を生活の糧を得る手段とうそぶいていた彼だが、ある時期に皇国軍の傭兵になったと記録されている。金に困っていた様子もなく、人情家の風来坊らしからぬ進退に、彼を知る者たちは首をかしげたという。
☆4 炎の狐はそれぞれに名前がついていたという。
異界出身とも噂される凄腕の陰陽師。
国境線を巡って、皇国と連邦が小競り合いを繰り返す中、その腕を見込まれ皇国の傭兵となった彼は期待通りの活躍を見せ、連邦の将兵を大いに震え上がらせたという。そんなある日、皇国軍は突如として国境にある遺跡へと進軍。戦略上無益なこの作戦によって、全面戦争の機運が高まった。不用意な進軍に傭兵たちは不満を漏らしたが、彼は先鋒を務めることを申し出たと伝えられている。
☆5 心の機微を掴むに長じ、無駄な戦いはしなかった。
異界出身とも噂される凄腕の陰陽師。
遺跡を巡る戦いが激化し、全面戦争の危機が迫る中、亡霊を引き連れ魔神が現れたという噂が戦場を駆け巡る。彼は噂の“魔神”との交戦を避けながら、その恐ろしさを両軍に伝えて回り混乱を助長させたという。このため、恐れをなした両軍は速やかに撤退。かくして全面戦争の萌芽は摘み取られた。なお、彼は元々魔神の正体を知っており、戦争を回避させるため傭兵になったとする説もある。

獣魔師ネ・カウ

獣魔師ネ・カウ
☆3 彼曰く挨拶を済ませずに攻撃することは卑怯、らしい。
最強の称号を求める謎の獣人魔導師。
その奇異な風体などから、異界出身と推測されている。魔の道を極める求道の魔導師、あるいは弱きを助け悪を挫く武侠の徒と呼ばれ、武神の神徒や魔神ではないかとも噂されていた。強敵との戦いそれ自体が目的であったと目されているが、普段の彼は非常に礼儀正しかったという。だが、一度戦闘となれば、魔神に間違えられるのも当然と言える程の猛々しさを発揮したと伝えられている。
☆4 ピンと立った耳がお気に入り、らしい。
最強の称号を求める謎の獣人魔導師。&br強敵を求めてエルガイアを旅していた彼は、皇国と連邦の国境線上に位置する遺跡で戦争が勃発したことを耳にする。戦いを望み急ぎ戦場へ駆けつけた彼は、両軍が激突する中に強大な魔力を持つ者が数名混じっていることに気が付いた。徘徊する無数の亡霊には見向きもせずに、嬉々として戦場に乱入すると、高らかに名乗りを上げて、魔力の源を探しに、無差別な戦闘を開始したという。
☆5 その魔力で日照りに苦しむ村を救ったことがある。
最強の称号を求める謎の獣人魔導師。
強大な魔力の持ち主を求め、彼は乱入した戦場で騎士や魔術師を次々と撃破する。だが、目的の存在とは遭遇できず、暴れるだけ暴れた後に何処かへ去っていく。皇国、連邦等しく損害を与えた彼に対し、多くの者は魔神だと恐れ、皇国将軍に至ってはその力の余波で弾き飛ばされてしまう。その暴威は忘れかけていた魔神の存在を人々に再認識させ、新たな魔術の探求の契機となったとされる。

魔弾のアリサ

魔弾のアリサ
☆3 子供と犬にだけは嘘をつかない。
連邦と皇国を渡り歩いた情報屋。
名高き美貌と鋭い思考、女優さながらの甘い演技を武器に両国間で暗躍。数多くの要人を骨抜きにし、彼らを資金と情報の入手源として、政界財界の闇の中を華麗に舞ったと言われている。その活動の性質上、敵も多く度々命を狙われたが、その才媛振りは魔導師としての能力にまで及んでおり、特注の連装魔銃から無数の魔力弾をばら撒いて、襲撃者を一人残らず消し去ったと伝えられている。
☆4 さる高名な恋愛小説のモデルにもなっているらしい。
連邦と皇国を渡り歩いた情報屋。
男たちへの彼女の態度は一様ではなく、擬似的な信頼関係を築くこともあれば、一方的に財産を搾り尽くす場合もあった。彼女に破滅させられた要人は数知れず、今なお魔性の女の代名詞となっている。両国の国境地帯で対峙していた双方の将軍を同時に篭絡した結果、全面戦争を引き起こしかけたことは誰もが知る大事件だが、その結果彼女がどれほどの利益を得たのかは明らかになっていない。
☆5 彼女曰く、美と愛は才能より努力の賜物。
連邦と皇国を渡り歩いた情報屋。
連邦と皇国の両将軍に資金を貢がせていた彼女は、皇国将軍が資金捻出のため係争地の遺跡へ侵攻した直後に失踪する。その理由は十分に“搾り取った”ため、とするのが定説だが、彼女の行動には何らかの運命的なものがあったという説も存在する。両将軍は彼女に賞金をかけたが、追手はすべて撃退されたという。この事件は連邦と皇国の威信を傷つけ、後の時代にまで影響を与えたという。

魔球師ニーナ

魔球師ニーナ
☆3 世には、彼女が地域を越えて伝えた遊びもあるという。
出生が謎に包まれた放浪の魔導師。
かつては子供たちと魔法で遊び、いつのまにかいなくなっている、半ば妖精のような存在として語り継がれていた。様々な機密が明らかとなった現在では、彼女は古い時代に創り出された人造人間であったと推測されている。連邦領で保護されたのが記録上の初出とされ、恐るべき魔力を持ち、人間とは違う身体構造を備えていたことから、連邦の秘密研究機関へ連行されたと伝えられている。
☆4 彼女の研究結果は後に連邦で“活用”されたという。
出生が謎に包まれた放浪の魔導師。
研究所での彼女の扱いは過酷を極めたという。連邦政府は否定しているものの、彼女の“製造技術”を解明するため、非人道的な実験が行われたという。そんな中、研究の合間に交流を深めた若手科学者が彼女の扱いに疑問を持ち、その脱走を手引きした。科学者は脱走の途上で命を落としてしまったが、彼女は追手を振り切り、以降、自らの存在意義を求めて各地を放浪することとなる。
☆5 微妙な口の悪さは一生改まらなかったらしい。
出生が謎に包まれた放浪の魔導師。
放浪の中、皇国と連邦の係争地である遺跡の噂を聞いた彼女は、自身の出自の手がかりがある場所だと直感する。戦場となっていたその遺跡を訪れると、かつて自身を拘束した連邦の将軍を発見。襲撃して命を奪おうとするが、そこに自分を逃した科学者が亡霊となって出現する。科学者の霊といくつか言葉を交わした後、彼女は連邦の将軍の命を奪うことなく静かに遺跡から立ち去ったという。

聖者レリック

聖者レリック
☆3 皇女に手を出した時はさすがに破門されかけた。
ランドール皇国出身の洒脱な神官。
毀誉褒貶の激しい人物として知られる。社交界に浮名を流す優男、神をも畏れぬ破戒僧と蔑まれる一方、聖者の如く慕う者たちもいた。傍若無人なその行状から幾度となく処分を受けながらも、破門されることがなかったのは、彼の存在が貴婦人たちからの莫大な寄付を呼び込んでいたからと言われている。軽薄さとは裏腹に聖者と慕われたという記録は如何なる理由によるものであろうか。
☆4 売り払われた聖遺物は篤志家の寄贈で帰ってきたようだ。
ランドール皇国出身の洒脱な神官。
ある時彼は、大貴族の邸宅に監禁されていた女性らを助け出し、教会の保護下に置いた。しかし、教会の及び腰を見てとった彼は、巡礼と称して女性らと共に連邦領へ出国すると、教会の聖遺物を売り払い、女性たちに旅費を与えて逃がしたという。激怒した教会から帰還命令を受けるが、帰国の途上、彷徨う亡霊に怯える住民から相談を受け、連邦と皇国の係争地に眠る遺跡へと足を向けた。
☆5 遺跡での自伝は寝物語ばかりで真偽定かならぬらしい。
ランドール皇国出身の洒脱な神官。
遺跡は亡霊と兵士の入り混じる戦場となっていたが、彼は亡霊が幻術であると見抜くと、戦いには目もくれず負傷者を治療しながら深部へ降りていった。遺跡には7つに分かれた魔神の力の最後の欠片が眠っていたとされ、彼は目覚めた力を本来の使命から解き放ったと言われている。ただし、この話は単なる与太話として語られているに過ぎず、魔神の力なるものの正体も分かっていない。

怠魔姫ユーニィ

怠魔姫ユーニィ
☆3 実は隠れグラマラス。
正体不明の謎に包まれた魔女。
危険な遺跡や僻地に工房を構え、隠遁生活を送っていた彼女と直接出会ったことがある者は、彼女を天才的な魔導師と評している。しかし、彼女が極めて怠惰で人付き合いの悪い性格であったため、あまり世に知られていない。誰かが訪ねてくると“さっさとお帰り願う”ためにその叡智を貸し与えたというが、訪ねる人物が増えると工房は跡形もなく消え失せ、別の場所に移動したと伝えられている。
☆4 お供蝙蝠の執事役は“じいや”と呼ばれている。
正体不明の謎に包まれた魔女。
徐々に賢者として名を知られてしまった彼女は、来訪者の多さに辟易とし、皇国と連邦の係争地の遺跡に目をつけた。遺跡に幻影魔法と罠を張り巡らせると、その原動力として、膨大な魔力を秘めた魔神の欠片を召喚した。これにより、遺跡は全自動侵入者撃退機能を備えた工房へと変貌する。だがその悠々自適の研究生活は、皇国、連邦両軍の衝突によって突如として終わりを告げるのである。
☆5 隠遁するための研究をするために隠遁したらしい。
正体不明の謎に包まれた魔女。
皇国、連邦両軍が遺跡で乱戦に陥る最中、研究の疲れで眠っていた彼女はようやく目を覚ます。軍勢の前に出るような真似はしなかったが、前もって設置した罠を操作し、両軍が早々に撤退するよう仕向けたという。その一方、乱戦の中にいた5人の魔導師に注目し、異界間移動の可能性を感じた彼女は、更なる研究に没頭。その研究資料は後年召喚院に発見され、大いに活用されたという。
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猛剣士オルティス

猛剣士オルティス
☆3 出奔後も弟弟子たちとの交流は続いた。
ラ・ヴェーダ共和国出身の剣士。
剣術の才能はさほどでもなかったが、血の滲むような努力を重ね、当時のヴェーダ剣術道場では、上位の使い手として、数えられるに至った。また、面倒見がよく、弟弟子たちに酒を奢る姿もしばしば目撃されており、将来の師範代候補と目されていた。しかし、一世代下に現れた天才剣士ドルクに惨敗したことをきっかけに、いつしか努力を忘れていた己を恥じ、道場を出奔したと伝えられている。
☆4 老拳闘士に敗れると決まって雑事をやらされたという。
ラ・ヴェーダ共和国出身の剣士。
武者修行の中で多くの武芸者に対し勝利したものの、トルティア武芸院出身のある老拳闘士にだけは何度戦っても勝てなかった。だが諦めずに挑戦を繰り返す中、なんと彼は、敵のはずなのに自分の傷を癒やしてくれる老拳闘士の娘と恋に落ちてしまう。その後、父娘に認められたいという想いから彼はみるみる成長を遂げると、結婚を懸けて老拳闘士に戦いを挑み、見事勝利を収めたという。
☆5 プロポーズの言葉は子供たちにも絶対に内緒。
勇者一家の父にして大黒柱の凄腕剣士。
結婚後3人の子供をもうけた彼だが、子供たちに対して面倒見のいい、良き父であったようだ。子供たちとの冒険の旅は、修行の大きな目的となり、その剣技も飛躍的に向上したと言われる。その後、冒険の末に挑むこととなった魔神との戦いでは、命懸けで家族を護ろうとし、剣の神髄に目覚めたという。それは奇しくも、原始ヴェーダ剣術の極意たる“護るための剣”であったと伝えられる。

勇者レンシア

勇者レンシア
☆3 青いマントは母のお手製。
勇者一家の長女にして勇者の卵。
活発でおっちょこちょいだが、生まれつき正義感が強く、困っている人を放っておけない性格であったと伝えられる。それは、祖父の思い描いていた“勇者”の理想像そのものでもあったという。人々を救うための技を、積極的に学ぼうと努力し、拳闘士である祖父からはトルティア拳闘術、剣士である父からはヴェーダ剣術、治療師である母からは種々な魔法を教わったと言われている。
☆4 剣は父のお下がりを打ち直したもの。
勇者一家の長女にして勇者の卵。
拳闘士の祖父に率いられた一家は、グランガイアを旅し、各地にはびこる悪を懲らしめてまわったと言われる。その中でも彼女の活躍は目覚ましく、剣や魔法を臨機応変に使い分け邪悪に立ち向かうその姿は、多くの力無き人々に勇気と希望を与えたと伝えられている。やがて彼女たち一家は、それぞれの事件の背後から、古代より封印されし恐るべき魔神が糸を引いていることに気付いていく。
☆5 実はプルスの“友達”と話をしてみたい。
勇者一家の長女にして悪と戦う勇者。
彼女は家族と共に、数々の悪事を通じ力を蓄えていた魔神の完全復活を阻止すべく戦いを挑んだ。その激戦の中で、両親と祖父から受け継いだ技を融合させ、レンシア流とでも称すべき独自の剣技に開眼する。だが、かつて世界を征服しようとした魔神はあまりに強大で、付け焼き刃で倒せる相手ではなかった。間一髪、弟の魔法により命は助かるも、家族は散り散りになってしまったという。

癒しの聖女リーチェ

癒しの聖女リーチェ
☆3 実は腕力も強い。
トルティア拳闘士の父と旅する治療師。
幼い頃から旅の中で、父から勇者となるべく厳しい英才教育を受けてきた。だが慈悲深い彼女は荒事に向いてはおらず、その一方で回復魔法に傑出した才能を見せた。拳を振るい悪を倒す父の傍らで、傷ついた人々を癒していくうち、“癒しの聖女”との名声を高めていった。自分の想定とは違う成長を遂げた彼女に父は不満もあったようだが、人助けには違いないと納得もしていたという。
☆4 結婚を許さないなら駆け落ちすると脅したらしい。
トルティア拳闘士の父と旅する治療師。
父と旅を続ける中、彼女たちはヴェーダ流のとある剣士と遭遇する。武者修行中というその剣士は、何度も彼女の父に挑むが、まったく歯が立たず敗北を続ける。だが、父が密かに剣士のことを褒めていたのを聞いた彼女は、剣士の傷を癒やし、そして常に励まし続けたという。やがて恋仲になった2人は、父の許しを得て結婚。3人の子をもうけて、共に旅を続けることとなった。
☆5 得意料理はサラマンダーの煮付け。懐かしい家庭の味。
勇者一家の母にして皆を見守る治療師。
母親となった後、彼女は優しさだけでなく芯の強さも見せるようになったという。グランガイアを巡り悪を倒す旅の中では、傷ついた家族の傷を癒すだけではなく、戦いに疲れた皆の心の拠り所となって一家を支えたと伝えられる。その後、家族が仇敵たる魔神に敗れ、一家離散の憂き目に遭った時も、彼女は家族の無事を心から信じ、誰よりも早く家族を探すために動き出したと言われている。

勇拳士ガイツ

勇拳士ガイツ
☆3 最初は道場破りを気取ってコテンパンにされていた。
勇者に憧れるサーマ王国出身の拳闘士。
サーマの寒村で生まれ育った彼は、幼い頃に聞かされた“悪を倒す勇者の物語”に憧れ、トルティア武芸院に入門。勇者への憧憬を胸に激しい修行にも耐え、若くして免許皆伝を授けられるに至った。だが、同門の拳闘士である妻と結ばれるも死別する。その後は道場を離れると、忘れ形見の一人娘に“勇者”としての英才教育を施しつつ、各地の山賊や魔物を倒す旅に出発したという。
☆4 「自分ごと仕留めろ」といつか言ってみたい。
勇者に憧れるサーマ王国出身の拳闘士。
娘との二人旅の中、彼はヴェーダ出身の武者修行中の剣士と遭遇。幾度も勝負を挑まれたが、その度に退けた。だが、戦いの中で剣士が実直な努力家であることを見抜いた彼は、その資質を“勇者”にふさわしいものと認める。そして、あえて厳しく接し、剣士を心身共に鍛え上げた。その後、剣士が娘と恋仲になっていたのを知った彼は、表面上は渋りつつも、内心喜んで2人の仲を認めたという。
☆5 孫には甘い顔をしないと誓ったが、結果は言わずもがな。
勇者一家の祖父にして理想に燃える拳闘士。
新たな家族を得た彼は、一家で、勇者のパーティを組もうと夢想するようになる。そして旅の中、生まれてきた孫たちの才能を伸ばすよう指導しながら各地を周り、悪を懲らしめていった。いつしか彼らは、勇者一家と呼ばれるようになっていく。しかし、各地の事件を解決する最中、諸悪を裏で操っていた魔神の存在に気づく。彼らは勇敢にも戦いを挑むが敗北し、一家は散り散りになってしまう。

爪舞士プルム

爪舞士プルム
☆3 家族の中で1番に泣き、1番に笑った。
勇者一家の双子の姉にして幼き拳闘士。
弟が魔力の才に恵まれていたのと対象的に彼女は天性の格闘の資質を持ち、祖父の話を聞いただけでトルティア爪闘術を再現してみせたと伝えられる。戦闘となれば機敏に動き回り敵を翻弄し、隙を見てはその小さな身体からは信じられないほどの強烈な爪撃を繰り出したという。また、双子の弟とは正反対に天真爛漫で、いつも明るく振る舞い、家族や周囲の人々に笑顔をもたらす存在であった。
☆4 毎日欠かさず摂ろう。1杯の牛乳と小魚!
勇者一家の双子の姉にして幼き拳闘士。
彼女の爪闘術はますます冴え、一家の一員として戦うようになってからは、巨大な飛竜とも互角に渡り合ったという。一方で、かつて武者修行に励んだ父に倣い、旅先で戦士たちに試合を挑んだ。だが、その評判が広まるにつれ、敗北を恐れた戦士たちに敬遠されるようになる。「子供の相手はできない」という負け惜しみを真に受けた彼女は、皆により認めてもらおうとさらに研鑽を重ねたという。
☆5 父のプロポーズの言葉が知りたくて仕方ない。
勇者一家の双子の姉にして幼き拳闘士。
冒険の果て、彼女は家族と共に邪悪な陰謀を企てていた魔神に挑むこととなった。魔神の力は想像以上に強大で、一家はたちまち追い詰められてしまう。彼女は危険を顧みず己が身を投げ打ち、家族を襲う致命的な一撃を防ぎきったとされている。だが、彼女の活躍をもってしても依然として窮地であることは変わらず、双子の弟が発動させた緊急脱出魔法により、彼女たち一家は難を逃れたという。

闇霊使いプルス

闇霊使いプルス
☆3 机の下が1番落ち着く
。勇者一家の双子の弟にして幼き魔術師。
双子の姉が活発なのに対し、彼は気弱な性格で、難事を避けようとするきらいがあった。そのため魔法の訓練も怠りがちで、生来の魔術の力を制御できずにいた。だが一方で、溢れた魔力に集まる闇の精を“友達”と呼ぶほど仲が良かったという。その“友達”の力を借りた転移魔法で父と2人で様々な場所を内緒で探訪し、戻った後で母親たちからこっぴどく叱られたことがあったと伝えられる。
☆4 名乗りもせずに去るなんてカッコいい、ともっぱらの噂。
勇者一家の双子の弟にして幼き魔術師。
家族と共に各地を旅して経験を積むも、危険やつらいことから逃げ出す癖は変わらず、戦闘になっても“友達”である闇の精に代わりに戦ってもらうような有様だった。だが、他人の危機に際しては、自身の秘めたる魔力を爆発させ、弱き人々を窮地から救ったこともあった。しかし、その時も内気なあまり人々の称賛の声に対してうろたえてしまい、その場から脱出魔法で逃げ出したという。
☆5 “友達”の本当の名前は人間には発音できないらしい。
勇者一家の双子の弟にして幼き魔術師。
危険に敏感だった彼は、旅の果てに待ち受ける魔神の存在と強大さに気づき、家族に警告を発したが、誰一人逃げようとしなかった。なけなしの勇気を振り絞って決戦に同行した彼は、家族が全滅しかけると“友達”の力を借りて大規模な脱出魔法を発動させる。皆を助けることには成功したが、これまでの訓練不足から魔法は不完全なものであり、家族は散り散りになってしまったという。
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紅獣姫キリカ

紅獣姫キリカ
☆3 ヴォーグとははとこ同士で、喧嘩ばかりしていたという。
迷いの森の一角に住む獣人族長老の孫娘。
小動物の狩りを得意とし、その俊敏さに一目置かれていた。エルフ族を憎む多くの大人たちに「境界の向こうに行ってはいけない」と厳しく戒められて育つが唯一の和平派であった祖父の影響で、エルフ族は良い種族だと信じていた。しかし、エルフ族とも話せば分かり合えると主張するたびに、周りの大人たちには馬鹿にされた。そんなある日、突然祖父である長老が病に倒れてしまう。
☆4 どういうわけか毛虫だけが苦手。
迷いの森の一角に住む獣人族長老の孫娘。
ある機関の人間から、長老の病を治せるのはエルフ族の聖域にある薬草だけだと聞き、彼女は禁を犯して境界を踏み超えた。だが聖域にたどり着くと、殺気立ったエルフ族の兵士に取り囲まれてしまった。薬草をもらいに来ただけだと彼女は訴えたが、兵士たちから「獣人族など滅びてしまえ」と酷い罵声を浴びせられ、ついに怒りが爆発。彼女は兵士たちに襲いかかり、薬草を奪って逃走した。
☆5 祖父と一緒に色んな場所を巡ることが夢だった。
迷いの森の一角に住む獣人族長老の孫娘。
長老の死により、彼女はエルフ族に対する怒りに満ちていたが、一族の若き長はエルフ族女王との和解交渉に応じた。対談が進む中、長のそばに控えていた彼女も和解に同意するものと思われていたが、交渉成立寸前、突如その鋭い爪で女王の胸を切り裂いた。これにより、獣人族とエルフ族の全面戦争が勃発。彼女がなぜこのような凶行に及んだのか、その詳細はいまだ不明である。

氷潔士ナヴァール

氷潔士ナヴァール
☆3 身に着けているものがいちいち高級品。
異種族との友好的な関係を結ぶため、とある機関から迷いの森に派遣された人間。
彼はエルフ族、獣人族それぞれと協力的な取り引きを結んだ。また獣人族の長老が病に倒れた時は、エルフ族の聖域にある薬草が必要だと教えるなど、彼らを支援することで信頼を集める。だが、獣人族の若者が秘密裏にエルフ族との戦争を企てていることを知り、苦悩の末、彼はエルフ族の女王に、獣人族が不穏な動きを見せていると報告したという。
☆4 博識で、毒や薬の扱いに長けているらしい。
とある機関から迷いの森に派遣された人間。
彼は獣人族との争いを最小限に食い止めるため、エルフ族に迎撃準備を整えるよう進言。だがエルフ族の女王が和解を提言したため戦争には至らなかった。獣人族との和解交渉は意外にも順調に進んでいたが、突如獣人の娘が女王の胸を切り裂くという事態が発生。全面戦争が勃発してしまう。対談前、彼は女王を暗殺した獣人の娘と言葉を交わしていたというが、詳しいことは分かっていない。
☆5 組織の中ではかなり偉い立場だったらしい。
ある組織から迷いの森に派遣された人間。
近年の研究により彼は人間以外の異種族の排除を目的とする秘密組織の人間であることがわかった。長老の死も彼の手によるものだったのではないかと考えられている。また、エルフ族と獣人族の争いに人間の軍勢が介入した痕跡があるが、それも彼の手引によるものだと推測されている。だがその軍勢の介入はあるエルフによって妨げられており、その後の彼の行方は明らかになっていない。

森剣士エルシス

森剣士エルシス
☆3 自分で育てているバラ園を持っている。
女王の側近にして、エルフ族一の剣士。
エルフ族を最も崇高な存在だと考えており、獣人族のことは森を荒らす野蛮で汚らわしい種族と軽蔑していた。ある日、彼は協定を結んだ機関の人間から、獣人族がエルフ族を滅ぼそうとしているという情報を得る。彼は女王を守るべく危険因子の一刻も早い排除を主張するが、当の女王には反対されてしまう。そんな中、聖域を警備していたエルフ族の兵士が獣人族に襲われるという事件が起きた。
☆4 子供の頃はよくグレイフと張り合っていた。
女王の側近にして、エルフ族一の剣士。
兵士が襲われた事件を受け、彼は獣人族を脅威と断定。女王に無断で獣人族討伐の準備を進めた。そんな頃、彼はかつて森を追放されたエルフが女王に接近しているのを発見し、そのエルフを幽閉する。だがその直後に女王が獣人族と和解の交渉をすると言い出した。捕縛したエルフに何か余計なことを吹き込まれたのではないかと考えた彼は女王を止めようとするが、それは叶わなかったという。
☆5 エルフ族の女性たちからは人気があるらしい。
女王の側近にして、エルフ族一の剣士。
女王と獣人族の若き長が対談をする中、彼は最大限の警戒をしていた。だが意外にも獣人族の長が女王の説得に真摯に耳を傾けていたために、彼は油断してしまう。その時、そばに控えていた獣人族の娘が突如、鋭い爪で女王の胸を切り裂いた。彼はすぐさま応戦、獣人族の長と娘を相手に死闘を繰り広げる。しかし勝負はつかず、そこに現れた人間の軍勢によって戦いは混迷を極めていく。

闘獣士ヴォーグ

闘獣士ヴォーグ
☆3 幼い頃は長老に鍛えられ、長老を慕っていた。
イシュグリアからグランガイアに落ち延び、迷いの森に住み着いた獣人族の末裔。
その強靭な肉体と若くして漂う威厳から、後の長老と目されていた。エルフ族に対する憎しみが強く、和平派の長老やその孫娘とはよく衝突していたという。ある日、彼の前にある機関の人間が現れ、武器を供給してもらえることになる。喜んだ彼はすぐにエルフ族との戦争を企てるが、長老に「戦争の火種を生めば一族から追放する」と言われてしまう。
☆4 熱いお湯のお風呂が好き。
迷いの森に住み着いた獣人族の末裔。
彼はエルフ族との戦争を反対する長老に反発していたが、病に倒れた長老と言葉を交わし、異種族への理解と調和への真意を知る。だが治療の甲斐なく長老は亡くなってしまい、その孫娘までもがエルフ族に強い憎しみを抱いたことで、長老の意志は完全に断たれることとなった。もはや戦争を止める者は誰もいなくなったが、彼の中には本当にこれでいいのかという葛藤が生じていたという。
☆5 本当は森を出て世界を旅してみたかった。
若くして長老の座を引き継いだ獣人族の長。
エルフ族の女王との和解交渉に応じた彼は、慈愛に満ちた女王と話すうちに、今まで自分がエルフ族に抱いていた印象が間違っていたことに気付いたという。女王の必死の訴えに彼は心を動かされた。だがその時、突如そばに控えていた長老の孫娘が女王の胸を切り裂いた。彼は激昂するエルフ族から長老の孫娘と一族を守るため、全面戦争に身を投じていく。長老への罪の意識を押し殺しながら。

森精の女王レフィーナ

森精の女王レフィーナ
☆3 王宮になぜか枯れた花を飾っている。
迷いの森に住むエルフ族を統べる女王。
瘴気や邪気といったあらゆる悪しきものを浄化する力を持ち、その高潔さに全ての者がひれ伏したという。様々な種族が手を取り合って生きていける世界を実現したいと考えていたが、即位してからまだ日が浅いためにエルフ族が獣人族を見下す風潮はなかなか変えられずにいた。そんな時、とある機関の人間が現れる。その男は理想の実現のために尽くすと言い、彼女は喜んで協力関係を結んだ。
☆4 幼い頃は活発な少女で、よく城を抜け出していたらしい。
迷いの森に住むエルフ族を統べる女王。
争いを好まない彼女は、協定を結んだ機関の人間から、獣人族が不穏な動きを見せていると聞いても、強硬な対策には消極的だった。だがエルフ族の兵士が獣人族に襲われたことで、その責任を問われてしまう。取るべき道に思い悩む彼女の前に、かつて森を追放されたエルフが現れあることを伝える。それを聞いた彼女は、エルフ族の女王として事態を収拾すべく、獣人族との和解交渉を決意した。
☆5 意外と強情なところがある。
迷いの森に住むエルフ族を統べる女王。
側近の制止を振り切り、彼女は獣人族の若き長との和解交渉に臨んだ。全ての種族が幸せに生きられる世界の実現を目指す彼女の必死の訴えに、長は心を動かしてくれたかに思えた。だがその時、長のそばに控えていた獣人族の娘が突如鋭い爪を剥き出しにし、彼女は胸を切り裂かれてしまう。薄れゆく意識の中、「戦ってはいけない」と願い続ける彼女のすぐそばには、あるエルフの姿があった。

瘴魔のグレイフ

瘴魔のグレイフ
☆3 瘴気で枯れてしまう花は嫌い。
かつて大罪を犯し追放されたエルフ。
魔族とのハーフである彼は、生まれながらに植物を枯らしてしまう瘴気を持っていた。その体質から同族内でも忌み嫌われていたが、幼い頃に迷いの森で出会った、後のエルフ族の女王だけは彼を受け入れてくれたという。ある時、猛獣に襲われそうになった女王を助けようとして瘴気が暴発し、彼は広範囲の森を腐食させてしまう。その罪で追放されていたが、十数年ぶりに故郷の森へと戻った。
☆4 瘴気に紛れて姿を隠すことができる。
かつて大罪を犯し追放されたエルフ。
迷いの森に戻ってきた彼は、警戒を強めているエルフ族の兵士を観察していたところ、薬草を取りに来た獣人族の娘とエルフ兵士の衝突を目撃する。その事件を機にエルフ族が獣人族の排除に乗り出す中、彼は内密に女王の元を訪れ、事の真相を伝えた。何者かが情報を操作し、両種族を争わせようとしているのではないかと疑念を抱くが、直後、現れた女王の側近によって彼は幽閉されてしまう。
☆5 実はエルシスのことを信頼している。
かつて大罪を犯し追放されたエルフ。
獣人族とエルフ族の騒動の混乱に乗じて彼は脱獄し、女王の元に駆け付けた。しかし、そこにあったのは致命傷を受けて倒れている女王の姿だった。寄り添う彼に女王は自身の意志を託し、その目を閉じたという。彼は切なげな表情を浮かべたまま、迫りくる人間の軍勢と対峙する。女王の願いを引き裂いてもなお全く心を痛める様子のない人間に怒りと侮蔑の念を持って、ついに彼らを打ち倒した。
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炎策士キルファ

炎策士キルファ
☆3 肩書きより実力が全て。
アタルヴァ共和国軍に属する天才魔術師。
彼はその優れた軍才で目覚ましい活躍を見せていたが、上層部を見下す態度を取るなど、素行には問題があったという。ある時、小隊を率いていた彼は前線に潜む敵大軍の存在を察知する。しかし、上官が対応しきれずに待機命令を出したため、彼は独断で奇襲を敢行、大軍相手に圧勝した。その勇気と機転は兵士や民衆から賞賛を浴びたが、無能の烙印を押された上官から恨みを買ったという。
☆4 オシャレも兵法の内。
アタルヴァ共和国軍に属する天才魔術師。
彼は上官を無能と判断し、その後も度々命令を無視していた。その結果友軍の窮地を幾度も救っていたが、上層部は兵士や民衆の支持が彼に集まることを、自分たちの地位を揺るがす問題であると危惧したという。軍内に不穏な空気が蔓延した頃、彼は突然上官に暴行を加えた罪で捕縛されてしまう。後にアタルヴァ共和国屈指の軍師となる若者は、そこに何か裏があると睨んでいたという。
☆5 本は読まない。文字で理解ることはこの世にはない。
アタルヴァ共和国軍に属する天才魔術師。
彼は監獄から脱走し、敵国へと寝返った。数か月後、彼の手引きで大軍勢が共和国に侵攻するが、侵攻の近道である隘路を進み陣列が伸び切ったところを、アタルヴァの軍師の一隊が強襲を掛けて分断したため、共和国側が大勝利を収める。この勝利は一般的に若き軍師の功績だと考えられているが、上官への暴行、捕縛、寝返り、侵攻の手引き、すべてが彼の緻密な計略であったという説もある。

星読みのエクセイル

星読みのエクセイル
☆3 幼い頃から英才教育を受けて育ったらしい。
サーマ王国に仕える占星術師。星々から力を引き出す魔法の他、星々の配列や動きから情報を読み取る予知能力や、自身の非常に豊かな学識により、王国に様々な益をもたらした。ある日彼女は、軍師と揉めている1人の兵士を見かける。その兵士は軍師の戦略を聞かず頑なに正面突破を主張していたのだが、見かねた彼女が助言をすると、素直に言うことを聞いたという。これこそ、後に猛将と呼ばれる男との出会いであった。
☆4 実は家事が少し苦手。
サーマ王国に仕える占星術師。彼女が出会った粗野な兵士は、聡明な彼女に助言を求めるという名目でその後も度々会いに来た。戦局の読み方など、兵士は彼女の教える知識を次々と吸収し、戦いでも手柄を上げるようになったという。彼女と無教養な兵士は釣り合わないという周りの評価とは裏腹に、彼女は兵士の一本気なところを微笑ましく感じ、2人の距離は近付いていった。しかし、彼女には両親の決めた許嫁がいた。
☆5 王家の子供たちに勉強を教えている。
サーマ王国に仕える占星術師。彼女は自分の力を利用しようと考えている許嫁との結婚に怯えていた。巻き込むまいと兵士を遠ざけようとしたが、兵士は全く諦めようとはせず、彼女の両親に結婚の申し出を続けた。兵士は彼女に相応しい男になるため猛勉強を重ね、軍でも出世をし、ついには彼女の両親にも認められて、2人は結ばれた。兵士はその後、国の安寧のため文官になると宣言。彼女はそんな夫を支え続けたという。

神書の精クリム

神書の精クリム
☆3 魔法の呪文を聞くと眠くなるらしい。
遥か昔、知識や知恵を重んじる神々の一団により創造された精霊。精霊は神々が作った魔導書に宿り、それを手にした知恵のある人間を陰で支えながら神域まで導く役目を持つと伝えられる。魔導書は永らく様々な賢者たちの手に渡り、精霊は彼らを神域に導いていた。後に魔導書はサーマ王国の貴族の娘に渡ることになるが、彼女は精霊が今まで見守ってきた知識を追い求める賢者たちとは少し違っていたという。
☆4 魔導書の内容は全て覚えているらしい。
遥か昔、知識や知恵を重んじる神々の一団により創造された精霊。貴族の娘がグランガイア各地を旅する道中、精霊は様々な災厄から彼女を守り続けた。ある時、精霊は「この力をみんなにも教えてあげたい」という彼女の言葉を耳にする。精霊の知る神々や、かつての所有者たちは神の力を自身のためだけに使おうと考えていたため、それが当然だと思っていたが、精霊は彼女の考え方に次第に惹かれていったという。
☆5 エリモが食べていた甘いお菓子が好物。
遥か昔、知識や知恵を重んじる神々の一団により創造された精霊。貴族の娘が神域に足を踏み入れた時、精霊は初めて本来の姿を現した。精霊は彼女とこれからも共にいたいと伝えたが、彼女は神々の申し出を断り、神域を去ることを決断する。しかしその時、神々の1柱が今回の旅で精霊がより魔力を高めたと言い、好きな場所へ行くよう命じる。精霊は嬉々として神域を後にし、彼女が人々を救う手助けをしたという。

賞金稼ぎレミオ

賞金稼ぎレミオ
☆3 稼いだ賞金は大体罠の製作に費やされるらしい。
賞金首が最も恐れる男と呼ばれた賞金稼ぎ。彼は愛犬の鼻と、巧妙な罠を武器に数多の高額賞金首を捕縛したと伝えられている。「やつに狙われたら足を洗うしかない」と無法者から恐れられた彼が稼いだ額は途方も無く、ある時期からは金ではなく名声のため、影すら触れられぬと言われた怪盗ゼルナイト捕縛に執念を燃やすようになる。しかし、伝説の怪盗は一枚上手であり、罠を逆に利用されるなど、結果は惨憺たるものだったようだ。
☆4 愛犬の名前はペドロ。
賞金首が最も恐れる男と呼ばれた賞金稼ぎ。彼は私費を投じ執念でゼルナイトを追い続け、ある嵐の夜、山間の町で絶好の機会を掴む。しかし、大規模な崖崩れにより町が半壊。住民の命を優先した彼は、数々の仕掛けを棒に振って救助に向かった。それを見た怪盗もともに救助に参加したが、おおよその危機を脱した頃にはその姿は消えていた。彼は絶好のチャンスを逃した不運さに肩を落としたが、諦めることなく怪盗を追い続けた。
☆5 ペドロとおそろいの帽子はヴリクシャ製。
賞金首が最も恐れる男と呼ばれた賞金稼ぎ。彼はある強盗団の拠点の情報を偶然入手する。その首領こそが、彼が賞金稼ぎとなった理由、長年追い続けていた親の仇であった。迷うことなく拠点へ潜入した彼だったが、らしくない失敗を犯し、逆に捕らえられてしまう。そんな彼を救ったのは、なんと宿敵ゼルナイトだった。共闘し強盗団を壊滅させた彼らだったが、なぜかその後も、追う者と追われる者という関係は変わらず続いていった。
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魔戦姫アリス

魔戦姫アリス
☆3 叔父のクロムにだけは時折本音を漏らしていたらしい。
神々の怒りに触れ大崩壊を招いたとされるバリウラ帝国の第八皇女にして大鎌の使い手。
生まれ持った魔導の才能と優れた身体能力のため、幼少より戦闘訓練を課せられた。過酷な訓練は彼女から自由という言葉を奪い、皇帝の指示に従い戦果を上げることこそが彼女の生きる目的となる。手にした大鎌はアリスの強大な魔力を帯び、敵を紙のように斬り裂いた。その返り血を浴び、妖しく輝く彼女の姿は、敵味方ともに戦慄させたという。
☆4 誰かから届けられる焼き菓子だけが心の支えだった。
神々の怒りに触れ大崩壊を招いたとされるバリウラ帝国の第八皇女にして大鎌の使い手。
常に戦場に身を置き、戦いを続ける彼女の精神は徐々に狂気に蝕まれていった。人を無感情に殺しているように見えていても、その心の奥底では本人も気づかないほどの微かな罪悪感が積もっていたのだ。だが、バリウラ皇帝はアリスのその変化に気付きつつも、彼女を更なる闇の狂気へと導いていく。彼女を自身の“兵器”として完成させるために。
☆5 徐々に人との会話が成り立たなくなっていった。
神々の怒りに触れ大崩壊を招いたとされるバリウラ帝国の第八皇女にして大鎌の使い手。
神々との戦いにおいては、神々の大軍を殲滅するため、自軍にも大きな損害を与えたことがあった。だが、彼女は「あの人たちが邪魔だっただけ」と答え、平然と再び戦地に戻ったという。その後、彼女の戦いを止められる者はおらず、その生命が尽きるまで、微笑みを浮かべながら数多の神々を斬り伏せていったと伝承には残されている。

魔戦姫エルザ

魔戦姫エルザ
☆3 早世した母に代わり赤子の妹の面倒をよく見ていた。
バリウラ帝国の第二皇女。第八皇女アリスにとって唯一の同腹の姉妹。
幼少期から才気煥発で将来を嘱望され、その才能には皇帝も早くから注目していたとされる。十代前半の頃にはすでに幾つかの任務を任されており、それらを見事にやり遂げたという記録が非公式ながらも残されている。皇族の中で順調にその地位を確立していくかに見えた彼女だったが、ある日突然に皇帝に叛意があるとされ、投獄されてしまう。
☆4 焼き菓子の作り方は侍女から学んだ。
バリウラ帝国の第二皇女にしてアリスの姉。
彼女の投獄は長期に渡り、唯一外に出られたのは皇帝から極秘で与えられる任務の時だけだったという。一説では、皇位継承権をめぐる親族の陰謀から妹アリスを守るため、彼女はあえて罪を被り、皇帝もその能力を利用するため、それが冤罪と知りながらも幽閉し続けたのだという。その後、神々と人間との大戦直前にようやく解放されたエルザは、皇帝よりアリスの護衛を命じられる。
☆5 皇女に生まれていなければ歌い手になりたかった。
バリウラ帝国の第二皇女にしてアリスの姉。
父である皇帝よりアリスの護衛を命じられた彼女は、その際、皇帝より死者の魂を喰らうという大鎌を与えられる。その一方で、決してアリスに自身の存在を悟られないよう厳命される。自分の幽閉後、心を閉ざした妹を心配しつつ、彼女は影となり戦場で戦うアリスを献身的に見守っていく。そこに姉妹を“兵器”として、より強化しようとする皇帝の思惑が潜んでいるとは知らずに……
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魔戦姫ミューゼ 魔戦姫ミューゼ
☆3 氷菓を好み、これについてだけは我儘を言った。
バリウラ帝国の第四皇女皇帝の子女たちはそれぞれが強い個性と信条を持ち、関係は決して良好ではなかったが、ミューザだけは誰からも愛されていた。
不治の病に冒されており皇位争いに加わらなかったのも理由のひとっだが、誰もが守りたくなる彼女の穏やかで柔和な人柄こそが最も大きな要因だろう。他の兄弟姉妹とは違い、積極的に戦いに加わることはあまりなかったが、類稀なる魔導の才を秘めていた。
☆4 バリウラ皇族の中では稀有な穏やかさを持っていた。
国民から最も愛されたバリウラの皇女。
神軍による進攻が続く中で、ミューザは治癒魔法を使って傷ついた兵士や市民をよく助けた。ニューゼの身を案じた他の皇子は危険な前線に出ないように説得したのだが、彼女は珍しく我を通し、愛するバリウラを守らんがために奮闘したという。自らがどれだけ消耗しようとも休むことなく人々に尽くす彼女の姿は、国土が蹂躙されるのをただ見ているしかない市民にも希望を与えたという。
☆5 意外に思えるが死術師シダに闇術を学んだことがある。
バリウラの最期を見送った第四皇女。
ミューゼは自分の愛したバリウラを最後まで守ろうとした。自らの宿命を帝都に重ね合わせていたのかとも思われる。父である皇帝テオドロスと共に異界へ脱出しようとしていた兄シリウスは彼女に共に来るよう促したが、病によって命が残りわずかであることを知っていたミューゼはその誘いを拒み、必ずバリウラに戻るよう兄との約束を取り付けた。それが2人の交わした最後の会話だった。
魔戦姫フェリーネ 魔戦姫フェリーネ
☆3 マカロンにはたっぷりクリームを乗せる。
バリウラ帝国の第七皇女。
幼さの故なのか、感情を抑える術を知らず喜怒哀楽が非常に激しい。また、周囲の人間に対する気遣いがなく、高飛車な態度が目立ったという。更には自分に従わない者には愛用の鞭で容赦なく罰を与え、臣下から恐れられていたと伝えられている。兄弟姉妹と進んで接することはなかった彼女だが、歳の離れた第一皇女セルヴィアには心酔しており、忠実な側近のように献身的に働いた。
☆4 セルヴィアとのお茶会を何よりも楽しみにしていた。
バリウラ帝国で皇帝を支えた第七皇女。
我儘な性格ではあるが派手な功績を自ら求めることはなかった。魔術に長けており、隠密作戦に加わることが多かったといわれる神軍による帝国への侵攻が始まった際にはセルヴィアの指令を受け調査や偵察の任務を行っている。幼い頃、セレヴィアに命を救われたフェリーネは自身のすべてを姉に捧げようと決意していたため、報告は常に正確で一度たりとも期待を裏切ることはなかった。
☆5 お供にしているぬいぐるみは、セルヴィアより贈られた。
第一皇女セルヴィアを誰よりも慕っていた、バリウラ帝国の第七皇女。
バリウラ滅亡が確定的となった時、フェリーネは皇帝テオドロスのバリウラ再興計画を知る。民を捨てる非道な計画だったが、姉セルヴィアが皇帝に賛同したため、彼女は迷うことなく行動を共にした。帝国の存続を願うのは皇族として当然ではあるが、彼女はなにより終生セルヴィアに尽くすことに自身の価値を見出していたのだろつ。
魔戦姫セルヴィア 魔戦姫セルヴィア
☆3 マロングラッセやリキュール入りチョコレートを好んだ。
バリウラ帝国の第一皇女。
優れた統治者の資質を持つセルヴィアだったが、女性であるというだけで皇位を継承することが叶わなかった。しかし、その感情を露わにすることはなく父である皇帝テオドロスの片腕としてよく働いた。その甲斐もあり、要職にある者は皆、彼女の人柄に厚い信頼を寄せていたという細身で華奢な見た目に反し、戦場では身の丈ほどもある大剣を、片手で軽々と振り回し戦ったと伝えられている。
☆4 生まれながらに誰もが羨む気品の持ち主だった。
バリウラ帝国とともに姿を消した第一皇女。
様々な理由から神々の怒りを買っていたバリウラ帝国は、真っ先に神軍の大規模な侵攻を受けた。セルヴィアは、壊滅寸前まで追い込まれた帝国において皇帝テオドロスの命を各将に伝え、実質的な司令官としての役割を果たしたという。時には冷酷とすら思える采配を次々と下し、最後まで冷静さを失わないセレヴィアの堂々とした姿に、将兵たちはみな勇気を鼓舞されたと伝えられている。
☆5 彼女は皇族の誰よりもバリウラを愛していた。
バリウラ最後の皇帝テオドロスの第一皇女。
次々と押し寄せる神軍の前に帝国は陥落しようとしていた。帝都防衛のために剣を振るっていたセルヴィアもやむなく王城へと後退。父の意向によりともに異界へと渡ったが彼女は民を置いて帝国を離れることに、強い葛藤を感じていたという。しかし、セルヴィアはパリウラの皇族に残された数少ない選択肢の中から、最善と思われるものを、自らの責任において選び取った。
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森弓将ラリオ

森弓将ラリオ
☆3 音楽も好きで、作曲が趣味だったという噂もある。
ヴリクシャ公国郊外の森で暮らす狩人。
弓の名手として有名だった彼は、彼の技を一目見ようと遠方から訪れた人たちに嬉しそうに自分の技を披露していたという。そんなある日、公国の宮殿に招待された彼は、いつものように弓技を披露。すると、感激した第二王女に召し抱えたいと迫られる。驚きつつも人に認められることを好む彼は、その申し出を受けて軍属となった。そしてこの日から、彼の運命は大きく変わることとなる。
☆4 他の女性に弓技を褒められるとファリスが怒るらしい。
ヴリクシャ公国軍第二王女親衛隊の弓将。
第二王女のもとで数々の戦果を上げた彼だが本人は自分の自由な性分に軍属は合わないと感じ、苦悩していたようだ。しかし狩人に戻りたいとほのめかすたびに第二王女に釘を刺されていたため軍属を抜けることは叶わず、王女との恋仲を噂されることもあったという。噂は否定していたラリオだが、その後ヴリクシャ公国が滅ぼされる最期の時まで第二王女を守り続けたと伝えられている。
☆5 王宮からの高級弓矢の贈呈は断った。
ヴリクシャ公国軍第二王女親衛隊の弓将。
神々からの攻撃を受け、ヴリクシャ公国が滅び行く中、ラリオは第二王女を連れて、城外へと脱出した。しかし、神々の追撃は2人を徐々に追い詰めていく。彼はふさぎ込む王女を励まし続けたが、自分を守りながら必死の抵抗を続けるラリオを見て、王女は足手まといとなっている自身の命を絶とうとした。それを寸前で止めたラリオの背には、窮地を脱出するための羽が生えていたという。

大軍師ヴァイス

大軍師ヴァイス
☆3 当時「ヴァイス」は堅物の代名詞だったらしい。
神々に滅ぼされたアタルヴァ共和国の軍師。
後世に多大なる影響を与えた軍略書を残した彼だが、当時は「軍師たるもの矢面に赴く事なかれ」との哲学から前線に出ず、味方兵士から臆病者との誹りを受けていた。だが、神軍との開戦直後に奇襲を受けた際、自らの魔法で敵を殲滅してしまう。兵士たちは一転して彼を称賛したが、当の本人は軍師である自分まで攻めこまれたことを恥じ、その時のことを最大の失敗だったと書き残している。
☆4 上官に逆らおうとしたことがあるが、やっぱりやめた。
神々に滅ぼされたアタルヴァ共和国の軍師。
グランガイアの行く末を見通したという彼の戦略眼は、神々との戦いにおける敗北だけでなく、一部の神が人類を救済することまで予測していた。そのため、戦いの序盤より、勝利ではなく生存者を多く残すことに力を注いでいたという。将兵からは弱腰との非難を受けるものの、結果的には多くの民がルシアスによって救われることになる。しかし、その中にヴァイスの姿を見た者はなかった。
☆5 「ようやく勝てたか」と言う奴は大体彼のファン。
神々に滅ぼされたアタルヴァ共和国の軍師。
ルシアスより救いの手が差し伸べられた時、彼は計画していた最後の作戦を発動させる。それは自らを囮とした撤退戦であった。援軍はもちろん補給すらも期待できない絶望的な戦況であったにも関わらず、彼に従った兵士たちは高い士気を保ち続け、任務を全うしたという。全滅寸前になりながらも民衆を逃しきった後、彼が呟いた「ようやく勝てたか」の一言は伝説となっている。

魔刀のミフネ

魔刀のミフネ
☆3 物心ついた頃にはすでに傍らに刀があった。
バリウラに現れた異界の剣士“サムライ”。
ミフネが持つ異界製の特殊な剣“カタナ”の斬れ味は凄まじく、斬られた相手は痛みを感じる間もなく絶命したと伝えられる。彼の噂は瞬く間に広まり、グランガイア中から訪れた数多くの剣士からの挑戦を受けることになるが、戦いの日々の中で彼の愛刀は、人の血を好む“魔刀”としての力を目覚めさせていく。ミフネはそれを感じつつも抑えることはせず、あくまで流れに身を任せたという。
☆4 如何な悪党といえども女子供を手にかけることはない。
バリウラに現れた異界の剣士“サムライ”。
人の血を好む魔刀を手にし、神軍と戦い続けたミフネの剣筋は敵を斬るほどに鋭くなり、その死に際には巨大な魔竜をも一刀両断したと伝えられている。やがて戦いの果てに力尽き、元の世界に戻ることなく命を落としたミフネだが、その死に顔は驚くほど穏やかだったとされている。彼と剣を交えたことのある六英雄ヴァルガスは「奴は望んだ死に場所を見つけたんだ」との言葉を残している。
☆5 「我が生涯は刀と共にあり」と、2度目も独身を貫いた。
バリウラに現れた異界の剣士“サムライ”。
神軍との激しい戦闘の末、ミフネは自分が望む形で死を迎えられたはずだった。だが、彼の魔刀は主の死を許さず、再び戦場に戻ることを余儀なくされる。おびただしい血を啜った魔刀と一体化したミフネの剣技は、かつて死を迎えた時以上に研ぎ澄まされており、神をも一撃で斬り伏せたと伝えられる。屍山血河を築いてなお、ミフネは戦場にて動くものを探し、敵であれば容赦なく斬ったという。
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シリーズ未設定

皇守ダルバンシェル

皇守ダルバンシェル
☆3 盾を攻撃に使ったのは、剣を落としたのがきっかけ。
サーマ王国にて活躍した大盾の戦士。
とある部族で生を受けるも、あまりに粗暴な性格から追放される。剣と同じくらい器用に盾を攻撃に使う戦法で名を挙げ、やがてサーマ王国の正規軍の一員となった。兵士としては優秀だったものの、学がないことから己が戦場で使い捨てられていることに気づかず、戦功はすべて上官や同僚に奪われていたという。だが、任務にて出会った占星術師からその状況を指摘され、人生が変わっていく。
☆4 エクセイルの“講義”だけは真面目に受けていたらしい。
数々の戦功を挙げたサーマ王国の猛将。
豪剣で敵軍を撃ち破るだけでなく、鉄壁の防御で拠点を守護したことでもその名を轟かせた。しかし、教養が皆無であることでも知られており、粗野な性格は民衆からは非常に評判が悪かったという。当初、無教養なことをまったく気にしていなかった彼だが、以前自身に忠告してくれた女占星術師エクセイルとの交流を重ねるうちに、やがて知識と教養の重要性を理解していったとされている。
☆5 アチャネプが嫌いで、パーティでも絶対食べなかった。
サーマ王国で数々の戦功を挙げた猛将。
エクセイルと結婚するため、無教養だった彼は一から学問を修めることを決意。努力の末に、わずか数年で見違えるほどの有識者に成長する。そして戦うだけでは国の安寧を築けないと知り、武官から政務に携わる文官へ転向する。文官になってからは国王が常に暗殺の危機にさらされていることを周囲の状況から推測し、剣を中に仕込んだ1枚の巨大な盾を常に携えて政務に励んだと言われている。
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炎鳥フェニックス

炎鳥フェニックス
☆3 多くの異界に不死鳥の伝説は存在する。
数千年に一度、火山奥深くに長時間滞留する溶岩から誕生すると言われる炎の霊鳥。
普段は半人半鳥の姿をしているが、一度戦いとなればその身を火球に変え敵に突撃する。自らの可能性を信ずる人間を好む種族であり熱い心を認めた相手には、不死の力が秘められた尾羽を授けるという。その力を求めた権力者たちによって度重なる襲撃を受けるも、欲望に塗れた刃はフェニックスの体に触れるなり燃え尽きてしまったと伝えられる。
☆4 大戦期のアグニ地方では目撃例がとても少ない。
数千年に一度、火山より誕生する霊鳥。
フェニックスが長い歳月を経て成長しフェルザーとなるが、姿が変わろうと、自ら灼熱の炎と化し敵に突撃する戦法は変わらない。正義を愛する心を持ち、志を共にする人間のことは仲間と認めて守ろうとする。大きな革命の度にフェルザーが現れ、悪と戦う闘士たちを支援した。だがある時を境にその姿を見せなくなり、一部の善良なる人々は世界に悪が蔓延したからだと恐れおののいたという。
☆5 どうせ生き返るから料理されてもへっちゃら。
数千年に一度、火山奥深くに滞留する溶岩から誕生すると言われる炎の霊鳥。
希少な霊鳥類の中でも王と呼ばれる存在であり、正義感が強く高い知性を持つ。勇気ある人間には好意を示すこともあるが、一度怒ればその体温は数千度にも達すると言われ、敵対するものをすべて豪炎によって焼き尽くしてしまう。ラムザーを神の化身と崇めていた古代の人々からは、その炎で焼かれた者は神の裁きを受けたとされていた。

大樹アルネウス

大樹アルネウス
☆3 果実を求めて時には霊鳥までもが訪れたという。
意志を持ち自ら移動することができる大樹。
太古よりグランガイアに存在し、森と動物たちを守ってきたとエルフ族の間で伝えられている。温厚な性格だが、庇護者に危害を加える者に対しては、その巨体で立ち向かうと言われている。その実には豊富な栄養が含まれ、また疲労を癒す効果があり、大樹が気に入った人間によく分け与えているらしい。小さなものや可愛いものが好きで、特に人間の子供に対しては好意的であるという。
☆4 どこにでもいてどこにもいない者という謎かけの答え。
大樹アルネウスが1万年を越える年月を過ごし、その身を昇華させた“世界樹”。
世界を支える樹として悠久の時を生き続け、森羅万象を知り尽くしているとも言われており、“世界の長老”とも讃えられている。そのため、世界の謎を解こうとアルトロンを探す旅に出る者は後を絶たない。だが、そもそも居場所を探し当てること自体が人生の大部分を費やさざる得ないほどの難問であり、大半の者は発見できず挫折してしまう。
☆5 創樹の森の伝承はいくつかの異界にも存在する。
グランガイアの全植物の祖と言われる大樹。
山を覆うほどの巨体を浮遊させて移動する姿は、空に浮かぶ島と見間違える者もいるほど雄大である。何年間も同じ場所に浮遊し続けていたかと思えば、未開の荒地に突然現れ森を作り出すこともある。存在するだけで周囲の生物を癒す力を発するため、“創樹”と呼び崇める者もいる。対話自体は可能だが、その言葉の真意を正確に理解できた者は、いまだかつて存在していないと言われている。

翼竜ワイバーン

翼竜ワイバーン
☆3 咆哮の声真似は子供たちの遊び歌にもなっている。
グランガイアの竜族の中でも一般的な種族。
よく晴れた日の昼頃、雲の合間を縫って悠々と飛んでいるところを多く目撃される。普段は下界に対し興味を抱かず、干渉してくることもない。しかし竜種には珍しい正義感の持ち主で、ひとたび目にした悪事は放っておかないという。この伝説故に、悪人はワイバーンの咆哮を聞いただけで怯え上がると言われており、ある地方の自警団では合図としてワイバーンの声真似が使われている。
☆4 紋章に竜王の意匠を取り入れる貴族が多かった。
“竜王”と呼ばれ、他の竜種より敬意を払われるほど圧倒的な力を持つ巨大な竜。
竜はその1体1体が恐るべき力を持つため、竜同士の争いは大規模な災厄を招く原因になりやすい。それを未然に防ぐため、バハムートが諍いを調停すると言われている。その裁きは公明正大で、如何なるものも異を唱えることはない。天地に仇なす害悪であると判断した相手に対しては、竜種を代表する者として竜王自らが天誅を下すという。
☆5 「ラメルダリアの玉座」とは名君を称える慣用句である。
永遠に近い寿命を持つ竜種の長き歴史の中でも、最強として位置づけられている竜。
竜種だけでなく魔獣や人間、神々とも数多の戦いを繰り広げたと言われ、その神話的な戦歴故に“覇竜”の二つ名で呼ばれたという。ラメルダリアの敗北と死に関する記録は、現存するどの資料や口伝にも残っていない。一部の竜種の間では、世界が絶望の淵に瀕した時に覇竜が再び現れ、希望を切り拓くためにその力を振るうと信じられている。
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将軍アグニ

将軍アグニ
☆3 複数の鉄仮面を日替わりで付けていたという説もある。
神々に滅ぼされたアグニ帝国皇帝オルヴェンの弟にして、アグニ帝国軍の大元帥。
文武に秀で、公明正大としても知られ、多くの帝国軍人から篤い信頼を得ており、民衆の人気も兄である皇帝オルヴェンより高かったという。だが、本人は逆にそれを恐れ、兄への服従を示すため、人前では鉄仮面で顔を隠していたと帝国史に残されている。彼の素顔については、今もなお無数の妄想を生み、多くの作品をこの世界に提供し続けている。
☆4 幼少の頃兄に助けられたという題材の劇が大人気だった。
神々に滅ぼされたアグニ帝国皇帝オルヴェンの弟にして、アグニ帝国軍の大元帥。
神軍による帝国への侵攻が始まると、自ら先頭に立って並み居る敵を薙ぎ倒した。元々高かった人気は、かの英雄ヴァルガスに匹敵するほどにまで高まり、戦意高揚に大きく寄与したと言われている。国策として彼を題材とした演劇は多数生み出されたが、皇帝が弟との不仲を否定するための工作も兼ねていたのではないかという説も根強く存在する。
☆5 彼が唯一贅沢をしたのは鎧の装飾であったという。
神々に滅ぼされたアグニ帝国皇帝オルヴェンの弟にして、アグニ帝国軍の大元帥。
神軍の侵攻により帝国が壊滅する中、大元帥という職務をまっとうするため、彼は自ら最前線で剣を振るっていた。だが、戦いの最中に突如皇帝から呼び出される。戻った彼が見たのは逃亡の準備を始めていた皇帝の姿だった。その時のアグニがどのような行動を取ったのかは不明だが、確かなのはその後、彼の姿を見た者はいないということだけである。

氷騎士セイリオス

氷騎士セイリオス
☆3 独特な柄を持つ剣を愛用していた。
神々に滅ぼされたサーマ王国の騎士。
集団戦闘を旨とするサーマの騎士団内において、黙々と個人戦の技術の研鑽に励んだセイリオスは異端者として孤立していた。しかしその剣の腕は他の騎士たちを遥かに凌駕しており、当時の団長は仕方なく彼を遊撃隊の隊長に任命する。セイリオスの部隊に所属した騎士たちは、表情ひとつ変えずに敵を斬り伏せる彼を“氷騎士”と称し、畏怖の念と共につき従ったと言われている。
☆4 意外にも酒は得意な方ではなかったらしい。
神々に滅ぼされたサーマ王国の騎士。
サーマ王国騎士団遊撃隊の隊長を務めていたが、神軍による侵攻が始まると、騎士団を離れ単身で神々へと挑んでいった。そんな彼の姿に惹かれついて行こうとする騎士もいたがセイリオスはそれらを拒み、なおも随行しようとする者には剣の切っ先を向けたとすら言われている。人々に称賛されながらも常に孤高であった彼は、いつしか“氷帝”という二つ名で呼ばれるようになった。
☆5 足かせと言いながらも部下の名前はすべて覚えていた。
神々に滅ぼされたサーマ王国の騎士。
上位神との戦いの中、傷つき倒れた彼は死を覚悟する。しかし、とどめの一撃が放たれたその際、駆けつけた彼の部下たちが身を挺してセイリオスをかばったという。部下であろうと馴れ合うことを拒み続けた彼にも、その孤高さに憧れ慕う者は大勢いたのである。部下の献身と己への信望を知ったセイリオスは、新たな力を手に入れる。他者を遠ざけるためではなく、守るために振るう氷の刃を。

王女リディス

王女リディス
☆3 我流の剣技であったが、書物を参考に技を編み出した。
神々に滅ぼされたヴリクシャ公国の王女。
ヴリクシャ公が年を取ってからの娘のため、過剰な警護で大切に育てられた。そのせいか自由への憧れが強く、いつか冒険の旅に出ることが彼女の夢となる。周囲はそれを子供の冗談と笑っていたが、本人はいたって本気であった。隠れて訓練していた剣技は、いつしか並の剣士では相手にならないほどに成長していた。だが一方で、そんな剣の腕とは裏腹に、異性との会話は苦手だったらしい。
☆4 技の名前をせっかく考えたのに、いつも言い忘れる。
神々に滅ぼされたヴリクシャ公国の王女。
神軍による侵攻が始まると、周囲の反対を押し切り、国宝である樹宝剣ヴリクリウスを手に初めての戦場に臨んだ。彼女の剣技と樹宝剣の力により多くの敵を切り裂くが、気づけば突出し、孤立していた。多くの兵士の犠牲により救出された彼女は、二度と慢心すまいと兵たちの墓前に固く誓ったという。戦士としても人間としても大きく成長した彼女は、後の公国反撃の契機を作り出したという。
☆5 彼女のファンは内股が好き。
神々に滅ぼされたヴリクシャ公国の第一王女にして、樹宝剣ヴリクリウスを操る剣士。
彼女の活躍により、戦況は一時的に好転したものの、神軍との圧倒的な戦力差を覆すことはできず、公国は徐々に崩壊へと向かっていく。そんな中、自らを犠牲にし民を救う決意をした彼女の身に奇跡が起きる。人ならざる何かが彼女に宿り、さらなる活躍を生んだのだ。しかし、民は知らなかった。その力は、彼女が命と引換えに得たものであることを。

空千騎ファルマ

空千騎ファルマ
☆3 お堅い雰囲気だが、異性との交遊も多かったらしい。
神々に滅ぼされたアタルヴァ共和国の騎士。
双剣を手に宙を舞うように戦い、一騎当千の働きを見せることから人々は彼を“空千騎”と呼んだ。だが、本人は一時の栄誉に満足せず、絶対とする君命を果たせるよう己の力と技を鍛え続けていた。そんな生粋の騎士である彼が、何者にも縛られることなく自由を愛した空賊グラッフルと友情を結んだのは、自分にないものを互いに見出したからではないかと後世の歴史家は語っている。
☆4 グラッフルと酒を飲んでいる時はかなり気さくらしい。
神々に滅ぼされたアタルヴァ共和国の騎士団に所属していた一騎当千の双剣使い。
神軍との戦いの際には、親友である空賊頭グラッフルの空を駆ける船に乗り、肩を並べて戦った。元々空中戦を得意としていたファルマは、空の上でさらなる活躍を披露し、兵士たちから“空帝王”と呼ばれるようになる。翼があるかのように舞い上がり、敵の背から背へと飛び移りながら、次々と神々を倒した戦いぶりは今でも伝説として残っている。
☆5 グラッフルの代わりに船を操縦したこともあったという。
神々に滅ぼされたアタルヴァ共和国の騎士団に所属していた一騎当千の双剣使い。
親友である空賊グラッフルの空を駆ける船に乗り、無数の神を滅ぼし続けた。上位神は彼の飛行能力を奪うため、彼が離れた隙に船への攻撃を開始する。神々の激しい攻撃を受け、親友と共に墜ちていく船を見て、ファルマの怒りが頂点に達する。「我が友とその翼は双剣に宿っている!」そう叫ぶ彼の両手からは大気を貫く雷が迸っていたという。

銃使いハイト

銃使いハイト
☆3 錬金術師の協力により弾丸を補充していたという。
ラ・ヴェーダ共和国に現れた異界の銃使い。
異界にいた時は街の治安を守る仕事をしていたと言われており、グランガイアに来た後も己の信じた正義を守るため異界の武器“銃”を手に悪党退治を続けた。「あの時の俺とは違う。法が裁けない悪は俺が裁くのさ」とうそぶき銃口を敵に向ける姿は、子供たちがこぞって真似をしたという。人気の高さから共和国政府は彼の行動を黙認したばかりか、軍に勧誘したとも伝えられている。
☆4 街に寄る度に大量の恋文が待っていたという。
ラ・ヴェーダ共和国に現れた異界の銃使い。
銃を片手に悪党を倒し続けたハイトは、いつしか信仰篤き人々から“聖銃士”と崇められるようになる。その姿に惹かれる女性も多かったが、彼はすべての誘いを断り続けたため、異界に妻子を残しているとの噂も流れていた。神軍侵攻時には、「弱者に牙を剥く奴を、俺は神と認めない」と言い放ち、神々に銃口を向けるも激戦の末に行方不明となる。人々は彼の帰還を待ち続けたという。
☆5 女性が描かれた精巧な絵を持ち歩いていたらしい。
ラ・ヴェーダ共和国に現れた異界の銃使い。
神軍との戦闘中、姿を消した時と同じく突如として再び現れる。その手には、巨大な銃が握られていた。「ハハハッ。あいつに怒られちまったよ。『あなた、ちゃんと仕事は終わらせてきたの?』ってさ」そう言いながら不敵な笑みを浮かべ、神々に悠然と向かっていく彼の背は、以前よりも広く感じられたという。相手の急所を的確に撃ち抜く神業は、後世の銃使いに語り継がれている。

闇術師シダ

闇術師シダ
☆3 学生時代はブランのもとで学んでいたという。
神々の怒りに触れ大崩壊を招いたバリウラ帝国で、すべての魔術師を統べていた術師。
皇帝から大きな権限を与えられ、帝国内で行われていた数々の実験を取り仕切り、自身も“闇術師”と名乗って黒魔術を中心とした多種多様な魔術の研究を行なっていた。部下などに行方不明者が続出していることから、新しい魔術開発のため人体実験などにも手を染めているという噂もあったが、本人は否定せずただ笑うだけだったという。
☆4 死術師の異名は当初自分で名乗り始めたらしい。
神々の怒りに触れ大崩壊を招いたバリウラ帝国で、すべての魔術師を統べていた術師。
魔術の研究の末、シダは生命すらも操る力を手に入れる。だが彼は“生”ではなく“死”の方に着目し、さらに研究を続けた。そのため、いつしか人々から“死術師”と呼ばれるようになったという。近年の研究では、神々との大戦前後に彼がさらに強力な魔術を開発し、それが神々の怒りに触れたのではとの説も出ているが、真偽の程は定かではない。
☆5 1人でいてもよく笑い声をあげる。
神々の怒りに触れ大崩壊を招いたバリウラ帝国で、すべての魔術師を統べていた術師。
神々と人間の大戦中、彼は極秘裏に行っていた研究の成果を発表する。それは生きた人間の魂に苦痛を与えて昇華させ、下僕として行使するというものだった。その術は凶悪な力を発揮したとされるが彼以外に扱うことはできず、広く使われることはなかったという。それ以外にも彼の研究成果はあったと噂されるが、現存する資料に記録は残っていない。
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大剣士ラヴァ

大剣士ラヴァ
☆3 自分の剣を他人に触られることを極端に嫌がった。
神々に滅ぼされたアグニ帝国の極秘プロジェクトによって誕生した超エリート剣士。
幼少期より、最強の剣士となるべく厳しい訓練を施される。その結果、14歳の時には騎士団の中でも最強クラスの腕にまで成長していた。しかし、戦闘に特化した育成によって人格形成に欠陥が生じ、他者と軍令以外の交流を一切持たず、他の騎士団員からは距離を置かれていた。彼女自身は孤独感など微塵も見せず、一心に剣を振り続けていたという。
☆4 彼女が笑ったのは、ヴァルガスに勝利した時が初めて。
神々に滅ぼされたアグニ帝国の極秘プロジェクトによって誕生した超エリート剣士。
最強の剣士になるべく心を殺すことを強いられてきた結果、彼女は他者との交流を極端に嫌うようになった。しかし、期待の新星として入団したヴァルガスと決闘し勝利した際、剣士としての喜びと高揚感に包まれ、それ以降、強者と感じる者には積極的に接触を試みるようになる。団内の騎士たちは、彼女に声をかけられることを誉としていたという。
☆5 ヴァルガスへの想いに自身でも気づいていた。
神々に滅ぼされたアグニ帝国の極秘プロジェクトによって誕生した超エリート剣士。
数々の強者との決闘を経て、その強さは炎神の域まで達したという。神軍との戦いの中でその力は存分に発揮され、アグニ帝国を守る要として騎士団員や貴族らから圧倒的な支持を受けた。だが彼女自身は神々と戦うことよりも、人民の英雄ヴァルガスとの再戦を求めていたとも噂されており、民衆の中には両者の再戦を見てみたいと望む者もいたという。

海王メザ

海王メザ
☆3 サーマでは、メザに憧れて海賊を目指す子供が続出した。
サーマ王国近海を根城にした海賊船の船長。
赤児の頃、遭難した船の中で唯一生き残っていたところを、かの海賊ヴェリカに拾われ育てられた。後にヴェリカより船長の座を受け継ぐと、サーマの大海に悪名を轟かせた。だが、襲撃した船の多くが腐敗した海軍のものだったことや、本人の気さくな人柄から、庶民からは親しまれ、同業者からは尊敬されていたという。いつしか彼は“海王”の二つ名で呼ばれるようになっていた。
☆4 たまに池でボート遊びをするのが趣味だった。
サーマ王国近海を根城にした海賊船の船長。
仲間と気楽な海賊稼業を行なっていたメザだが、彼の下にサーマ王国海軍の将官が現れ、状況は一変する。弱体化した海軍を立て直すため、近海海賊の長である彼を提督として迎え入れたいと申し出てきたのだ。元々腐敗が蔓延していた現海軍が嫌いだったメザは、その申し出を快諾。仲間たちも呼応して海軍の大改造に参加し、既成の枠に捕らわれない正規軍以上の軍隊を作り上げた。
☆5 海軍兵士とは酒を飲み交わして信頼を築いた。
サーマ王国の大提督にして元海賊たちの長。
当初は面白半分で引き受けた海軍提督の職務であったが、自分が元提督の遺児と知ると、指導者としての本領を発揮し始める。海賊時代の仲間たちと共に海軍を再編し、神々に圧倒されていた戦線をも立て直し、一時的にではあるがサーマ近海を完全に解放するという活躍を見せる。その功績によって国王より宝斧ポセイドンを授けられると、人々は彼を“大海神”の二つ名で褒め称えたという。

雷舞姫エミリア

雷舞姫エミリア
☆3 裕福とは決して言えないが幸せな家庭で育ったらしい。
アタルヴァ共和国で活躍した女将軍。
誰に師事することもなく実戦で磨き上げた我流の双剣術を駆使し、多くの武勲を上げ、一兵卒から将軍まで上り詰めた。その華々しい活躍の数々は吟遊詩人たちによって民衆の間に広められ、高い人気を博したという。“雷の様に激しく、舞っているかのように美しく戦う”との一節から“雷舞姫”と呼ばれ愛されたが、本人もその二つ名を気に入り、戦場にて自ら名乗っていたという。
☆4 常に軍服を着ており、華美な衣装は所持していなかった。
アタルヴァ共和国で活躍した女将軍。
将軍となった後、兵士の育成に全力を注いだが、その指導は厳しく、除隊する者も多かった。だが、どんな過酷な戦場でも先頭に立って双剣を振るい続けたことから、以前よりも多くの兵士から敬愛された。そのため、いつしか“星の様に照らし導く者”との意味を込めた“雷星姫”と呼ばれるようになったという。彼女は立場ごとに変わる二つ名を、苦笑しながらも受け入れていたという。
☆5 縁談の話は度々持ち上がったがすべて断ったらしい。
アタルヴァ共和国で活躍した女将軍。
神軍の侵攻に際しても臆すことなく前線に立ち続け、双剣で数多くの神々を斬り捨て、アタルヴァの国土を守り続けた。その結果、大軍帝と呼ばれたヴァイスと“アタルヴァの双璧”と呼ばれるまでになる。当時はヴァイスとの恋仲も噂されていたが、その話を聞くと本人は動揺しながらも激しく否定。「私は恋よりも剣に生きる」との言葉と共に、短い生涯を独身で貫いたと伝えられている。

光騎士ウィル

光騎士ウィル
☆3 礼儀にはちょっとうるさい。
神々に滅ぼされたラ・ヴェーダ共和国の騎士団長にして、神軍に最後まで抵抗した者。
ヴェーダ騎士団最強の剣士として部下から尊敬を集めていた彼だが、当時“剣聖”と呼ばれたアトロと雌雄を決することを望む声も多かった。だが、当の本人は「それを決めて救われる人はいますか?」とまったく意に介さなかった。その謙虚さもまた「剣聖とどっちが上か」と較べられるに至り、ウィルもさすがに苦笑いを浮かべたと伝えられている。
☆4 ウィルの説教は最低でも1時間はかかる。
神々に滅ぼされたラ・ヴェーダ共和国の騎士団長にして、神軍に最後まで抵抗した者。
剣技だけでなく指揮能力にも秀で、軍を率いれば奇をてらわない正統派の戦術で着実に相手の兵力を奪っていった。兵士からも絶大な信頼を得ており「アトロとどちらが強いかはわからないが、軍人としては圧倒的にウィル様が上だ!」と広言する者もいた。ウィルはその兵士を厳しくたしなめたが、そのことが彼の名声をさらに高めたという。
☆5 国の行く末について語るとなかなか帰してくれない。
神々に滅ぼされたラ・ヴェーダ共和国の騎士団長にして、神軍に最後まで抵抗した者。
神々との戦いの際、彼はその高い戦略眼から早い段階で人間側の敗北を予測していた。だが、滅亡の未来に至るまでの時間を少しでも長引かせるため、本来の戦術的思想とは異なる“寡勢にて大軍に勝つ”ための奇略を用いることになる。その作戦はことごとく成功したが、局地ではなく全体の敗北を知る故に、ウィルの苦悩は最後まで続いたという。
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シリーズ未設定

蒼剣士ルキナ

蒼剣士ルキナ
☆3 自分の母親について何かの予感を持っていたらしい。
サーマ王国に仕えていた騎士。
海軍将官の一人娘だが、母親の顔を知らずに育ったという。生まれながらに莫大な魔力を有していたが、幼少期は制御することができず、周囲からは呪われた子と呼ばれていた。だが、厳しくも深い愛情を持つ父親から、剣術と共に強い心を持つことを教えられる。己の魔力を完全に制御できるようになる頃にはサーマでも名立たる剣士として讃えられ、周囲の嘲りは消えていたと伝えられる。
☆4 親友のセレナといる時は年相応の表情を見せていた。
サーマ王国に仕えていた騎士。
莫大な魔力と父譲りの剣技で国内で頭角を現した彼女は、やがて自身と互角の実力を持つ女剣士セレナと出会う。だがルキナは彼女に対して競争心を抱くよりもむしろ、己を理解してくれる友人として受け入れたという。普段は物静かで感情を表に出さず、しばしば父やセレナの愚痴の聞き役にまわっていたが、時折不意打ちのように辛辣な一言を切り返して相手を驚かせたと伝えられている。
☆5 彼女の髪は潮風を受けると煌いたとも言われている。
神々に滅ぼされたサーマ王国の騎士。
海軍の堕落を憂慮した彼女の父は、その粛清を企図して内戦を引き起こすが、それは他国の策謀によるものだったとも言われている。真実がどうであろうと、父を危険な目には遭わせないと、セレナと共に事態の収拾のために尽力する。しかし戦禍の中心にいた父は、彼女への手紙を残して姿を消してしまっていた。そこには、すでに亡くなったと思われていた母の消息について記されていた。

白魔師テミス

白魔師テミス
☆3 イヴリスという妹がいるが仲はあまり良くなかった。
ラ・ヴェーダ共和国の天才魔導少女。
魔導の才能に長けていたため、周囲から過保護に扱われ、幼少の頃より非常にワガママな性格だったという。だがその後、性格は変わらないものの、彼女が重要と認めた人物の前でのみ態度を豹変させるという器用さを身につけていく。やがて高位の神官たちに気に入られていった彼女は、魔導師としてラ・ヴェーダ共和国に所属し、重要な任務を次々と引き受けていくことになっていく。
☆4 ウィルに気に入られようと様々な髪型を試したらしい。
ラ・ヴェーダ共和国に所属する天才魔導師。
生来の魔導の才能により任務を次々と成功させた彼女の名声は、国内でみるみるうちに高まり、その一身に喝采を浴びることになる。また、彼女はヴェーダ騎士団長ウィルのことを慕っており、ウィルの方も彼女の二面性を知りつつも、面白がって可愛がっていたという。なお、ウィルの部下のアイムは徹底的にテミスを嫌っていたが、彼女の方ではアイムの存在など歯牙にもかけなかったという。
☆5 結論。マグルスは嫌い。
ラ・ヴェーダ共和国に所属する天才魔導師。
自分の実力をさらに認めさせるため彼女が挑戦した任務は、敵対するバリウラ帝国への単独潜入であった。だが、騎士マグルスに捕らえられ、徹底的に脅された上に国外へと連行される。その際、涙を流すほどに怖がっていたにも関わらず、最後まで強がって大騒ぎしたとの記録が残っている。なお、マグルスのこの行動は、彼女に興味を持った同国の闇術師から守るためだったとの説もある。
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シリーズ未設定

学者エリモ

学者エリモ
☆3 彼女の父もまた本の虫で、図書館に多くの本を寄贈した。
神々に滅ぼされたサーマ王国の貴族の娘。
幼少期から学術書を絵本代わりに読んでいたという逸話を持つ。15歳の時、図書館の奥で見たこともない言語で書かれた本を発見すると、寝食を忘れてその解読に明け暮れたという。数年後、その書物の文字と似ている紋様の石碑が世界中に点在していることを知ると彼女はさらなる解読のため、魔物が跋扈する未開の地へと単身で旅立っていった。読書から得られた魔法の力を武器にして。
☆4 彼女自身も筆を執ったというが、その本は焼失している。
神々に滅ぼされたサーマ王国の貴族の娘。
未開の地に点在する石碑を巡りながら、そこに記された文章を頼りに、彼女は少しずつ謎の書物の解読を進めていった。すると、書物には魔法の秘術について記されていることが徐々に判明していく。その秘術を利用することで彼女の魔法の威力が劇的に向上し、人々から“蒼賢姫”と呼ばれるまでになった彼女だが、書物の完全解明は未だできておらず、その旅はその後も続いていった。
☆5 帰郷する度彼女は相変わらず図書館に籠っていたらしい。
神々に滅ぼされたサーマ王国の貴族の娘。
グランガイア各地を探索し続けた彼女は、ついに神々の存在する地へと足を踏み入れ、そこで自分が解読していた本が、神によって書かれた物であることを知る。神々はエリモの膨大な知識量と神域へと辿り着いた勇気を讃えて、神族の一員になるように勧める。だが、彼女はその申し出を拒絶。そして神の魔法の技を持ち帰り、再び各地を転々として人々に神の知識をわけ与えたという。

グルメのランシア

グルメのランシア
☆3 大事な調理器具を戦いに使うのに全く抵抗がない。
アグニ帝国で定食屋を営んでいた料理少女。
彼女の“ランラン亭”で出される料理は、絶妙な火の通り加減と誰もが満たされる量のおかげで、毎日のように大行列ができるほどに繁盛していた。しかし、ランシア自身は己の料理に満足してはおらず、新たな料理を創作すべく食材を求め旅立った。未開の地で凶暴な魔獣と出会った時でさえも、彼女は恐れるどころか、むしろ嬉々としてフライパンを火にかけ調理の準備をしたという。
☆4 何を見てもすぐおいしそうと言うので周りは引き気味。
アグニ帝国で定食屋を営んでいた料理少女。
新たな食材を求める旅の最中、ランシアは水竜レグトスに苦しめられている海辺の村に立ち寄る。水竜のせいで漁に出られず飢えに苦しむ村人を見たランシアは、不利な状況にもかかわらず勝負を挑む。そして見事に水竜を倒した後、ランシアが作った“レグトスの姿焼き”は村民すべての飢えを十分に満たしたという。一説では、水竜討伐の際に後の英雄ヴァルガスの助力を得ていたという。
☆5 冒険家フゥカに美食家ニラヴァスの悪口を言ったとか。
アグニ帝国で定食屋を営んでいた料理少女。
究極の料理を求めて世界を放浪していたランシアは、究極の食材として機神皇鳥ラムザーに目をつける。壮絶な戦いの末に霊鳥はランシアの力と料理への情熱を認め、自身の肉の一部を分け与えた。完成した料理は、大食で知られる親友のヴァルガスが、一口食べただけで惚けたほどの至高の味であったという。その調理法は、食材を与えてくれた霊鳥へ敬意を払い、公開しなかったと言われている。
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八剣セフィア

八剣セフィア
☆3 彼女が断罪した悪は百とも千とも言われている。
その背に光の八剣をまとう女戦士。
彼女がどこから来たのか知る者はなく、その問いに答えを得られる者もなかった。だが各地に現れ凶悪な行為を犯す異界の民を、背の八剣で貫いてまわっていたという彼女の目撃談から、神の裁きを代行する者であると囁かれるようになったという。慈悲のかけらすら感じさせない処刑の数々は、たまたま立ち合わせた者に畏怖の念と、神秘的な感動を抱かせたと言われている。
☆4 彼女が笑うところを誰一人見たことがないという。
その背に光の八剣をまとう女戦士。
神の命に従い、凶悪行為を犯す異界の民を数多く葬ってきた彼女だが、ある時に血まみれで発見される。その顛末を目撃した者の話によれば、八剣による攻撃をかわされたその直後、一瞬で相手に切り刻まれたのだという。その相手は「つまらんわ」と一言残し去っていったが、彼女は自分の弱点を再認識することになる。己の武器が断罪の剣であり、守護の剣でないということを。
☆5 彼女の剣は意志を持っているようだったという。
その背に光の八剣をまとう女戦士。
神軍による侵攻が始まった後も、彼女は以前と変わらず無感情に責務をこなしていた。しかし、人類の敗北が濃厚になって以降の記録には、それまでまったく残されていなかった彼女の言葉が残されている。それは「私の役割は終わったわ。だから最後くらいは私のためにあなたの力を使わせて」というものだった。この言葉がどのような意味を持つのか、正確に理解できる者は現在も存在しない。

夜姫キクリ

夜姫キクリ
☆3 かんざしにしている牡丹は毎日取り替える。
異界より突如やって来た踊り子の少女。
キクリが舞う時、彼女の周囲には赤い飛沫が散るという。好奇心から彼女の舞を見ようとした者は、その対価を己の命で払うこととなるだろう。彼女は生まれ育った地を自らの意思で捨て、グランガイアに現れたと言われている。その理由を尋ねられると、彼女は「向こうにはもう殺す相手がおらんから」と笑いながら刃を振るい、問うた者をあっという間に鮮血の塊に変えたと記録に残っている。
☆4 着物についた血はちゃんと後でしみ抜きする。
異界より突如やって来た踊り子の少女。
自らが殺めた相手の血を浴びることに喜びを感じるキクリが、より多くの獲物を求め戦場に向かったのは自然な成り行きであった。敵味方問わず目に入る者すべてを血に染める彼女の凶刃は、同じ異界の民ミフネに止められることとなる。それに対しキクリは「みんな同じ鬼やろ?なんでウチだけ怒られるん?」と首をかしげると、再び戦場に舞い戻り一面を朱で染め上げたと言われている。
☆5 帯留めの輪っかが左右同じサイズじゃないと嫌。
異界より突如やって来た踊り子の少女。
神軍による侵攻が始まると、彼女の行動にわずかな変化が起きる。それまでは相手を問わず戦っていた彼女が、神々だけを狙うようになったのだ。彼女にどんな心境の変化があったのかは定かではないが、確かなのは獲物と定めた神々の息の根を止めるため、彼女の刃がさらに鋭くなったということだろう。愉悦の声を上げながら、キクリは巨大な複数の刃を操り、神々を切り刻んでいったという。
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炎老ローランド

炎老ローランド
☆3 剣を志す若者は面倒を見てやりたくなるらしい。
神々に滅ぼされた国パルミナ。その崩壊に最後まで抵抗した四戦士の1人。
パルミナに存在したアーリンド神学校で教師をしていたが、緑輝剣鎧ラフドラニアに身を包んだ王女エデアより助力を乞われ、神軍のパルミナ攻略拠点とされる場所へ旅立つ決意をする。見かけは怖いが実は優しい教師だと生徒たちに慕われていたが、若き日には“炎の剣聖”と呼ばれ、グランガイアにその名を馳せていたことを知る者は少ない。
☆4 剣士を引退して教師になった理由は語ろうとしない。
神々に滅ぼされた国パルミナ。その崩壊に最後まで抵抗した四戦士の1人。
王女エデアたちと共にパルミナに侵攻する神軍の拠点へ向け旅した彼だが、一行の中では主に指導者的役割を担ったという。一方で戦闘においては老いなどは一切感じさせず、剣の一振りで周囲の敵をすべて焼き尽くしたと伝えられている。仲間のディンからは“ロー爺”と呼ばれていたが、本人はその度に怒声を発したとの逸話が残されている。
☆5 彼の気迫は神軍さえも怖気づかせたと言われている。
神々に滅ぼされた国パルミナ。その崩壊に最後まで抵抗した四戦士の1人。
旅の果てでパルミナ侵攻を指揮する魔統神カルデスと対峙した時、ローランドは往年の力を遙かに超える活躍を見せる。その一撃はカルデスの防御結界を断ち斬り、仲間たちの反撃の契機を作ったという。だがその時の戦いの行方は記録に残っておらず、ただ彼らとカルデスが激戦を繰り広げている中、パルミナ軍が全滅したことのみが記されている。

氷法ディン

氷法ディン
☆3 態度は悪いが信心深さは随一。
神々に滅ぼされた国パルミナ。その崩壊に最後まで抵抗した四戦士の1人。
元々は氷の法術を得意とする優れた神官だったが、素行の悪さと歯に衣着せぬ言動が災いし、一部の高位神官に嫌われて管轄を僻地にされてしまう。その後、神々と人間との大戦が勃発したことにより、信じるべき物を失い悩み苦しんだ彼だったが、王女エデアと老剣士ローランドと遭遇。進むべき道を示され、共に神を倒す旅に出発したという。
☆4 自分の意見を言わない奴にはイライラするらしい。
神々に滅ぼされた国パルミナ。その崩壊に最後まで抵抗した四戦士の1人。
神々と戦う旅の当初、神官という立場から神と戦うことを迷っていたが、各地で神軍が及ぼした被害を見て、その迷いを振り払う。その後は得意とする氷の法術にさらに磨きをかけ、対峙する敵たちを凍らせ、その動きを停止させていったという。言動は乱暴ながらも常に明るく振る舞い、四戦士たちの中では、ムードメーカーとしても知られている。
☆5 努力しているところを他人には絶対に見せない。
神々に滅ぼされた国パルミナ。その崩壊に最後まで抵抗した四戦士の1人。
仲間たちとパルミナへ侵攻する神軍の拠点に辿り着いた時、彼の力はすでに並の神を遙かに超えていたと言われている。神軍のパルミナ侵攻を指揮していた魔統神カルデスと戦った際は、常に言い争いをしていた仲間の1人雷弓神ロクスの必殺の一撃を支援。その法力のすべてを消費して、僅かな間ながらもカルデスの動きを制止させてみせたという。

鎧姫エデア

鎧姫エデア
☆3 世話が難しい植物を育てるのが好き。
神々に滅ぼされた国パルミナ。その崩壊に最後まで抵抗した四戦士の1人。
全身を鎧兜で覆い、顔を人目から隠していたが、その正体はパルミナ王国第一王女エデアであったと伝えられている。彼女はある神からの啓示を受けて、グランガイアで神々と人間の大戦が勃発し、パルミナも神軍の侵攻を受けることを察知。国宝である“緑輝剣鎧ラフドラニア”に身を包み、パルミナを救う旅へ出発した。共に戦う仲間を探しながら。
☆4 道端の花を踏むと、すごい剣幕で怒るらしい。
パルミナ王国の第一王女であり、神々の侵攻から国を守ろうと戦った四戦士の1人。
神軍の侵略からパルミナを守るため、各地を巡り仲間を集めた彼女は、旅の中で彼らとの絆を育んでいく。その経験は彼女の力を大きく覚醒させる。そしてそれに伴い、身に付けていた緑輝剣鎧ラフドラニアも真の力を発揮する。普段は大剣だが、特殊な祈りで全身を覆う鎧と大剣へと変化するこの装備は、大地の力を引き出す能力があったのだ。
☆5 感激すると人の話を聞かなくなることがある。
パルミナ王国の第一王女であり、神々の侵攻から国を守ろうと戦った四戦士の1人。
神々のパルミナ侵攻を止めるため、敵の拠点に乗り込んだ彼女たちは、神軍の指揮を執る魔統神カルデスと対峙。激しい戦いの中、彼女は敵の攻撃から雷弓神ロクスを身を挺して守る。傷付き倒れたエデアの姿を見た仲間たちは怒りと共に奮起。これまで以上の連携を見せてカルデスに隙を生じさせ、ついには大きなダメージを与えたと言われている。

雷弓のロクス

雷弓のロクス
☆3 ちょっとしたことですぐに自信をなくしてしまう。
神々に滅ぼされた国パルミナ。その崩壊に最後まで抵抗した四戦士の1人。
パルミナ王家に仕える剣術指南役の息子として生まれるが、自分の剣才の無さに絶望して家を出る。だが、生きるために狩りを行う彼は、皮肉にも弓術の才を開花。弓の腕で魔獣などを討伐し、名を上げていく。やがて、かつて憧れたパルミナの王女エデアが、神々から国を守るため旅に出たという噂を耳にし、再び祖国へ戻る決意をしたという。
☆4 自信に満ち溢れている人を見ると羨ましくなる。
神々に滅ぼされた国パルミナ。その崩壊に最後まで抵抗した四戦士の1人。
神に抵抗する旅を続ける憧れの王女エデアを探し続ける中で、少しでも彼女の役に立てるようにと彼はさらに弓の鍛錬を行っていく。ついには、その一撃は神をも貫く威力になっていたと言われている。やがてエデアと再会し、その旅に同行した彼だが、尊敬する王女に対して平然と軽口を叩く氷法ディンとは仲が悪く、頻繁に喧嘩をしていたという。
☆5 自分の努力を誉めてもらえると嬉しい。
神々に滅ぼされた国パルミナ。その崩壊に最後まで抵抗した四戦士の1人。
パルミナへ侵攻する神々との戦いで、ロクスは重要な役割を担っていた。神軍を指揮する魔統神カルデスへの一撃を仲間から任されたのだ。だが、その戦いで尊敬する王女エデアは身を挺して彼を守り、敵の攻撃に倒れてしまう。その時、ロクスは怒りと共に世界を歪ませるほどの一撃を放ったとの伝承が残されているが、その真偽は定かではない。
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氷喚塔獣エル・コプラ

氷喚塔獣エル・コプラ
☆3 エル・コプラの装甲は未知の素材でできているらしい。
“災厄の獣”と呼ばれる焔の化身を封じるため神々によって創り出された超凍結兵器。
その指令を遂行するため、氷晶に守られた堅固な外壁と、周囲を圧倒する破壊力を有している。しかし、エル・コプラの真の力は、敵味方の武器の構造を学習し、氷によって己の武装として再構成する成長能力であった。焔獣との激しい戦いはエル・コプラを成長させるには十分な内容であり、神々の予測を遥かに超えた性能をその身に宿していく。
☆4 ダルナ・テスラの氷壁は炎でも溶かせないらしい。
“災厄の獣”と呼ばれる焔の化身を封じるため神々によって創り出された超凍結兵器。
焔獣との激戦の中で、装甲を厚く、武装を増加させていく。際限なき自己成長により凍結兵器は巨大化を続け、やがて不陥不抜の凍結要塞へと進化を遂げる。その圧倒的な力により、一度は完全に焔獣を封じることに成功するものの、ある天使の命を受けてこれを解放してしまう。神の道具たる兵器は、善悪に関わらず命令に従うのみだった。
☆5 コル・オウルの中には人も住めるらしい。
“災厄の獣”と呼ばれる焔の化身を封じるため神々によって創り出された超凍結兵器。
災厄の獣を解放後、機能を停止し自己修復を続けていた氷塔を、神々は人間との戦いに再利用しようと考える。しかし、再起動した兵器は、叛逆天使によって神を敵と認識するよう細工が施されていた。長い年月の間に自己進化を遂げ、巨大な氷撃要塞と化していた凍結兵器は、神軍の侵攻を幾度も阻み、人類から希望の砦と称されたと言われている。

魔岩王ゴーレム

魔岩王ゴーレム
☆3 警戒している時は目が赤く点滅する。
強大なる魔力をその身に有する魔動人形。
魔族でありながら人間を愛してしまった男が自分の余命が残りわずかと知った時、愛娘を守るため異界の技術を用い造り出したものと言われている。創造主の死後、魔族たちは少女を半人と蔑んだが、側に控えるゴーレムを恐れて誰も危害を加えなかったという。主人である少女の命令に従うだけではあったが、その行動からは常に少女を守ろうという強い意志が感じられたと伝えられている。
☆4 自然の素材でできているが、動力源は不明。
人間と魔族の間に生まれた少女リラを主とし彼女を守るため造り出された魔動人形。
リラを赤子の頃から見守ってきたゴーレムだが、災厄の獣との戦いの際、その業焔からリラを守り、一度は活動を停止する。だが、嘆き悲しむリラの涙に呼応するかのように、体内から眩い光が迸り、新たな力と共に復活を果たしたという。その光の正体については諸説あるが、ゴーレムに宿っていたリラの父親の魂とする説が最も有力である。
☆5 身体に生えている植物は勝手に育った。
人間と魔族の間に生まれた少女リラを主とし彼女を守るため造り出された魔動人形。
リラは災厄の獣の復活に備えるため、父の遺品である魔導書を調べ、魔動人形の戦闘力を向上させていく。しかし、その力は災厄の獣ではなく、人間を滅ぼそうと侵攻してきた神軍に向けられることとなる。恐ろしげな岩の巨人は神軍の攻勢から人間を守り、人類の守護神と称えられるようになるが、巨人が誰の指示で人々を守ったか知る者は少ない。

半魔リラ=ウス

半魔リラ=ウス
☆3 唯一ゴーレムと言葉が通じる。
魔族の父と人間の母を持つ半人半魔の少女。
父母を早くに亡くした彼女は、故郷である魔族の集落で暮らしていた。父の形見の魔動人形ゴーレムに守られていたため危害こそ加えられなかったものの、禁じられた子として敬遠され、孤立していたようである。彼女もまたゴーレム以外に心を開かなかったようだがかような境遇においても故郷を離れなかったのは、心の底では魔族に認められる日を待っていたからだとも言われている。
☆4 グランゴーレムの背中の木はお気に入りの隠れ場所。
魔族の父と人間の母を持つ半人半魔の少女。
魔族の一員であることを選び、命ぜられるままに数々の任務をこなした。自身の魔術の才能と亡き父の形見である魔動人形の力で誰よりも成果を挙げたが、集落の住人はそれでも彼女に近づこうとはしなかった。そんな中、新たな任務が下される。それは秩序の番人たる白き獣の討伐だった。リラはいつものように無感情のまま、忠実なる魔動人形と共に白き獣に戦いを挑むこととなる。
☆5 本当は寂しがり屋。
魔族の父と人間の母を持つ半人半魔の少女。
彼女は魔族の一員として、秩序の番人たる白き獣の討伐に挑んだ。だが、その戦いの中で自身の中にある人間の心を捨て切れないことを再認識する。魔族として生きることを諦め未来への指針を失い途方に暮れる彼女に、白き獣は災厄の獣討伐の助力を要請する。これまでの罪を少しでも消そうと健気に頷く少女の側には、これまでと変わらず父が遺した魔動人形が付き従っていたという。
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空法士ラスハイル

空法士ラスハイル
☆3 大人たちからはネジの外れた子供と呼ばれていた。
アタルヴァ共和国の好奇心旺盛な魔導師。
幼少より強い好奇心を持ち、ありとあらゆる疑問を周囲にぶつけて大人たちを辟易させていたという。成長すると、異界研究の第一人者である老技術者ガルナンに師事。あらゆる知識を吸収しようとする熱心な姿勢は師を感心させたが、次第にその探究心ゆえに倫理を逸脱した実験を行うようになり、道を分かつことになる。その後、共和国の魔導軍に入隊すると、研究成果の雷術を戦場で披露した。
☆4 追放の際には彼を野放しにするなという意見もあった。
アタルヴァ共和国の好奇心旺盛な魔導師。
魔導軍のもとで様々な研究に明け暮れた彼は雷術による回復法の発明などの有用な成果を共和国にもたらし、魔術の実力は同国の軍師ヴァイスを超えるとも言われていた。だが、異界技術由来の兵器を暴走させ、国に甚大なる被害を与えたことから、国外に追放されてしまう。その後、世界を放浪していた彼の前に異界の科学者と機械人形が現れたのは、まさに運命だったのかもしれない。
☆5 科学者たちは彼の著書の発掘を心待ちにしている。
アタルヴァ共和国の好奇心旺盛な魔導師。
卓越した雷術使いである彼は、偶然出会った異界の機械人形リリスの動力エネルギー再現に成功した。機械人形の主レーゼの話を聞き流しながら起動の様子を見ていた彼は、異界の知識を得るため彼女らに同行することを勝手に決める。道中、機械人形の修理を手伝う傍ら、異界の技術を取り入れた新たな魔術体系理論を構築したというが、その内容のほとんどが現代においては失われている。

人型兵器リリス

人型兵器リリス
☆3 感情が薄く見えるのは“学習”の結果だという。
機械文明が発達した異界ベクタスにて、科学者レーゼが3番目に造った人型の機械兵器。
“姉”に当たる前2体の長所を受け継いだ彼女は、あらゆる状況に柔軟的に対応する性能を身につけ、レーゼの最高傑作と謳われた。“姉”たちもリリスの優秀さを認め、彼女に主の身辺を守るよう託していたという。主の兄レイスが造り出した人体強化兵器が暴走した際にも、リリスは“姉”の言いつけを守り主の避難に専心したと伝えられる。
☆4 彼女曰く、自分は今も姉たちと共にあるという。
異界ベクタスにて造り上げられた機械兵器。
彼女は、暴走した人体強化兵器から姉妹機と共に主レーゼを守るため抗戦し、そして敗れた。動力を失い機能を停止する直前に記録した映像には、攻撃を受けて倒れる主と、衝撃によって開いた異界へのゲートが映っていた。機能回復後、髪の長い魔導師に自分の装備を勝手に調べられていることを知るが、無視して主の生存を確認する。そして、主の治療を終えると、任務続行の準備を整えた。
☆5 朝起きて、システムオールグリーンと言う奴はファン。
異界ベクタスより現れた人型機械兵器。
主レーゼと共に、危険な暴走兵器を破壊するため、グランガイアの地を行軍していく。その途中、電力供給能力を持つ魔導師が彼女を調べようと近づき続け、途中で同行した武闘家が合理性に欠ける言動で邪魔に入るなど問題も多発したものの、旅の果てに一行は目標の捕捉に成功する。主に攻撃命令を求めるリリスの体には、グランガイアの技術が応用された新兵器が実装されていたという。

鬼武人ヴィシュラ

鬼武人ヴィシュラ
☆3 悪い子のトコにはヴィシュラが来るよ――とある母親。
バリウラ帝国に出没した火炎を操る鬼人。
元は“帝国一の剣士”を目指す騎士だったが偶然手に入れた“ヴィシュラ”という名の甲冑が彼の人生を変えた。この鎧は装着者の能力を大きく向上させるが、代償としてその者の記憶を奪い、ただひたすら強者との戦いを求める戦闘狂へと変える力を持っていたのだ。戦士たちを斬殺して回る鎧武者の噂は瞬く間に広まり、人々の恐怖の対象となった。鎧の中の者の苦悩を誰にも知られることなく。
☆4 自らの名前さえも思い出せなかったという。
装着者を悪鬼へ変える呪鎧“ヴィシュラ”に囚われ、殺戮を繰り返す元騎士。
彼は人々に恐れられながらも、鎧に操られるままバリウラにいる強者たちへ戦いを挑み、それらを斬り捨てていった。何よりの不幸は、鎧の力によって記憶を奪われていながらも、元の人格は残されていることであった。“悪鬼”の噂を聞いて討伐に挑む戦士が次々と出現する中、彼は己の行為に悩み苦しみながら、さらなる鎧の贄を増やしていった。
☆5 なぜ異界の鎧をバリウラの騎士が得たのかは諸説ある。
装着者を悪鬼へ変える呪鎧“ヴィシュラ”に囚われ、殺戮を繰り返す元騎士。
バリウラに住まう“悪鬼”の噂はさらに広まり、ついには帝国より調査隊が派遣されることになる。だが、鎧の恐るべき力は調査隊相手でもとどまることなく、騎士たちをなぎ倒していく。そんな中、彼を止めたのは、一団の中の黒鎧の双剣士だった。その戦いの際に何故か悪鬼の動きが鈍ったと伝えられているが、その理由は未だ不明である。
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人型兵器ルシェ

人型兵器ルシェ
☆3 家事などの非戦闘系機能も充実していたらしい。
異界ベクタスの科学者レーゼが、兄の影響を受け、2番目に造り上げた人型の機械兵器。
白兵戦特化型の1番目の機体に対し、本機体は射撃戦に特化して開発され、長射程からの目標制圧が可能となった。また、1番目の機体と比べ視覚性能は抑えられたが、思考および判断能力が改善され、人間に認可された行動を優先する学習機能も備わっている。後に開発された妹機リリスには、射撃能力と性格の基礎部分が洗練され受け継がれたという。
☆4 レーゼは数え切れないほど始末書を書かされたという。
異界の科学者レーゼが造った人型機械兵器。
学習機能を備えていた彼女だが、初期の判断能力に欠陥が見られ、“自分に可能なこと”は“人間にも可能”であり、生物は壊れても直せると誤認していた。このため、犯罪者鎮圧の際に市民への被害を考えず爆撃を敢行しかけるなど騒動を引き起こし、ベクタス中から批難を浴びたと伝えられている。彼女は自分に寄せられる叱責に意気消沈しつつも、人命に害を加えないよう学習したという。
☆5 彼女の残骸は何ひとつ見つからなかったという。
異界の科学者レーゼが造った人型機械兵器。
主レーゼの失敗により人体強化兵器のNo6が暴走すると、主の兄レイスから、皆が避難する時間を稼ぐように命じられる。“姉”を倒し進化を遂げたNo6に遠距離から攻撃を繰り返すことで誘導し、レーゼやベクタス市民から引き離すと、無人の郊外にて自爆を敢行。敵の破壊はかなわなかったものの足止めには成功した。最後には「みんな、ほめてくれるかな」と呟き、機能を停止したという。

人型兵器レミス

人型兵器レミス
☆3 レーゼの飼い猫には嫌われていたらしい。
異界ベクタスの科学者レーゼが、兄の影響を受け、初めて造り上げた人型機械兵器。
高い身体能力に加え、人間以上の装備の汎用性と状況適応力を追究するため、人型に設計される。遠距離武装には乏しい設計で、優れた視覚性能によりいち早く敵を探知、機動力を活かし強襲する近接戦法がメイン。運用の中で高められた白兵能力は、妹機リリスや、レーゼが兄と共同開発していた装着型の人体強化兵器群に転用され、研究に貢献した。
☆4 家事を手伝わせると時々フリーズしたらしい。
異界の科学者レーゼが造った人型機械兵器。
度重なる試験運用の中で、その高い視覚性能故に、あらゆる物を敵か味方か断定する極端な性向が形成されていたと発覚。敵と認識した対象には即座に戦闘態勢をとってしまうため、誤認による事件が多発したという。開発者レーゼは報告を受ける度に落胆したが、その兄はむしろ発生する事件を面白がっていたと言われる。なお、レーゼには絶対的な忠誠を見せ、献身的に尽くしていたようだ。
☆5 ルシェが作られてからは髪がさらさらになったらしい。
異界の科学者レーゼが造った人型機械兵器。
彼女が多くの試験運用を重ねる中、人体強化兵器の1体であるNo6の暴走事故が発生。敵性反応を即座に感知した彼女は、いち早く破壊を試みたという。No6の白兵能力は彼女の実験情報が元だったこともあり、一時は相手を圧倒する。しかし、自己進化能力を有したNo6により技術を吸収され、次第に凌駕されてしまう。それでも彼女は最後まで、立ち向かい続けたと伝えられている。
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蓮斧のミセル 蓮斧のミセル
☆3 毎日日記を欠かさずつけていた。
ラ・ヴェーダ共和国でも有数の資産家の娘。
過保護な環境下でワガママに育った彼女は、生家での貴族の暮らしを窮屈に感じていたという。そんな中、彼女を狙った誘拐事件が勃発する。間一髪で護衛役の青年に助けられた彼女は、彼の見事な斧捌きに衝撃を受け、礼を言うのも忘れて彼に弟子入りを志願。それ以降、彼女はひたすらに修練へと打ち込む。それは彼女にとって生まれて初めて心から楽しいと思える時間であったという。
☆4 髪のお手入れに毎日悪戦苦闘している。
ラ・ヴェーダ共和国でも有数の資産家の娘。
全ての技を習得し念願の斧使いとなった彼女だが、師匠である青年が旅立ってしまうと、再び退屈な日々を過ごしていた。しかし彼女が不思議な機械人形と出会った時、運命の歯車は回り始める。そこで己の戦う目的を手に入れた彼女は、両手に斧を掴むと屋敷を飛び出した。個性的な仲間たちを巻き込みながら騒がしい旅は進んでゆく。破壊者から世界を救うという目的に向かって。
☆5 会食に出ると育ちの良さが隠しきれない。
十翼の破壊者に挑んだ紅蓮の斧使い。
彼女が旅の中で出会った仲間は、保身を優先する貴族と違い、みな当然のように人々を助けることに真っ直ぐであった。強い信念のもとに行動する彼女は仲間たちに様々な変化を与えるが、彼女もまた影響を受けていた。斧使いとして更なる成長を遂げる中で、彼女はとうとう目的の破壊者と対峙する。燃え上がる心のまま両手に斧を握り締め、彼女は仲間と共に世界を救う戦いを始めるのだった。
氷姫ティアラ 氷姫ティアラ
☆3 好きな料理はきのこと山菜の蒸し焼き。
神族と魔族の両方を親に持つ少女。
幼い頃に親と離れ離れになった彼女は、神族と魔族、両方から迫害を受け、人間の村へと身を寄せる。その村では当初、彼女を魔物と恐れるが、やがて“神の子”と崇める。村人が自分の力を利用したいだけだということに気づく彼女だが、その立場を受け入れる。そして様々な難事を引き受けつつも、心を閉ざしていく。その先に、彼女の希望となる存在との出会いが待っているとも知らず……
☆4 恥ずかしいので実はあんまり触られたくないらしい。
神族と魔族の両方を親に持つ少女。
孤独に日々を送る彼女の前に、不思議な機械人形を連れた両手に斧を持つ美しい女性が現れる。その女性はティアラの手を掴み、世界を救う手伝いをしろと迫った。困惑するティアラだが、女性が放った「私と友達にならない?」という一言に、ティアラの冷え切った心は溶かされてゆく。ティアラは女性の手を握り返すと、小さく頷いた。それは彼女が初めて自分の意志で選んだ道であった。
☆5 ミセルに言われ、仲間の呼び捨てに挑戦したが失敗した。
神族と魔族の両方を親に持つ少女。
ミセルたちとのメルキオを倒す旅の中、異なる種族の能力を持つティアラの力は、幾度も仲間たちを救ったという。ミセルから厳しい言葉を浴びせられることもあったが、彼女はその度に喜びを感じ、さらに力を高めていった。その言葉はティアラにとって今まで感じたことのない暖かなものであり、後に「ミセルは私を孤独から救ってくれた大切な人。彼女のために私は強くなるの」と語っている。

剣士ゼルバーン

剣士ゼルバーン
☆3 素顔は物憂げな壮年男性だったと噂されている。
ヴェーダ剣術創始者の名を受け継ぐ剣士。
「ゼルバーン」という名はヴェーダ剣術創始者の名であり、師より最強と認められた剣士に引き継がれるといわれている。また創始者が顔の傷を隠すために仮面を着用していたことから、後世のゼルバーンたちも兜で顔を隠していたという。この時代のゼルバーンは、歴代の者がそうであったように孤高を貫き、旅先で人々を救い続けていた。そしてこの日も、彼の耳に助けを呼ぶ声が聞こえてくる。
☆4 報酬は1杯の水があればいい、がモットーらしい。
ヴェーダ剣術創始者の名を受け継ぐ剣士。
旅の中での彼の武勇伝は数知れない。代表的なところとしては、生贄に捧げられそうな村娘を助けるため、ラミアの大群を討伐したことであろう。また自身が一流の剣士であるのと同時に優れた指導者でもあり、教え子の中には後の六英雄アトロもいたという。やがて旅の中で紅蓮の斧使い率いる奇妙な一団と遭遇する彼だが、その出会いは自身の名にかけて倒すべき強敵へと至らせることになる。
☆5 野宿をするときも、1人だけ背を向けて眠ったらしい。
十翼の破壊者に挑んだヴェーダ剣術の剣士。
代々のゼルバーンは孤高の剣士と知られており、彼も1人での戦いを好んだが、一方で強大な敵を前に仲間と共闘した記録が残っている。危機的状況の中で誰かに背中を預けるという経験は、不本意ながらも彼を新たな境地へ導いたという。後に彼は「群れたつもりはない。あいつに巻き込まれただけだ」と語ったが、仲間たちと息の合った連携攻撃で敵を追い詰めたという記録も残されている。

龍刹のロディン

龍刹のロディン
☆3 斃した巨龍は肉が筋張っていて不味かったとのこと。
ラ・ヴェーダ共和国出身の騎士。
規律に厳格な騎士団の中で、彼は異質な存在であった。ただ勝つことだけを目的に振るわれる彼の剣は、特定の型に縛られることなく柔軟に形を変えていったという。自由を好む彼はやがて騎士団を飛び出し、強敵を求めて巨大な龍へと戦いを挑んだ。身の丈の何倍もある龍との戦いは熾烈を極めたが、彼はそれまで得た戦いの経験を元にあらゆる手を尽くし、見事龍を討ち取ることに成功した。
☆4 金欠になると騎士団の後輩に借りていたらしい。
ラ・ヴェーダ共和国出身の騎士。
巨大な龍を倒した彼は、人々から“龍刹騎”の二つ名で称されるようになる。彼が騎士団へ復帰することを望む声も多かったが、彼は自由を選び、強敵との戦いを求め続けたという。そんな中、リゼリアに“十翼の破壊者”と呼ばれる存在が現れる。早速戦いを挑む彼だが、傷を負わせることすら叶わずに敗北する。悔しさを噛み締めつつ、彼は勝つために何が必要かを考え始めるのだった。
☆5 女性にかなりモテるが、付き合うと続かないタイプ。
十翼の破壊者に挑んだラ・ヴェーダの騎士。
強敵メルキオに単騎で挑み敗れ続けた彼は、今までの戦い方を改め、他者と共闘する道を模索し始める。そして、斧使い女性が率いる一団がメルキオ打倒の旅していると知り、その仲間に加わる。同時に古巣の隊がメルキオに壊滅させられたと知り、彼らの仇討ちを決意。自身の力を仲間に見せて、信頼を勝ち取る。真の仲間を得た時、彼の剣からは天を貫くばかりの雷光が迸っていたという。

白聖のメルキオ

白聖のメルキオ
☆3 異界「ベクタス」で作られたとされる。
艶めく鎧に身を包み、光り輝く翼を持つ者。
神々の進撃が始まる少し前、リゼリアのローダーン氷湖に天使が降臨したとの記録が残っている。その姿は神の使いを連想させ、あまりの美しさに見とれてしまう者もいた程だったという。だがその者は何も語らず、突如蒼い炎を纏った双頭の槍を振るい、周囲一帯のすべてを焼き払っていく。神々しい美しい光は一転してすべてを滅ぼす死の光へと化し、逃げ惑う人々を容赦なく蹂躙していった。
☆4 世界の破壊を望む正確な理由は最後まで不明だった。
リゼリアの地を蹂躙した複数の翼を持つ者。
無秩序に破壊行為を繰り返すメルキオに対し数多くの者が討伐に向かうが、そのほとんどは圧倒的な力で撃破されてしまう。その中の1人で“龍刹騎”の二つ名を持つ騎士は、メルキオが自身のことを「世界ヲ再生サセルモノ」と言ったことを聞いたという。メルキオは一時撤退を決めたその騎士に関心を向けることもなく再び破壊活動を開始し、見渡す限りを火の海に変えていったという。
☆5 ミセルたちが倒したため、その存在を知らぬ者も多い。
リゼリアの地を蹂躙した十翼の破壊者。
その正体は未だに不明だが、人の命を奪う度にさらに神々しくなるその姿から、後に侵略を開始する神軍の先遣隊だったのではとの推測も出ている。そんなメルキオの前に紅蓮の斧使い率いる一団が出現し、戦いを挑んでくる。その一団の中に自身と同種の存在を確認したメルキオは、殲滅活動に移行。熾烈な戦いの末、斧使いたちの連携攻撃を受けて、ついにその活動を停止するが……

DUEL‐X

DUEL‐X
☆3 駒を使う盤上ゲームが好きだったらしい。
異界ベクタスで作られたとされる機械人形。
この機械人形は自己進化機能を備えた鎧とされ、当初は身に纏うものとして作られた。機体性能は想定値を大きく上回ったが、開発者の想定を超えて進化した為、開発は急遽中止となってしまう。その後、機体は休眠状態にさせられるが、機体中枢部で密かに自己進化が続けられていたとも言われている。再びこの機体が目覚めるのは、ベクタスがある存在によって滅ぼされた時だった。
☆4 本人に言わせると“カニ”の愛称はイマイチらしい。
異界ベクタスより現れた機械人形。
ベクタスよりグランガイアに渡ってきたDUEL‐GXだが、その目的はハッキリしていた。ベクタスを滅ぼした存在を消滅させること。自己進化機能による強化と協力者探しを開始したDUEL‐GXが最初に巡り合ったのは、両手に斧を持つ勝気な女性であった。現地でのマスターとした彼女に“カニ”と呼ばれ微笑まれた時から、DUEL‐GXの回路にある変化が起き始める。
☆5 “カニ”はイマイチだが“サソリ”よりは良いらしい。
十翼の破壊者に挑んだ機械人形。
ミセルを中心とした協力者たちから“カニ”の愛称で親しまれていたこの機械人形は、仲間たちが窮地に陥った際に大きな進化を遂げた。それは感情を持たず、目的のためならば手段を厭わない機械人形にとっては異常ともいえる現象だった。強大な破壊力を有する姿へと変身したカニに、主であるミセルは「サソリよりカニのがかわいかった!」と毒づきながらも、満足げに笑ったという。
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魔盾の騎士セディオ

魔盾の騎士セディオ
☆3 暇な時はたいがい昼寝しているらしい。
魔盾を継承した異界アートリアの青年。
数々の戦場へ従事し、騎士として名を馳せたが、ある事を契機にその位を捨て、騎士時代の相棒の故郷へと移り住んだという。彼は街の自警団員になると、賊徒の襲撃を退けるなど数々の功績を挙げ、若くして団長に推挙された。団長が代々受け継ぐ魔盾を手に人々の暮らしを守る彼は、ぶっきらぼうだが困っている人を見捨てられない性格を愛され、住民からの信望を集めていたと伝えられている。
☆4 騎士の時からガサツで乱暴だったのかは伝わっていない。
魔盾を継承した異界アートリアの青年。
ある日彼は、魔剣によって暴走する少年と出会う。魔盾との共鳴で一旦は鎮まった魔剣だが安定はせず、彼は少年と行動を共にすることを余儀なくされる。そんな折、遺跡で鎧姿の男が暴れているとの報が届く。負傷した自警団員を守るため、彼は危険を承知で躊躇なく敵前に立ちはだかった。それは少年をも感化し、自ら剣を取らせる。彼はその姿に、かつての相棒の面影を見出したという。
☆5 相棒は気風がよくいつでも前向きな奴だったらしい。
暴れていた男性の纏う魔鎧は、彼の持つ魔盾と同じ性質を持つものだった。戦いによって正気を取り戻した男性から事情を聞こうとした矢先、3つの武具から放出された魔力が巨影となり、彼らに襲い掛かった。恐るべき力を示す巨影を前にした彼だが、無愛想で乱暴な態度を取りながらも、決して退かず、最後まで2人を守り抜いた。戦いの後、彼は少年と学者に同行して旅へ出たというが、その胸に去来していた想いを知る者はいない。

魔剣の演士ハイネ

魔剣の演士ハイネ
☆3 ファンレターは一通一通こっそり読むタイプ。
魔剣を携えた異界アートリアの少年。
捨て子だった彼は旅の劇団に育てられたという。俳優となった彼の当たり役は中性的な風貌を活かした少女役で、儚げな雰囲気が観客たちを魅了した。ある時、巡業で訪れた都市で偶然手にした魔剣が暴走し、彼は剣に振り回されるようにして周囲を破壊したという。自警団の青年が駆け付け、手にした魔盾で魔剣を受け止めると、剣と盾は互いに共鳴し合い、やがて暴走は止まったという。
☆4 柔らかく繊細な演技が持ち味で、儚げな少女がハマり役。
魔剣を携えた異界アートリアの少年。
遺跡から発掘されたという魔剣は彼の手から離れなくなり、共鳴した魔盾が遠ざかると再び暴走の兆しを見せたという。この出来事から間もなく遺跡で鎧の男が暴れているという急報が入る。彼は不本意ながら自警団の青年に付いて現場へ向かうことになった。戦い方を知らないハイネだったが、自分を守りながら戦う青年の姿を目にし、強い意志を持って魔剣を構えたと伝えられている。
☆5 初めて接した言葉を解することがあったらしい。
ハイネは魔剣の力を使いこなし、青年と共に鎧の男性を正気に戻すことに成功したがその直後剣と盾と鎧を身に付けた巨影に襲われる。苦戦を強いられる彼らだったが、彼の意志に呼応するように、武具から1体の巨神が現れ敵を討ち滅ぼした。その時、彼は見知らぬ場所で戦う自らの姿を見たという。戦いの後、魔剣は手から離れたが、この出来事を境に自らの出自に興味を持った少年は、再び魔剣を手に取り旅立ったと伝えられている。

魔鎧の壮士ランゲ

魔鎧の壮士ランゲ
☆3 盗掘の利益はもっぱら研究費につぎ込まれていた。
魔鎧を身にまとう異界アートリアの学者。
彼は異界研究家を自称し、別世界の存在を信じていたという。証拠を探し続け、各地の遺跡で盗掘まがいの調査を繰り返した結果、異界の3つの武具とそれを扱う巨神の伝承へと辿り着く。彼は伝説を紐解き、武具が封じられた街を訪れると、持ち前の知性と機転で遺跡を踏破し、遂に魔鎧ヘと辿り着いた。伝承の実在に歓声を上げる彼だが、魔鎧に秘められた力に精神を冒されてしまったという。
☆4 良い男なら女性に対して紳士的たれ、がモットー。
魔鎧を身にまとう異界アートリアの学者。
魔鎧に自我を奪われて暴れ回る彼の前に、魔剣と魔盾を持つ2人が立ちはだかる。戦いの中、彼の心ヘ魔鎧に込められた記憶が流れ込む。それは遥か遠い昔、ある異界での起こった巨神達の戦いだった。記憶の感情に揺さぶられて荒れ狂った彼だが、魔剣によって鎮められた。正気を取り戻した彼は、垣間見た記憶や揃いし3つの武具を前に、異界の実在への確信を深め、興奮に身を震わせたという。
☆5 お気に入りのサングラスは生涯手放さなかった。
ランゲは魔剣を持つ少年と魔盾を持つ青年によって魔鎧から解放されたが、3つの武具から放たれた魔力が巨影となり、彼らに襲い掛かったという。魔鎧の記憶を頼りに、少年に武具の力を結集させるよう彼が伝えると、少年の意志に呼応し新たな巨神がその姿を現した。激しい戦いに遺跡は崩壊し、異界に連なる多くの手がかりも失われてしまう。だが彼は落胆せず、飄然とした態度で新たな調査へと旅立ったと伝えられている。
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戯神キラ

戯神キラ
☆3 仕えている神にもいつも喧嘩腰だったらしい。
名の失われた神に仕えていた神徒。
その出生が魔神に由来すると噂されていた彼はどこへ行っても他者から疎まれていたと伝えられている。しかし、ある上位神が彼の心に磨けば光るものがあることを見出し自身の神徒とした。理解者を得て自分の居場所を見つけた彼は、口では上位神を罵りながらも、忠実に従っていたという。彼ら主従の縁は深く、切つても切れないものと思われていた、ある事件が起きるまでは……
☆4 彼の服は仕えていた神があつらえてくれたもの。
名の失われた神に仕えていた神徒。&br魔神との関係が噂される彼にとって、自分を見出してくれた上位神は恩人であった。ある時、他の神徒と問題を起こしたキラは、仲裁に入った者も含め複数の神徒を滅するという事件を起こしてしまう。配下の監督責任を問われた上位神は神格を奪われ、神として存在していた記録をすべて抹消される刑を受けてしまう。上位神は最後にキラにこう言ったという。「自分を信じ、前へ進み続けろ」
☆5 彼のことを公然と魔神と呼び討伐を主張した神もいた。
自分が最強であると信じ、いかなる神にも従うことかなかった神徒。
彼は魔神と関係するとされる出自や、以前起こした事件を理由に冷遇されていた。しかし、彼はそうした自分の立場を気にする様子もなく、相手の格を問わず誰にでも威圧的に接したという。そうした態度が原因となり、他者との無用な衝突を繰り返したため、誰もが口を揃えて、キラは性格に問題があると言い立て、彼を嫌悪したと伝えられている。
☆5 ALT 記録にあるだけでも二十もの神が滅ぼされている。
キラの持つ闇の力が光を凌駕した際の姿。誰に対しても尊大で、喧嘩を売るような口調を改めなかった彼だが、かつて起きた事件を念頭に置き、一線を越えぬよう彼なりの自制をしていたとされている。しかし、かつて仕えていた神が罵倒された時、彼の中の闇の力が増幅し、すべてを覆いつくした。何者にも縛られないそのキラの姿を目撃した者はすべて無惨に滅ぼされたため、その詳細は世に知られていない。

禍神フィーヴァ

禍神フィーヴァ
☆3 彼女の敬意の対象は普通は人間にまでは及ばない。
かつて大神皇カルナ・マスタに仕えた神徒。
大神皇直属の神徒に相応しい気品と力を備えながらも、驕ることなく誰にでも敬意を持って接したことで知られている。大神皇からの信任も厚く、多くの神々に慕われていた。彼女の提案により大神皇が決定を下した事例は数知れず、また、それらの決定は他の神々にも広く受け入れられていたと伝えられている。大神皇の傍らにフィーヴァありと誰もが一目置いて賞賛していた。
☆4 空を眺めて物思いに耽ることがある。
かつて大神皇カルナ・マスタに仕えた神徒。
誰からも慕われ、常に敬意を持って相手に接していたフィーヴァだったが、一柱だけ、打ち解けることのない上位神が存在した。異界とグランガイアとの扉を開く力を持つその神とは表立って対立することは無かったが、心中では互いに邪魔な存在だと感じていたという。真相は不明ながら、後に起こるある事件の原因も、この対立に起因しているのではないかとも推測されている。
☆5 禍神と初めて呼ばれた時、彼女は微笑んだという。
かつて大神皇カルナ・マスタに仕えた神徒。
大神皇の信任厚く、多くの神々から慕われていた彼女だが、ある日突然、悪神に堕したとされる。理由について諸説あるが、私欲によってある上位神と争ったとする説が一般的である。しかし、それ以前の彼女の言動を鑑みると違和感を覚える事件であった。敵対した上位神こそが大神皇への害意を抱いていたという風聞もあるが、当時も含め、長い間誰もそれを信じることはなかった。
☆5 ALT 戦いの中、普段は見せぬ笑みを浮かべていた
彼女が敵視する上位神と戦った際の姿。
凄まじい破壊を引き起こしたこの時の彼女から普段の気品や敬意はひとかけらも感じることができなかったという。後の記録には卑劣で悪辣な所業を行ったと残されているが、果たして彼女をそこまで変貌させたものとは何だったのだろうか。また、“卑劣で悪辣 "な行為が具体的にどのようなものであったのかを語る記録はひとつとして存在しない、真実は闇の彼方に消えてしまった。
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焔法士リメラ

焔法士リメラ
☆3 家出の際、父は「まったく誰に似たんだ」と呟いたとか。
グランガイアの人々をエルガイアへと導いた英雄リードとルカナの娘。
自身も人々の力になることを願い、幼い頃より魔術の研鑽に努めていた。新天地において政局が混迷を深めていたエルガイア黎明期。彼女は事態を解消すべく、英雄たる両親が先頭に立つことを期待していた。しかし、彼らはただ局地的に人々を救うだけだった。彼女はそんな両親への反発心から家を飛び出し、臨時政府軍の門を叩いた。
☆4 情熱は空回りしたが、誰もがその正義感を理解していた。
エルガイア黎明期に活躍した魔導師。
臨時政府軍に身を投じた彼女は、新設された特別部隊“ランドールガード”の一員となった。しかし、兄とともに英雄の子として祭り上げられ、作戦の際には安全な後方に配置されていた。彼女はこの特別扱いを嫌い、単独で魔獣との戦いに向かう。強大な魔術の力で勝利を掴み取るが、規律を無視したことと、我が身の危険を顧みなかったことにより、兄や軍師から多くの叱責を受けたといつ。
☆5 両親とは仲直りし、休暇の度に帰省していたという。
ランドールガードが設立されてしばらく後、皇国に魔神が現れた。彼女はすぐさま飛び出そうとしたが、兄はそれを制止し、仲間たちに的確な指示を出していった。軍師がリメラを軸とした作戦を立案すると、彼女は嬉しそうに笑い、軍師を信じて従ったという。魔神に止めを刺す最後の一撃のために魔力を溜め続けること、それが彼女への指示だった。結果、彼女の魔術は見事魔神を打ち破り、ランドールガードに輝かしい武勲が記録された。

聖迅士ルーシェ

聖迅士ルーシェ
☆3 両親と離れた後も定期的に手紙を送っていたらしい。
グランガイアの人々をエルガイアへと導いた英雄リードとルカナの息子。
エルガイアの黎明期、魔獣の襲撃と混乱した政局が人々の平穏を脅かしていた。彼の両親は人々を救う旅を続けていたが、政治に関わることは拒否したという。彼は息子として両親の気持ちを理解していたが、妹は反発し、家出同然に臨時政府軍に加わってしまう。心配した彼は妹を追い、英雄の息子として利用されることを理解した上で軍に参加した。
☆4 母からもらったお守りを肌身離さなかったという。
エルガイア黎明期に活躍した剣士。
新設された部隊“ランドールガード”の隊長に任命された彼は、自分がお飾りでしかないことを理解していた。しかし、両親から受け継いだ正しき心は、人々の役に立ちたいという妹の真っ直ぐな情熱に突き動かされ、彼を真の指導者へと成長させてゆく。政治的な都合で設立されたはずの部隊が人々を守る力となり、前線で戦い続けられたのは彼の力と意志の強さによるものであろう。
☆5 密かに女性人気が高く、追っかけもいたらしい。
隊長としての日々は彼を変化させていく。当初は人を使うことを嫌い何でも自分でこなしていたがより多くの人々を救うため、広い視野で事象を見られるようになっていった。街に魔神が現れた際には、彼の指揮能力の高さゆえに迅速な対応ができたと伝えられている。魔神との戦いでは彼個人の剣技も冴えわたり、苛烈な猛攻から仲間を守り続けたという。勝利後、彼は部隊をさらに強化し、ランドール皇国建国の基礎を作ることとなる。
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灼晶精ネスタ

灼晶精ネスタ
☆3 実際に望みを叶える力を持っているわけではないらしい。
フェブラー兄弟の絵本 『ひとつの願い』から生まれたされる天真爛漫な精霊。
物語に登場する、どんな願いも叶える宝石の精霊の姿をしている。彼女は絵本の挿絵を描いた絵師の前に姿を現し、望みは何かと問い掛けた。だが絵師が戸惑っている間に彼女を欲する民衆が集まり、各々の望みを叶えようと宝石の奪い合いを始めた。自分を手に入れるため争う人々を見た彼女は、求められる喜びに打ち震え、無邪気に笑ったという。
☆4 初めて見るものには何でも興味を示すが、すぐ飽きる。
絵本 『ひとつの願い』から生まれた精霊。自分が誰かに求められることを強く望んだ彼女は街の人々の闘争心を焚き付け、自分を奪い合い、争うよう仕向けたという。だが、民衆は不意に争いの手を止めると自分たちが何故争っているのか疑問を持ち始める。疑問はやがて願いを叶える宝石への憎しみに変わり、手にした武器を彼女へと向ける。人々から消えろと望まれたネスタは負の力に飲まれ力を暴走させたと伝えられている。
☆5 意外と現実世界に適応している
絵本 『ひとつの願い』から生まれた精霊。
誰かの願いを叶えるため生まれた存在である彼女はそれ以外に自分の存在意義を見出せなかった。彼女の抱える心の闇に気付いた絵師は原作の絵本で宝石の精霊が出会った青年と同じように、彼女に生きる意味を与えることで心の闇から救い出した。その後絵師の旅に同行したとされるが、道中の彼女はありとあらゆるものに興味を示し、自由奔放な振る舜いを繰り返したと伝えられている

海瑚精アマネ

海瑚精アマネ
☆3 見ただけで相手の望んでいるものが分かるらしい。
フェブラー兄弟の絵本「水底姫 』から生まれたとされる愛情深い精霊。
物語に登場する、水底の宮殿に暮らす海の姫の姿をしている。物語において、姫は登場人物から忘れ去られてしまう。それを恐れた彼女は自分を忘れぬよう民衆を幻術の中に閉じ込めた。さらに彼女は挿絵を描いた絵師をも幻惑するが、現実を忘れ宴会を楽しんでいた人々の狂騒は増していき、街の破壊を始めるほどの狂乱へと発展していったという。
☆4 海で泳ぐとちょっと大胆になれる。
絵本 『水底姫』から生まれた精霊。
彼女は自分の存在が忘れられることを何よりも恐れていた。そのために人々を幻術の中に閉じ込め、永遠に彼らと共にあろうとした。しかし、負のカは悲しい物語を現実のものにしようと働き、人々は不意に我に返ったという。民衆は街を破壊する原因となった彼女に敵意を向け、自分が忘れ去られる運命を変えることはできないと感じ絶望した彼女は、負の力に侵食されていったと伝えられている。
☆5 恥ずかしくなるとすぐに魚のフードを被る。
絵本 『水底姫』から生まれた精霊。
原作の物語では、姫のことを忘れてしまった想い人が、最後に記憶を取り戻す。だが、現実の世界に精霊として現れた彼女は奇跡を信じることができず負の力に囚われてしまった。彼女のことを決して忘れないと約束し、その約束を守ることで絵師は彼女の心の闇を振り払ったと伝えられている。以来、彼女は自分を救ってくれた絵師に対して恋慕の情を向け、その旅に同行したと言われている。

茨呪精クロネア

茨呪精クロネア
☆3 茨の動きを見ると機嫌が良いか悪いか分かるらしい。
フェブラー兄弟の絵本 『いばらの城』から生まれたとされる内向的な精霊。
物語に登場する、世界を茨で覆い尽くし破滅に導呪われた姫の姿をしている。挿絵を描いた絵師と出会った彼女は、物語の登場人物たちのように、彼が姫を討つためにやってきたのだと考え、身を護るため街を茨で埋め尽くした。その様は正しく茨の城のようであったという。なお、物語では王子が姫の心を開き、呪いを解いたと書かれている。
☆4 現実の彼女は呪いとは関係なく茨を操ることができる。
絵本 『いばらの城』から生まれた精霊。
茨の中に閉じこもる彼女の元に、負の力に侵食された街の人々が集まったという。彼らには原作の物語において、世界を救うために姫を討とうと城にやってきた騎士たちの役割が与えられていた。命を狙われる恐怖から心の闇に飲まれたクロネアは、物語の王子のように優しい言葉を掛ける絵師をも拒絶したという。彼女の負の力は、物語の姫のように、いずれ世界を破滅させるかに見えた。
☆5 警戒心が最高潮に達すると人間の言葉を忘れる。
絵本 『いばらの城』から生まれた精霊。
負の力によって暴走した彼女は、語り掛ける絵師を拒絶し、茨での攻撃を加え続けた。しかし、絵師は身を挺して彼女を討とうとする人々を止めたと伝えられている。絵師の真っ直ぐな心に触れた彼女は心を開き、負の力から解放された。その後彼女は絵師の旅に同行するのだが、絵師の傍らを離れようとせず、彼以外の者が近付くと、警戒心も露わに茨で振り払ったと伝えられている。

嵐奇精メイリン

嵐奇精メイリン
☆3 お供の2匹には微妙な力関係があるらしい。
フェブラー兄弟の絵本 『嵐妖伝』から生まれたとされる不器用な精霊。
物語に登場する、村に災いを起こして封印された妖魔の姿をしている。何らかの原因により精霊として現れた彼女を村人たちは退治しようとしたという。挿絵を描いた絵師がその場に割って入り止めようとするが、負の力に侵食された村人たちは怒りを募らせていく。一触即発の雰囲気となったその時、晴天だった空が急変し、凄まじい大嵐が村を襲った。
☆4 獲物を仕留めるための知恵が豊富。
絵本 『嵐妖伝』から生まれた精霊。
彼女の持つ武器は怒りに感応し、嵐を引き起こすそうとは知らない絵師は、彼女が嵐を引き起こしていると思い違いをし、村人との誤解を解こうと試みる。嵐は強さを増し、豪雨によって彼らの立つ崖は今にも崩れそうな状況に陥った人々が逃げようとした方向が崩れると直感した彼女は、彼らの行く手を塞ぐが、それはまるで、彼女が人々を崖崩れに巻き込もうとしているように見えたとう。
☆5 食べ物を与えるのが信頼の証だと思っている。
絵本 『嵐妖伝』から生まれた精霊。
言葉足らずな彼女が事情を説明できずにいると、彼女が崖崩れから人々を守ろうとしたことに気付いた絵師は、彼女を信じて人々諸共崖下の川に飛び込んだ。彼女は負の力に囚われていたが、それを振り払うと、宙を霓い彼らを救い出した。絵師の信頼によって彼女の心の闇は払われ、人々の誤解が解けたことで嵐も治まった。以降、彼女は絵師を師匠と呼び慕い、旅に同行したと伝えられている。

光の絵才レティスト

光の絵才レティスト
☆3 お供のルピは彼のことが大好き。
セルタピアの古い時代の絵本作家フェプラー兄弟。その挿絵を担当していた弟。
彼の温かみのある絵はその人柄と共に幅広い世代の人々に愛されていた常に行動を共にしていたルピは、彼が描いた挿絵から、強い絆の力が具現化して生まれた存在だと伝えられている。ある日、兄が突然の失踪を遂げ、それをきっかけに街で異常な事態が起こり始める。暴徒と化した民衆に襲われた彼は、レピによって戦う力を得たという。
☆4 筆に対して異常なこだわりを持っている。
挿絵を担当していた絵本作家兄弟の弟。
街で起こった異変は、兄弟の作品から生まれた精霊が引き起こしたものだった。精霊は心の闇に囚われており、彼女の発する負の力が人々の精神を蝕んでいたと伝えられている。彼はルピの協力により精霊を負の力から解放すると、失踪した兄が事情を知っていると考え、彼を探す旅に出たー説によると、彼は物語に宿った精霊の力を身にまとうことができたとされ、超人的な力を発揮したという。
☆5 彼の絵の才能は兄が開花させた。
挿絵を担当していた絵本作家兄弟の弟。
彼は街を巡り人々に悲惨で陰鬱な物語を読み聞かせる人物の噂を聞くと、それを失踪した兄だと考え足取りを追っていく。旅の途上、兄弟の作品から生まれた精霊たちと出会った彼は、心の闇に囚われた彼女たちが引き起こす異変を解決するうちに、兄の苦悩に気付かされたという。精霊たちとの絆を結んだ彼を待ち受けていた物語の結末とは果たして、どのようなものだったのだろうか。

闇の書英ディクト

闇の書英ディクト
☆3 近所では「本の虫」として有名な少年だった。
セルタピアの古い時代の絵本作家フェプラー兄弟。その物語の執筆を担当していた兄。
弟と共に絵本作家としてセルタピアで人気を博していたが、ある時期から自身の作品の方向性に苦悩するようになる。そんなある日、弟と言い合いになり、彼は家を出て行方をくらませた。その後はルーメラクス地方の街を巡り、自身の作品を改変した物語を人々に読み聞かせていた。その話を聞いた者たちは皆、負の力に精神を蝕まれたという。
☆4 好きなジャンルは冒険ファンタジー。
物語の執筆を担当していた絵本作家兄弟の兄。
彼が失踪したのは、自身も古の悪魔に心を侵食されていたからであった。心の闇に囚われた彼は、世界を負の力で満たし、全ての希望を消し去ることを目的としていた。そのために街に負の力を充満させ、強大な負の力を持つ物語の精霊を生み出したのだった。彼が古の悪魔に囚われた原因には、彼が作品に込めていた想いと、昔弟によく語り聞かせていたある物語の存在があったという。
☆5 ファンレターは弟よりも熱心に読んでいた。
物語の執筆を担当していた絵本作家兄弟の兄。
彼の心の闇は増大し、古の悪魔に完全に取り込まれそうになっていた。そんな彼の前に現れたのは、各地で物語の精霊たちを心の闇から救ってきた、弟と光の妖精だった。彼は弟を絶望に追い込もうとするが、弟は決して希望を失うことはなかったそして彼は弟によってついに救われることとなる。しかし最後に心の闇を解き放ったのは、物語に込めた本当の想いを取り戻した、彼自身だった。
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炎槍騎クレア

炎槍騎クレア
☆3 彼女と弟の間には入れないと、密かに諦める男もいた。
後に大神皇神衛使メイリスの1人として数えられる、ヴェーダ騎士団の騎士。
大神官の令嬢として生まれた彼女は、実直に研鑽を重ね、心技体を備えた騎士として讃えられた。また、弟を慈しむ姿が数多の異性に憧れを抱かせたと言われているが、その一方で「怒ると魔神より恐ろしい」「戦闘中は別人」など、内に激しいものを秘めていたことを示す記録も残されている。彼女の活躍は神の目に留まり、神衛使に選ばれることとなる。
☆4 弟をからかうイヴリスにはいつも目を光らせていた。
共和国に存在したカルナ・マスタを奉る大神皇神衛使メイリスの1人。
大神皇より炎の神槍を授かった彼女は、魔神の脅威からグランガイアを守るため、他の神衛使とともにイシュグリアへと旅立った。そこで彼女は鬼神の如く戦い、神々の期待を大きく超える活躍を見せたという。しかしこの遠征は、神徒をも超える力を持つ神衛使たちの力を危険視した一部の神々による陰謀だという説も存在
☆5 不安そうな目で頼み事をされると断れないらしい。
イシュグリアでの遠征中、仲間から大神皇に叛する者たちの情報を聞き、グランガイアへ戻った。その際、彼女はイシュグリアに残った仲間のひとりクエイドを気にしていたが、最後には弟と共にゆくことを選んだという。グランガイアに戻った後、彼女たちは大神皇に刃を向ける一団と対峙するが、遠征で傷ついた体では本来の力を発揮できず、彼女は弟をかばい倒れることとなる。薄れゆく意識の中、彼女は愛弟ヘ最期の言葉を残したという。

氷剣騎クルト

氷剣騎クルト
☆3 よく吠える子犬が苦手だったとか。
後に大神皇神衛使メイリスの1人として数えられる、ヴェーダ騎士団の騎士。
双子の姉であるクレアと共に、同騎士団に所属した。実力は申し分ないものの、他者への配慮が欠けた言動が目立ち、団内での評判は悪かったという。また、卓越した騎士である姉を非常に強く慕っており、姉に近付こうとする団員には容赦なく罵声を浴びせることもあった。そんな姉への強い憧れ故に、自身も日々鍛錬を怠らなかったという。
☆4 自他共に認める、褒められて伸びるタイプ。
ラ・ヴェーダ共和国に存在したカルナ・マスタを奉る大神皇神衛使メイリスの1人。
大神皇に選ばれると、その矜持の強さから居丈高な言動が多くなったが、弱者に対しては常に優しく接していたという。後に彼は大神皇から氷の神剣を授けられ、他の神衛使とともに魔神討伐のためにイシュグリアへ旅立つ。そこでの彼は騎士団の頃とは違い、的確な状況判断と行動で他者を援護しながら、魔神に匹敵するほどの力を身に付けていった。
☆5 クエイドに対して人一倍対抗心を抱いていた。
大神皇を滅ぼそうとする者たちの情報を聞いた彼は、グランガイアに戻るべきだと主張した。しかし意見は割れ、帰還することになったのは彼と姉、ファダレの3人だった。帰還後、彼らは大神皇を害そうとする一団と戦闘になるが、遠征の消耗のために魔神をも超える本来の力を出せず、倍以上の敵を前に劣勢に陥ってしまう。クレアが彼をかばい倒れた際に言葉を遺したとされるが、それを聞いた彼は、放心したまま動かなかったという。

賢導師ファダル

賢導師ファダル
☆3 他者に対する献身が彼を病に蝕ませたともいう。
後に大神皇神衛使メイリスの1人として数えられる、ラ・ヴェーダ共和国の若き神官。
彼は日々の生そのものに信仰を見出して自ら範を示し、ラ・ヴェーダの将来を担う神官として期待を寄せられていた。だが、そんな彼の身にも禍は等しく降りかかる。彼は不治の病にその身を蝕まれ、栄達の道を断たれてしまったのである。それでも彼はこれを信仰への試練と捉えて病魔と闘い続け、やがて、神衛使の1人に選ばれることとなる。
☆4 クエイドの第一印象は全く散々なものだったらしい。
ラ・ヴェーダ共和国に存在したカルナ・マスタを奉る大神皇神衛使メイリスの1人。
彼が大神皇から授けられた神鎧を身に付けると彼の病は瞬く間に消え去ったという。後にイシュグリアにて魔神を討伐せよとの神託が降ると、彼は迷わずこれに従う。その戦いで彼が最も信頼していたのは、意外な事に信仰にとらわれないクエイドであったという。ファダルは彼の良き参謀として共に戦うが、一通の報せが彼らの運命を別つこととなる。
☆5 戦いに敗れた時、彼は一通の手紙を預かっていたという。
ファタルたちが受け取ったのは、大神皇の危機を伝える報せだった。彼はグランガイアへの帰還を決める一方、親友にはこの地に残るよう語った。それは遠征から始まる一連の流れに、大神皇とは異なる者の意図を感じたからであった。帰還した彼は、双子の姉弟と共に大神皇を狙う反逆者たちと対峙する。だが彼は敵の一途な姿に迷いを覚え、それが隙となり深手を負ってしまう。彼は親友と神への謝罪を遺し、敵の攻撃に倒れたという。

剣翠騎クェイド

剣翠騎クェイド
☆3 民芸品への造詣が深く、各地の文化を熟知していた。
後に大神皇神衛使メイリスの1人として数えられる、グランガイア各地を旅した冒険家。
世界各地を巡りながら、秘境探索や魔獣討伐を行ったという。剣の実力に加え、明るい人柄と正義感の強さから、各地で多くの人々が彼を慕っていった。穏やかな中に時折見せる浮世離れした言動から、高貴な出自だと言われているが、実際のところは不明である。なお、神衛使に選ばれた後も彼は仲間たちに自分の過去を一度も語らなかった。
☆4 クルトとは互いを高め合う間柄であった。
ラ・ヴェーダ共和国に存在したカルナ・マスタを奉る大神皇神衛使メイリスの1人。
神々より魔神討伐の任を受けると、彼は大神皇より授けられた風樹の神剣を手に、仲間と共にイシ17リアへと向かった。彼らは数多の魔神との戦いを繰り返し、神々に匹敵するほどの成長を遂げたと伝えられている。そんな彼らの元に、大神皇を討たんとする一団が現れたという一報が届くクエイドは悩み抜いた末にイシュグリアに残る決断を下した。
☆5 イヴリスは彼の料理の腕前を絶賛したという。
彼は当初、自分1人がイシュグリアに留まり仲間全員をグランガイアに帰還させるつもりでいた。しかし、その提案を聞いた仲間たちは怒りを露わにしたという。己の考えが仲間への信頼を欠いたものだと気付き反省した彼は、相談の末、ディアナイヴリスと共に魔神との戦いに臨んだという。戦力が半減していたにも関わらず、彼らは任務を完遂する。だが、この時彼らはまだ知らなかった。帰還の手立てを失ってしまっていたことを。

雷閃騎ディアナ

雷閃騎ディアナ
☆3 彼女の父は大神皇の使者に殴り掛かろうとしたらしい。
後に大神皇神衛使メイリスの1人として数えられる、ラ・ヴェーダ共和国の漁師の娘。
幼少期より家業の手伝いをしていたが、成長と共に厳しい父への反発心が高まると、海で拾った剣を手に密かに剣術の練習を始めた。そんなある日、大神皇の使者より雷の神剣を渡され、神衛使の1人に任命される。信心深い方ではなかった彼女は、何故自分が選ばれたのか疑問に思い、神衛使という責任ある立場に対して不安を感じていたという。
☆4 クエイドの第一印象は能天気なお調子者だった。
ラ・ヴェーダ共和国に存在したカルナ・マスタを奉る大神皇神衛使メイリスの1人。
大神皇よりイシュグリアの魔神討伐の任を受けると彼女は遠征の地でさらに研ぎ澄まされた剣技で魔神たちを翻弄したという。そんな中、封神の神徒より大神皇を狙う者たちがいるという情報がもたらされる。グランガイアに戻るべきか、それとも残るべきか彼女が迷っていると、クレアが静かに彼女に告げた。「彼のことを頼みます」と。
☆5 イシュグリアの地でも彼女の漁の腕は活かされた。
彼女はクエイド、イヴリスと共にイシュグリアに残ることを決めた。グランガイアに戻ったクレアの言葉は、彼女の心情に大きな変化をもたらす自分の中にありながらも認めたくなかった71イドへのある感情に対し素直に向き合えるようになったのだ。彼女はその想いを乗せて剣を振るい魔神を打ち破ったという。しかしクエイドは彼女の気持ちに最後まで気付くことはなかったとされ、ディアナは幾度も歯がゆい思いをしたらしい。

黒珠姫イヴリス

黒珠姫イヴリス
☆3 姉のことは苦手だったが、嫌いなわけではなかった。
後に大神皇神衛使メイリスの1人として数えられる、ラ・ヴェーダ共和国の魔導師。
由緒ある高名な魔導の家系の次女であり、同国で天才魔導師と謳われたテミスの妹。生まれながらにして強大な魔力を秘めていたが、自信家の姉に対抗されることを嫌い、その才能を隠し続けていた。だが、神衛使に選ばれたのは姉ではなく彼女であった。姉は自分の事のように喜んだが、彼女は姉が本当は羨んでいるのではないかと不安だったという。
☆4 授かった神杖を大事にし、共に寝ていたという。
ラ・ヴェーダ共和国に存在したカルナ・マスタを奉る大神皇神衛使メイリスの1人。
彼女が神衛使に任命され神杖を授けられたと同時に、魔神討伐のためイシュグリアへ遠征するよう神託が下される。彼女は姉から離れられる好機と考え、即座に神命に従い家を出たという。到着後、彼女は満面の笑みを浮かべながら、数々の魔神を相手に強大な魔力を放出するその姿はグランガィアにいた頃とは別人のように活発だったという。
☆5 ディアナのために、頻繁に1人で周囲の探索に出ていた
大神皇を狙う者の存在を知らされた時、彼女は迷うことなくイシュグリアに残ることを仲間に伝えた。苦笑する仲間たちだったがファダルだけは彼女が後悔しないよう、そっと助言をしたと伝えられている。彼女は助言に従い、帰還する仲間たちに姉への手紙を託したというか、テミスの元に妹からの手紙が届いたという記録は無い。迷妄を打ち払った彼女の魔術は冴え渡り、故郷の家族を守ろうという意志が、魔力を増大させたという。
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械媛のイオニア

械媛のイオニア
☆3 親の決めた結婚話を見事に破談にしたらしい。
ランドール皇国黎明期に若くして魔導研究所の主任となった才媛。魔導と機械の研究に明け暮れ、当時としては革新的過ぎる成果を挙げた。だが、自身の腕を機械へと改造してしまうなど、常人には理解しがたい感覚を持っており、その研究内容も含めて周囲から危険視されていたある日、行方不明になっていた幼馴染がふらりと彼女の前に姿を現す。お前の頭脳が欲しいという幼馴染の言葉を受けて、彼女はためらいなく地位を捨てた。
☆4 蒐集家のユーグから魔導具を勝手に借りていた。
皇国の主任研究員という地位を捨てて無法者集団「十忌ディスノミア」の一員となった才媛。十忌の拠点に構えられた研究室には十分な機材は揃っていなかったが、公的機関では到底容認されなかったであろう数々の発明を自由に行えたことは彼女にとって得難い幸福であった彼女は目的のためなら手段を問わない危険人物であるが、頭目がどこからか連れてきた人工生物と魔導人形の世話をする際には、慈愛の表情も見せたという。
☆5 彼女とシオンの関係は常人の理解の範疇に無いらしい。
彼女は十忌の裏方として様々な発明を仲間に提供していたとされる。実戦試験を経た技術は機械の腕へと組み込まれ、彼女は次第に場所を選ばず研究を続けることができるようになっていった。なお、イオニアが皇国にいた頃の最後の発明品は「魂を吸う魔剣」と呼ばれている。皇国を襲った不死の魔神が滅ぼされた際、彼女が持っていたはずの魔剣が使われたことが判明している。だが、彼女に世界を救うつもりなどあったのだろうか。

黒凶のシオン

黒凶のシオン
☆3 彼の出自に関する記録は巧妙に消し去られている。
後に無法者集団「十忌ディスノミア」の頭目となるランドール出身の凶賊。ごく若い頃から卓越した人心掌握術を操り、人間離れした戦闘勘を持つていた。彼が少年時代に所属していた組織は内部対立が激化し、抗争に次ぐ抗争で壊滅したという。これを彼がどこまで人を操れるか実験を行った結果だと考える研究者が多い。組織が自壊すると、ランドールから姿を消したが、数年後にふらりと、幼馴染の元に現れたと伝えられている。
☆4 彼の直筆の書類はひとつも見つかっていない。
無法者集団として恐れられた「十忌ディスノミア」の頭目。シオンの名が再びランドールの裏社会で囁かれるようになった時、彼は9人の仲間と共にあった。彼らは皇国と連邦を股にかけ、ありとあらゆる犯罪行為を繰り返し世を乱し続けたと記録されている。幾人もの勇士がその討伐に名乗りを上げたが、いずれも行方不明となっている。シオンの戦う姿を見たことがあるという者の話では、ある剣豪を一刀の下に斬り捨てたという。
☆5 酒ごときでは酔えないと言って飲まなかったという。
彼は明確な悪であったが、その圧倒的な力に心酔する者たちが続出した。彼に信念や目的といったものは無く、ただやりたいと思ったことを享楽的に実行していただけだという。しかし、そんな振る舞いにこそ、邪悪な魅力があったことは否定できない。数多の事件を引き起こし、皇国と連邦を揺るがし続けた彼を義賊として持てはやした民衆に、その本質は見抜けなかっただろう。なお、彼の最期には幾つもの噂があり、実態は不明である。

弑皇騎レギル

弑皇騎レギル
☆5 共に皇国を守ると誓い合った親友がいた。
ランドール皇国初代皇帝を殺害した元インペリアルガード。その誠実さと実力から次期隊長候補として期待を集めていたが、突如事件を起こし皇国を出奔した。「十忌ディスノミア」と呼ばれる無法者集団に身を寄せていたところ、かつての同僚に討ち取られたと記録されている。しかし、この辺りの記述は曖昧であり、生存説も根強い。なお、当時皇国を危機に陥れた魔神を「魂を吸う魔剣」を使い滅したのは彼だとする研究報告もある。
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怪盗ゼルナイト

怪盗ゼルナイト
☆3 彼の本名を知る人物はこの世に1人だけ。
貴族たちの欲望と陰謀渦巻く王国で、1人の盗賊が巷を賑わせていた。貴族や金持ちばかりを狙い、盗んだものの代わりにサインと自分の顔を模したカードを残していく。
―――――これは、グランガイアという輝かしい世界の裏で腐りきった王侯貴族から金品財宝を華麗に盗み、貧民や孤児院に寄付を続けた義賊の物語である。
        義賊ゼルナイトの活躍!
             序章より抜粋~
☆4 実は貴族の出身ではないかと噂されている。
闇夜に紛れ吹く風は狙った獲物を逃さない。世界の影に身を潜め悪を次々切り伏せる。纏うマントをなびかせて今宵も宝を頂戴する。怪盗ゼルナイト、ここに見参。
―――――華麗なる怪盗ショー、ついに開幕する!怪盗はいかにして悪をくじき、弱き者を救うのか?義賊ゼルナイトの輝かしい活躍をとくとご覧あれ!
        義賊ゼルナイトの活躍!
             第1章1項より抜粋~
☆5 初めて出した予告状は友のためだった。
数多の罠を掻い潜り、バリウラ皇帝が持つ幻の秘宝が保管されているという宝物庫への侵入に成功した怪盗ゼルナイト。だが宝物庫の大きな扉の前にはその大きさに負けぬほどの異様な重圧を放つ1人の双剣士がいた……―――――待ち受ける新たな敵!彼は危機をどう脱するのか!?次回、義賊ゼルナイトの活躍!第3章へ続く。
        ~義賊ゼルナイトの活躍!
             第2章12項より抜粋~

呪姫ロザリア

呪姫ロザリア
☆3 身を挺して民を守った誇りだけが彼女を支えていた。
呪いにより醜い姿となった王女。
ペルデント王国の王位継承者であり、その美貌と慈愛の心が称えられ風の姫君と慕われていた。彼女は国宝たる宝玉を狙う魔導師に拉致され、伝説の怪盗に救出されたことがあるという。魔導師は執念深く、後に軍勢を率いて王国を襲う。宝玉に国を守るための力を望んだ彼女は強大な力を得て魔導師の軍勢を壊滅させた。だが、代償として彼女の姿は恐ろしい魔人へと変貌してしまったという。
☆4 絵本を読むのが好きだが人に見られるのは恥ずかしい
力を得る代償として醜い魔人となった王女。
彼女の犠牲により王国は平和を取り戻した。しかし、恐ろしい姿となってしまった彼女は信頼する騎士以外の前に姿を現すことができなかった。彼女以外に王位継承者はいなかったが、自分が居ては国の再建ができないと考えた彼女は自ら命を断とうと決意する。そこへかつて彼女を魔導師から救った伝説の怪盗が現れる。怪盗の手には、古代遺跡より持ち出した退呪の宝剣が握られていた。
☆5 女王となってからも、民は彼女を「姫」と呼びたがった。
かつてグランガイアに存在したペルデント王国の美しき王女。
風の姫君と呼ばれていた頃の美しい姿を取り戻した彼女は、怪盗ゼルナイトの働きに深く感謝したという。呪いすらも盗んだ怪盗は風のようにペレテントを去った。ロザリアは怪盗のその後を騎士団に調査させたが、行方は杳として知れなかったといわれる。その後、ロザリアは側近たちと力を合わせ、賢王として長くペレデント王国を治め民を守った。

雷騎士フィズ

雷騎士フィズ
☆3 ベルデント王国の姫君とは幼馴染でもあった。
ペルデント王国の王女に仕えた騎士団レディウイングの若き騎士。
王女が邪悪な魔導師にさらわれた際、伝説の怪盗に救出を依頼したのは彼女であった。怪盗は条件として王家の宝を要求したが、彼女は迷うことな<それを承諾したという。たとえ国賊の誹りを受けたとしても、彼女は王女を救うためなら国宝を盗み出すことも厭わなかった王女は彼女の忠義に感謝すると共に生涯にわたって厚い信頼を寄せたという。
☆4 王家に仕える家系に生まれたことを彼女は感謝していた。
ペルデントの王女に忠誠を誓った女性騎士。
騎士であった父から剣術を叩きこまれ、幼少期から修行に明け暮れた。寝食を忘れるほどの集中を発揮したが、思うように剣が振れない時には涙を流しながら稽古を続けたという。王女が宝玉の呪いにより醜い姿となった際にも彼女の忠義は揺るがず、その名は後世まで忠臣の代名詞とされた。なお、彼女は王女を救った怪盗の働きに大きな感銘を受け、彼の言行を自身の指針としていたといつ。
☆5 町で子供たちの遊び相手をするのが息抜きだったようだ。
ペルデント女王の片腕と言われた女性騎士。
王女の危機を幾度も救った彼女の功績は騎士団内だけでなく王国中に知れ渡っていた。だが、彼女はそうした評価に驕ることなく日々の鍛錬を継続し、王女を守る意志と剣技の冴えを一層高めていった。功績により責任ある立場となった後は、国を守る後進の育成にも力を注ぎ、その厳しい指導が有名となった。しかし、城下の子供たちに対しては慈母の如く慕われていたと伝えられている。
☆5 ALT 盗みの技術をゼルナイトから盗むのが目標らしい。
ペルデント女王の片腕と言われた女性騎士女王を救った怪盗に深く感謝したとされるが、それは憧れにも似た感情だったのではなかろうか自らが奉ずる騎士道とはまったく異なる道を歩む怪盗の生き様に、彼女が何を感じたのか、具体的に知ることは難しい。平和を取り戻したベルデント城下には、女怪盗が出没するようになった。騎士団が幾度も捕縛を試みたが、追手の手口を知っているかのように、毎回巧みに逃げおおせたという。
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白炎のリュウゴ

白炎のリュウゴ
☆3 ''''
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黒霧のキショウ

黒霧のキショウ
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紅樹のイブキ

紅樹のイブキ
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紫雷のレンジ

紫雷のレンジ
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刀渡のソウヤ

刀渡のソウヤ
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無影のジンゲツ

無影のジンゲツ
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烙烟のマリアーノ 烙烟のマリアーノ
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洸銃姫シーナ 洸銃姫シーナ
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沙銃姫ヴァネッサ 沙銃姫ヴァネッサ
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修道女テレサ 修道女テレサ
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綱毅官ジルベルト 綱毅官ジルベルト
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爆砕士カルロ 爆砕士カルロ
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剛炎将グリフ 剛炎将グリフ
☆3 若き日のリズベットの憧れの人であった。
アクラス召喚院黎明期に活躍した第四魔神討伐隊「クリムゾンクラッド」の隊長。
平民出身の叩き上げの将官であったが、最初の召喚師の圧倒的な強さを目にしたことを機にルシアスの門を通って召喚師となる。優秀な軍人であった彼は当時の召喚院にとって無二の人材であり、人格を買われて召喚老に次ぐ立場となった。後に要職に就く新米たちを率いてアグニ地方の探索に赴いた際には、襲い来る数多の魔獣を討ち取ったという。
☆4 アグニ式軍隊スープを再現し、普及に努めた。
アクラス召喚院黎明期に活躍し、数多の召喚師を鍛え上げた第四魔神討伐隊の隊長。
当時の召喚師たちの頼れる兄貴分であり、何でも相談できる存在であった反面、新人を軍隊仕込みの特訓で戦士へと育て上げる鬼教官でもあった。魔討隊の隊長としての活躍を数え上げればきりかなく、召喚院躍進の原動力となった功労者である。なお、彼の象徴とも言うべき赤い鎧は、アグニ地方の冒険の際に発見したものだと記録されている。
☆5 独身を貫いたのは戦場で散る覚悟のためだったという。
未知の異界イシュグリアを探索する先遣隊の隊長を任された彼は、選りすぐりの人員を率いて異界への門を潜った。しかし、到着して早々に強大な力を持つ魔神と遭遇する。執拗に戦いを求める魔神を自身に引き付けると、クランツに隊を任せてその場に残ることを選択した。武神そのものとでも形容すべき魔神に手傷を負わせ、驚嘆の声をあげさせたと、かの地の魔神たちの間で語られているが、彼がエルガイアに帰還することはなかった。
翠玲姫リベラ翠玲姫リベラ
☆3 家系は由緒正しく、ヴリクシャ公国まで遡る。
アクラス召喚院黎明期に活躍した第八魔神討伐隊「エバーグリーン」の隊長。
皇国貴族の令嬢であり、お飾りとも言えるインベリアルガードに所属していた彼女は、好奇心からルシアスの門へと足を踏み入れ召喚師となった。おっとりとした性格の彼女が実戦に赴くなどということは両親も含め一族の誰もが強く反対したが、彼女は断固とした意志を貫き通し、グリフの特訓を乗り越えて魔討隊の隊長に抜擢されるほどの力を示した。
☆4 第八の隊員たちは血判を押して、ある協定を結んでいた。
アクラス召喚院黎明期に活躍し、グランガイアの探索を進めた第八魔神討伐隊の隊長。
彼女は人のために自分ができることは何かを常に考えていたと言われている。世間知らずのお嬢様然とした雰囲気は抜けきらなかったものの、実戦では召喚老ですら納得の活躍を見せ、好戦的な神の支配領域であったヴリクシャ地方の調査を完遂させている。隊員からの信望も篤く、彼らは皆、彼女のためならいつでも命を投げ出す覚悟であったという。
☆5 彼女の作る野営食は少し独特だったらしい。
未知の異界、魔神たちの跋扈するイシュグリア調査の先遣隊に抜擢された彼女だったが、隊は現地に到着して早々窮地に次ぐ窮地に見舜われる。クランツとミーファと彼女の3人だけになってしまった先遣隊は、封印を守る者と自称する魔神と遭遇し、圧倒的な力の前に潰走を強いられる。調査情報を持ち帰らせるためにニーファを離脱させた彼女とクランツは魔神に果敢に立ち向かったが、先遣隊の面々は誰一人エルガイアに帰還していない。
聖皚騎クランツ聖皚騎クランツ
☆3 第八魔討隊の隊員からなぜか目の敵にされていた。
アクラス召喚院黎明期に活躍し、グランガイアの未開拓領域を数多く踏破した召喚師。
ランドール郊外の一般家庭の出身のため、彼の幼少期の記録は多くない。だが、ルシアスの門を潜り抜け召喚術を習得してからの動向は召喚院に事細かに記録されている。幼馴染である召喚師が彼の言動を逐一記録していたためだ。規格外の才能を有していた彼は次々と功績を挙げ、若くして最高位の使い手として認識されるようになっていった。
☆4 副官のアイビーとは幼馴染である。
アクラス召喚院黎明期に活躍した第九魔神討伐隊「ブレイブラスティング」の隊長。
才能を開花させ、魔討隊を任された彼は、リゼリア地方を探索し、かの地の魔獣と魔神を一掃したと伝えられている。ただし、機械の扱いが絶望的に苦手であり、壊した通信機器の数は膨大で、それ故にリゼリアの記録も乏しい。だが、討伐した魔神の数は他の追随を許さず、正式に記録されていないものを除いてすら当時の最多討伐数を記録している。
☆5 乙女の想いへの鈍感さをカフカに説教されたらしい。
魔神たちの住処とされる異界ィシュグリアを調査するため結成された先遣隊の一員として同地に足を踏み入れた彼だが、到着早々に魔神に強襲される。隊長グリフは敵の足止めを選び、彼に隊長代理を任せて先を急がせた。しかし、彼らの前には次々と困難が押し寄せる。アイリスとはぐれ、ロアとカフカを失った彼は、強大な力を持つ魔神との戦いの中、ある決断を下すリベラと共に魔神と戦い、ミーファを帰還させるという決断を。

絆召喚 +

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シリーズ未設定

剣闇将ハーヴェル

剣闇将ハーヴェル
☆3 彼が騎士になった日、両親は泣いて喜んだという。
バリウラ帝国の平民出身の騎士。
兵役で前線に送られて以来、数々の戦功を挙げて騎士に取り立てられた彼は、その後も活躍を続け、数々の勲章と、部隊指揮官の地位を授けられる。叩き上げの軍人らしい質実剛健さ故に無愛想で近寄りがたく、戦場に出れば修羅の如く剣を振るったため、同僚からは恐れられ距離を置かれていた。だが、軍務以外での彼をたまたま目撃した者は、その温和で庶民的な雰囲気に目を疑ったという。
☆4 マグルスとはよく酒場で朝まで語り明かしたという。
バリウラ帝国の平民出身の騎士。
後の六英雄マグルスとは不思議と気が合い、数少ない友と呼べる関係であったが、彼を妬む者の讒言により、マグルスの父を陥れた者の1人と誤解されてしまう。両者で矛を交えた際に顔に大きな傷を負うが、怒りに燃えるマグルスを相手に一歩も引かず、戦いの中で疑いを晴らしたと言われている。以来、仮面で顔の傷を隠し、軍を離れたマグルスに、軍の内部から力を貸し続けたと伝えられている。
☆5 彼の愛用していた剣には「努力」と彫られていたらしい。
バリウラ帝国の平民出身の騎士。
彼の部隊からは数多くの優秀な騎士が輩出されているが、中でも有名なのは黒双騎エルであろう。ハーヴェルは、帝国上層部の不興を買って騎士位を剥奪されたエルに手を差し伸べ、新天地に民衆を脱出させようという彼の計画に手を貸したという。それを知った帝国上層部はハーヴェルにも罰を下そうとするがかつて彼の世話になった有力な騎士たちの強い抵抗に遭い、見逃したと伝えられる。
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炎剣士リード

炎剣士リード
☆3 帝国騎士団に入団したことは、村の伝説。
神と人間の大戦末期、数多くの民衆を新天地であるエルガイアへと導いた騎士。
故郷の村で幼馴染らと自警団を結成していた彼は、やがて自身の剣技を試すべく帝都アグニへ。そこで帝国騎士団の入団試験を難なく合格した彼は、徐々に頭角を現していく。神軍との戦いでは大いに活躍し、アグニ将軍にその剣の腕を認められるほどだったという。そんな彼のもとに1通の手紙が届く。それは故郷にいる幼馴染ルカナからのものだった。
☆4 困っている人は放っておけないらしい。
神と人間の大戦末期、数多くの民衆を新天地であるエルガイアへと導いた騎士。
幼馴染ルカナからの手紙、それは彼女より助力を求められたものであった。急遽帰郷したリードはルカナより、今後発生するであろうこれまでにない神軍の大侵攻、そして新天地であるエルガイアの存在を知らされる。彼女の言葉を信じたリードは、親友アーネルと共に故郷の人々をエルガイアへと避難させるべく計画を立て、故郷を出発する。
☆5 子供たちからはなぜか呼び捨てにされる。
神と人間の大戦末期、数多くの民衆を新天地であるエルガイアへと導いた騎士。
故郷の人々を連れ、エルガイアへ向けて出発した彼は、道中の神軍との戦いでは常に先頭に立って戦ったと伝えられている。前向きで物事を決してあきらめない彼の元には、故郷の人々だけでなく、各地の避難民らもその力を頼って集っていった。彼はその期待に応えるかのように、これまで以上の力で神軍の攻撃から人々を守り続けたという。

爪闘士ライン

爪闘士ライン
☆3 厳しい修行に音を上げたことは一度もない。
神と人間の大戦末期、新天地エルガイアへと向かう人々を護衛した武術家。
トルティア武芸院で修行した武術の達人で、体術と鉤爪を使った戦いを得意とした。神軍との戦いでは常に最前線で戦い、機敏な動きで相手を翻弄し、数多の敵を討ち果たした。そしてそれと同時に、彼が率いた部隊は他と比べて特に損害が少なかったという。その武力と危機回避能力を高く評価した武芸院の上層部は、彼にある密命を下す。
☆4 子供たちに怖がられることを気にしている。
神と人間の大戦末期、新天地エルガイアへと向かう人々を護衛した武術家。
武芸院上層部よりラインが命じられたのは、新天地エルガイアを目指して進む人々に同行し、彼らを守ることだった。黙って了承した彼だが、内心では最前線で戦い続けることを望んでいたとも言われている。神軍の侵攻により混乱の極地にあったグランガイアを渡り歩いた彼は、焔剣帝リードが率いる人々の集団をようやく発見。彼らに協力を申し出る。
☆5 普段は寡黙だが、武術について語り出すと止まらない。
神と人間の大戦末期、新天地エルガイアへと向かう人々を護衛した武術家。
リードたちの一団に加わった彼は、機敏さを活かして斥候として活躍。神軍の動向を探り危機を何度も事前に回避させた。戦いではトルティア武芸院に伝わる裏秘技を使い、障害となりうる敵を暗殺者さながらに倒したという。一方で、寡黙だが繊細な心遣いができたため、民衆たちからの評判は良く、特に子供たちからは慕われていたという。

法力士アーネル

法力士アーネル
☆3 誰にも教わらずに独学で魔術を習得していたらしい。
神と人間の大戦末期、数多くの民衆をエルガイアへと導く計画を立てた魔術師。
天才的な魔術の才能と明晰な頭脳を持っていたが、臆病な性格のため本来の力を発揮できず、幼馴染リード、ルカナなどの身近な者以外で彼を評価する者はほとんどいなかった。そんな中、ルカナより今後の神軍の大侵攻、そして新天地エルガイアの存在を知らされた彼は、すぐに帝都アグニにいるリードにそのことを知らせるよう彼女に助言する。
☆4 頼られるとすぐにフードで顔を隠す。
神と人間の大戦末期、数多くの民衆をエルガイアへと導く計画を立てた魔術師。
アーネルはリード、ルカナと共にエルガイアへと向かう計画を考案し、ついに人々を連れて旅立つ。混乱を生じさせることなく出発できたのは、何よりも彼の緻密な計算に依るところが大きかったという。それでも自身の能力に自信が持てずに悩んでいたアーネルだったが、旅の道中である人物と出会ったことから、その才能は大きく開花していく。
☆5 先導者の中で一番民衆から愛されていたらしい。
神と人間の大戦末期、数多くの民衆をエルガイアへと導く計画を立てた魔術師。
エルガイアへ向かう旅の中、仲間たちと民衆を守りたいと願った彼は、重鎧神ナグネスから「まずは君の力を頼りにしている仲間の目を信じることだ」と助言される。その言葉を契機に、彼の魔術と軍略の才能はさらに一回り大きく成長。その後は魔法で民衆を守るため積極的に作戦を立案し、爪闘神ラインと連携して神軍を撃退していったという。

迅導士ルカナ

迅導士ルカナ
☆3 実家は村に唯一あった教会。
神と人間の大戦末期、神より啓示を受けて、人々をエルガイアに導いた魔導師。
神々の侵攻が始まった時、彼女の魔導師としての実力はすでに有名で、各国から勧誘を受けていた。だが、彼女は故郷を守るため誘いを断り続けた。そんな中、彼女は夢の中で神の言葉を聞く。それは今後の神軍の大侵攻、そして新天地エルガイアの存在を啓示したものだった。幼馴染アーネルに相談した彼女はもう1人の幼馴染への連絡を決意する。
☆4 リードとは物心ついた頃からの付き合い。
神と人間の大戦末期、神より啓示を受けて、人々をエルガイアに導いた魔導師。
彼女は夢の中で啓示を受けた内容を、幼馴染のリードとアーネルに伝える。2人はルカナの言葉を疑うことなく、彼女に協力してエルガイアに人々を避難させる計画を立案。大きな混乱を生じさせることなく、故郷の人々を連れてエルガイアへ向けて旅を開始させる。やがて彼女らのもとには次々と人が集まり、かけがえのない協力者たちも現れていく。
☆5 自警団の頃は説教役だったらしい。
神と人間の大戦末期、神より啓示を受け、エルガイアの存在を知った魔導師。
リードたち仲間と共にエルガイアを目指して旅を続ける彼女は、戦う力の無い人々を守るため、雷を扱う己の魔術にさらに磨きをかける。本来は戦いを好まない性格であったが、神軍から襲撃を受けて人々が危険に晒されそうになった時などには、いち早くその場に駆けつけて敵と対峙。激しい雷撃を降らせて、たった1人でも敵を撃退してみせたという。

重鎧騎ナグネス

重鎧騎ナグネス
☆3 いつも空から突然現れる。
神と人間の大戦末期、数多くの民衆をエルガイアに導いた人々の物語に登場する重騎士。
新天地エルガイアを目指すリードたちが道中で神軍との戦いになった際、その加勢に現れたことから、彼の物語は始まる。彼自身はその正体を明かすことなく、リードたち一団に同行することもなかった。だが、リードらのことを常に見守り、神軍の襲撃などの危機が訪れた時にはいずこからともなく出現して、幾度となくその窮地を救ったという。
☆4 子供たちには大人気だった。
神と人間の大戦末期、数多くの民衆をエルガイアに導いた人々の物語に登場する重騎士。
リードら一団の旅が進むにつれ、神軍の攻撃も苛烈さを増していったが、彼は変わらず一団を守り続けた。そのためリードたちも、彼のことを仲間の1人として頼りにするようになっていったという。一方で、格言めいた助言を度々リードたちに与えたことも伝えられている。だが、アーネルだけが感心し、その他の者はあまり聞かなかったらしい。
☆5 装備の紋章は、どこの国のものでもないという。
神と人間の大戦末期、数多くの民衆をエルガイアに導いた人々の物語に登場する重騎士。
何度もリードたちの危機を救ったことから、彼の技量は誰もが認めるところだったが、人前で兜を脱がず素顔を見せなかったため、その経歴と正体は当時から一切不明である。バリウラ帝国の騎士であるエルが時折、ナグネスを見て何かを考えていたとの記述が残っていることから、同国の元騎士とする説もあるが、明確な証拠は発見されていない。

黒双刃エル

黒双刃エル
☆3 バリウラ帝国の辺境の村出身。
神と人間の大戦末期、バリウラ帝国の民衆を率いて新天地エルガイアを目指した騎士。
バリウラ帝国の騎士として、幾度となく侵攻してくる神軍への迎撃戦に参加。愛用の双剣を振るって、多大な戦果をあげた。その一方で、市民の被害を顧みない帝国の方針に疑問を持ち、何度も作戦の修正を上申。だがそのために帝国上層部から嫌われ、彼の功績は正当に評価されることはなく、その名声に見合う地位に就くことはできなかった。
☆4 戦況の見極めに優れている。
神と人間の大戦末期、バリウラ帝国の民衆を率いて新天地エルガイアを目指した騎士。
バリウラ帝国内でも能力と人格を兼ね備えた騎士として知られていた彼は、当時各地で起きていた新天地への避難を帝国でも行うよう上申した。だが、帝国上層部はその意見を却下。さらには臆病者と罵り、彼から騎士の位を剥奪してしまう。自国に絶望した彼は、同国の一部の民を率いて、新天地への旅を開始する。両手に愛用の双剣を握りしめて。
☆5 怒ると周りが見えなくなるのが欠点。
神と人間の大戦末期、バリウラ帝国の民衆を率いて新天地エルガイアを目指した騎士。
エルガイアを目指す旅路の途中、彼が率いるバリウラの民は、リードたちの一団と合流する。しかし、全体の行動方針をめぐり、エルとリードは対立。ついには決闘にまで発展する。一昼夜続いたというその戦いの勝敗については、残念ながら伝えられていない。だが、以降の戦いで彼ら2人は、いがみ合いながらも抜群の連携を見せるようになったという。
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鍛冶屋ガーラント

鍛冶屋ガーラント
☆3 仲間が武器を雑に扱うと怒ったらしい。
神々に滅ぼされたアグニ帝国の鍛冶師。
祖父の代から続く鍛冶師の家系に育つ。幼少の頃より家業を継ぐための訓練を受けていたが、十代になるとそれに反発して悪事に手を染めるようになった。しかし、尊敬していた師匠である祖父が他界すると、本格的に鍛冶師の道を歩む決心を固め、急速に腕を上げていった。祖父の最後の言葉が、彼の中に元々あった武器に対する思いを呼び起こすきっかけになったのかもしれない。
☆4 いくつかの防具は現存している。
神々に滅ぼされたアグニ帝国の鍛冶師。
祖父が遺した言葉を胸に修行を続けた彼は、最高の武具を作り出すため自ら素材集めの旅に出る。様々な場所を巡る道中、彼は遥か上空から赤々と燃ゆる彗星が落下するのを目撃した。現地へ駆けつけると、そこには霊妙な輝きを放つ岩石が残されていた。彼は望んでいたものを神が与えてくれたと考え、自身で加工することを決める。作成された兜は、後に代表作のひとつとなったという。
☆5 彼の金砕棒はダンデルガと同じ火山で作られた。
修行の旅を終えた彼が目にしたのは、神軍の侵攻に怯えて活気を失った故郷の姿だった。その惨状に激怒した彼は、伝承の地で手に入れた鉱石を手に活火山へと向かい、溶岩の熱を利用して大剣ダンデルガを鍛え上げる。刀身に炎を纏うその大剣は、強固な装甲をも容易く切り裂くほどの力を誇る。彼は六英雄の1人であるヴァルガスにその大剣と彼自身の熱い魂を託すと、再び火山へ赴き、抵抗する人々のために数多の武器を製作したといつ。

冬彩のスティア

冬彩のスティア
☆3 彼女の手下は「めざ」のつく単語を使わなくなった。
神々に滅ぼされたサーマ王国の近海で悪名を馳せた海賊船の女船長。
凶悪な性格をしており、両端に刃の付いた薙刀のような武器を振るい、近付く者すべてを血祭りにあげたと記録されている。白い髪が真っ赤な返り血で彩られたことから、冬彩のスティア”と呼ばれていた。同じ海域で活躍したメザのことを毛嫌いしており、その名を口にした手下に強烈な平手打ちを食らわせたという逸話が残されている。
☆4 彼女の罵倒に喜びを感じる手下も少なくなかったとか。
サーマ王国近海で悪名を馳せた女海賊。
敵視していたメザが海軍の所属になると、彼女はそれに反発する海賊たちを集めて大船団を作り上げた。数多の荒くれ者たちから姫と慕われたが彼女はいつものように「黙れゴミムシども!」と罵声を浴びせ、指揮を執ったという。なお、メザは何者にも臆することのないと言われていたが、彼女の顔を見た瞬間に逃げ出したという。当時の海賊たちの間では有名な話である。
☆5 メザに対して屈折した感情を抱いていた。
神軍の侵攻後も海賊行為を続けていた彼女だがある日、メザが彼女のもとを訪れ共闘を申し出た。彼女は「国の犬になり下がったヤツの話など聞くか!」と罵声を浴びせ追い出そうとしたが、突如現れた神軍の一団から襲撃を受ける。その際に、咄嗟に身動きの取れなかった彼女を庇ってメザは重傷を負ってしまう。横たわるメザを見てかつてない怒りを露わにした彼女は、瞬く間に敵を殲滅すると、借りは必ず返すと呟いたという。

拳闘士ネミア

拳闘士ネミア
☆3 小さな体で大人顔負けの食事を平らげていたらしい。
神々に滅ぼされたサーマ王国に存在したトルティア武芸院出身の拳闘士。
捨て子であり、物心がついた頃にはすでに拳術の修行をしていたため、年齢からは想像もできないほどの熟達者である。ある日院長から本当の両親の手掛かりとなる手紙を渡された彼女は、そこに書かれていたヴリクシャへと旅立つ。旅は波乱の連続で、いくつもの乱闘騒ぎに巻き込まれるが彼女は自身の拳によって道を切り拓いたと伝えられている。
☆4 時折、乙女らしい一面を覗かせる。
トルティア武芸院出身の拳闘士。
両親を探しに訪れたヴリクシャ公国でその強さが有名になると、いつしか彼女を倒して名を上げるため、手合わせを求める者まで現れるようになった。この時期に数々の実戦を経験したことによって、彼女は師より口伝されていたトレティアの奥義を会得してしまったという。武芸院始まって以来の最年少記録であり、これを伝え聞いた兄弟子たちは皆驚きを隠しきれなかったという。
☆5 乙女心が彼女を更に強くした。
両親を探すため、公国で開催された数々の武闘会で優勝した彼女だが、いつしか慢心が生まれていた。それは神軍の侵攻と重なり、彼女は窮地に追い込まれることになる死を覚悟したその時、同門のセレンが駆けつけ彼女を救い出した。以来、彼女は厳しい修行に努めたと伝えられているがこれは慢心から危機に陥った反省だけではなく一瞬でも異性にときめきを抱いてしまった自分への戒めがそうさせたのだとされている。

武闘家ゼレン

武闘家ゼレン
☆3 ネミアが旅立った後、三日三晩落ち込んだ。
神々に滅ぼされたサーマ王国に存在したトルティア武芸院出身の武闘家。
12歳の時、その怖がりな性格を直すため父親によって武芸院に入れられた。修行の日々は辛く幾度も逃げようとしたというが、ネミアに恋心を抱いたことで彼は急成長を遂げる。元々逃げ足によって鍛えられていた脚力を、強力な足技へと昇華させたのだ。師はその雷のような素早い動きを雷迅と称賛し、奥義を伝授したという。
☆4 「雷迅蹴」の異名は彼自ら喧伝した。
トルティア武芸院出身の武闘家。
足技の奥義を会得し、武芸院での修行に区切りをつけた彼は、武者修行と称してネミアを探す旅に出た。各地で武勇伝を残す彼女を追いかけるうちに、彼自身も多くの伝説を残していった。だか武闘会で優勝するネミアの声望を耳にし、自身の力不足を感じた彼は山籠もりの荒行を決意する強さを求める彼の顔に、かつての臆病な少年の面影は無く、一流の武闘家の表情が浮かんでいた。
☆5 ネミアに殴られた理由に悩んだが、結局分からなかった。
荒行を終え山を下りた彼は神々の侵攻の報を耳にする。すぐにネミアの元へと駆けつけようとしたが、逃げ遅れた人々と、彼らを追う神軍に遭遇してしまう。彼には人々を見捨てることなどできなかった。いくつもの戦いを経て、ようやくネミアの元に辿り着いたその時、彼女は神々の猛攻を受け危機に瀕していた。電光石火の足技で敵を一蹴し、笑顔を向けたゼレンだったが、何故かネミアから返ってきたのは強烈な拳だったという。

冒険家アルマ

冒険家アルマ
☆3 目的地の古代遺跡はかつて一家で訪れた場所である。
神々に滅ぼされたラ・ヴェータ共和国出身の女性剣士。彼女の一家は曽祖父の代より勇者としてその名を轟かせている。
幼少期より冒険家の父母と共に世界中を旅し、剣の腕前を磨いていった。彼女が16歳の誕生日を迎えた翌日、両親は「伝説の古代遺跡を目指せ」との置き手紙と古びた指輪を残して姿を消した。古代遺跡を探して旅立った彼女は、世界各地で人々を救い、あらゆる秘境を踏破したという。
☆4 負けん気の強さは、父オルガ譲りである。
ラ・ヴェーダ共和国出身の勇者。
数々の冒険を繰り広げた彼女は、遂に探し求めた古代遺跡を発見し、両親との再会を果たす。しかし、喜びはすぐさま絶望へと変わった。両親はその身を楔として、古代遺跡に眠る破壊の力を封じていたのだ。両親は遺跡もろとも自分たちを滅ぼすように促すが、彼女はその言葉に従わず、両親を救い出した上で、破壊の力を討ち滅ぼした。こうした彼女の冒険譚は今も語り継がれている。
☆5 好奇心の旺盛さは、母ブルム譲りである。
父オルガと母プルムを救い出した彼女は、数年振りに故郷へと帰る。家族揃っての平穏な日々に幸せを感じたのも束の間、神々の侵攻が始まり、一家は人々を守るための戦いに旅立った。数々の冒険を経てアルマの剣技は達人の域に達していたのだが、その傍らで戦う両親は彼女を超える強さを発揮していた。だが、彼女も負けてはいない。両親の強さから多くの事を学び取り、瞬く間に肩を並べられるほどにまで成長したのだった。

忍びのオボロ

忍びのオボロ
☆3 レンガクという名の友がいるらしい。
神々の怒りに触れ大崩壊を招いたバリウラ帝国に存在したと伝えられる忍者。
異界かからと呼ばれる不思議な人物が現れたという噂が広まったが、実際に彼の姿を見たという話は残っていない。また、噂は不自然なほど速やかに消えていったという。自身の痕跡を消し去る手法は明らかとなっていないが、彼が能動的に何かをしたことは間違いない。恐らくこの時期に起きた要人の不審死にも関わっていたのだろう。
☆4 凰刃那原にオポロ流忍術というものがある。
バリウラ帝国に存在したと伝えられる忍者。
不審死事件が落ち着いた頃、闇が大半を占める朝焼けの刻限に、宮殿で働く侍女が、皇帝と黒装束に身を包んだ人物との会話を目撃したという。侍女は何人かにこのことを話してしまった。翌日、侍女は行方不明になり、彼女から話を聞いた人々は皆一様に口をつぐむ。それ以来、皇帝に仕える謎の影に関する噂を囁く者はいなくなり、辛うじて秘密の日記に記述が残されるのみである。
☆5 創作の世界では、彼は皇帝に仕えている。
彼の主人が本当にバリウラ皇帝であったかどうか議論が起きているのは、彼が暗殺しようとした2人の人物の立場がまったく異なっていたためである。1人は父親の復讐を果たすために首都を目指していたマグルス、もう1人は数多の秘術で帝国を支えていたシダである。どちらの試みも失敗に終わったが、この出来事は様々な陰謀論を生んだ。なお、神々の侵攻の際には、彼は多くの神々を人知れず葬ったものと推測されている。
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赤鉱士バートル

赤鉱士バートル
☆3 がさつに見えて意外と繊細。
フィルアーム王国のヴァイザーの生き残り。
元々は鉱夫であったが、親方であり相棒でもあるモルツタと共にアーガスに見出された。ネグレス侵攻の際には民衆を守りながら退去し、人々を鉱山に匿っていたという。若き騎士がフィルアーム城を解放したことで帰還を果たした彼は、復興のための資源を集めるために召喚院から最新の螺旋式掘削機械を供与される。しかし彼は気付いた、掘削機が憎きネグレスと戦う強力な武器になることに。
☆4 ドリルの手入れと修理は信頼する相棒にまかせている。
セルタピア解放義勇軍のヴァイザー。
螺旋式掘削機械を手に、彼はフィルアーム西部解放の戦いに臨むと、持ち前の体力と勇気を如何なく発揮して獅子奮迅の活躍を見せたという。しかし、彼の部隊は奇遊軍の巨大木偶人形によって快進撃を止められてしまう。事態を危険視した義勇軍の参謀から出された撤退指示に従い、彼は部隊の後退を行う。そして、執拗に追撃してくる木偶人形を足止めするため、自身が囮となることを決めた。
☆5 両の脚にもドリルを取り付けたいと研究中。
両手の掘削機で数々の敵を葬り、フィルアーム西部を解放した新世代の英雄の1人。
足止めなどという生ぬるい気持ちでは味方を守れないと感じた彼は、闘志を燃やして木偶人形に向き直る。疲労が見える彼の勝機は薄いと思われたが、後方から響き渡る歌声に不思議と力が湧きあがり、見事巨大な敵を討ち果たした。後退中であった部隊は勢いを盛り返し、敵主力の側面を突くことに成功する。この動きこそが、勝利の決定打となった。

駆鯨士フリオ

駆鯨士フリオ
☆3 普段はだるそうだが、嵐が来ると俄然張り切る。
フィルアーム海軍のヴァイザー。
口を開けば楽して生きたいとのたまうお調子者だが、ネグレス侵攻の際には相棒の鯨カトリーヌと共に必死で戦った。重要な港湾をそ奪われてしまったが、彼の活躍により船団は無事に沖へと逃れることに成功する。補給のために寄港した際に異界の援軍がフィルアーム城を奪還しようとしているという噂を聞くと、余所者にばかり戦わせられるかと発奮。陸戦隊を編成しフィルアーム城へと急いだ。
☆4 どれだけ船が揺れても何でも食べる鉄の胃袋を持つ。
セルタピア解放義勇軍のヴァイザー。
フィルアーム城奪還戦に間に合わなかった彼は、未だネグレスの軍勢が残る西部に義勇軍を派遣する提案を行った。召喚院の同意を得ると、生き残ったヴァイザーや戦う意志を持つ人々を率い戦場へ赴いた。中央正面の敵主力を任された陸戦隊は見事敵前衛を蹴散らすが、破獣軍の炎獣が立ち塞がる。灼熱の炎を撒き散らす敵を前に重傷者が続出したため、彼は相棒と共に単独で炎獣に立ち向かった。
☆5 船長がだらけていても、船員の規律は最高峰だ。
海軍陸戦隊を率いてフィルアーム西部を解放した新世代の英雄の1人。
彼の得物である錨を叩きこむには炎の雨を掻い潜り敵の懐に潜り込む必要があったが、カトリーヌの献身により炎獣の脳天に“怒り”を叩き込むことに成功。海兵たちは後方から響き渡る歌声に鼓舞され、敵の本体たる黒騎軍へと突撃した。数で負ける彼らは次第に劣勢となるが、バートルの部隊が側面から現れたことで、完全なる勝利を手に入れた。

竜養士リーヴァン

竜養士リーヴァン
☆3 物心つく前から動物たちと触れ合ってきた。
ヴァイザーのパートナーとなる動物たちの世話をする心優しき青年。
ネグレスが侵攻を開始した際に動物たちを連れてフィルアーム城を脱出し、交戦を避けて逃げ抜いた。その後、フィルアーム城が解放されたことを知り帰還した彼は、そこでパートナーであるヴァイザーを失った多くの動物たちと出会う。ヴァイザーの多くが討ち死にした事実を知った彼は決意する。彼らの遺志を継いで自ら戦いに赴くことを。
☆4 ゴラフは彼が生まれるずっと前から生きている。
セルタピア解放義勇軍のヴァイザー。
彼にはパートナーとなり得る動物たちが沢山いた。そんな彼がフィレアーム西部戦線へと連れて行ったのは、相棒が決まらぬまま高齢となっていた岩蜥蜴のゴラフだった。長年世話をしてくれたリーヴァンに対するゴラフなりの恩返しの気持ちに応えてのことだったという。そんな彼らの前に機鎧軍の高速機動兵器が襲い掛かる。驚異の速度で襲い来る敵を前に、鈍重なゴラフは防戦一方となった。
☆5 実は人間用の料理はあまり得意ではない。
ヴァイザーの相棒たちを支え、フィルアーム西部を解放した新世代の英雄の1人。
機動兵器の猛攻を前にしても彼は慌てることなくゴラフに反撃の機会を窺わせた。敵の動きの法則を冷静に見極めていたのだ。勝負は一瞬で決まったという。掛け声に合わせてゴラフが角を突き上げると、敵は宙に橆い、落下してきたところをリ-ヴァンの槍が貫く。後方から響き渡る歌声を背に受けながら、彼らは残りの敵をも討ち果たした。

錬菓士ジェローム

錬菓士ジェローム
☆3 彼のお菓子に魅了された人々は老若男女を問わない。
フィルアームで最も有名な菓子職人。
彼の両親はヴァイザーであり、彼にもその素質があったため、父親は幼いころから軍学を教え込み、騎士として育てようとした。しかし、彼には菓子職人になりたいという確固とした夢があり、勉強と訓練の合間を縫って菓子作りを学んだ。そして、両親の反対を押し切って家を飛び出した彼はセルタピアで最も有名な菓子職人となる。だが、初レスの侵攻により彼の店は焼かれてしまった。
☆4 お菓子に限らず一度食べたものは完璧に再現できる。
セルタピア解放義勇軍のヴァイザー。
フィルアーム城の解放後、西部に残る敵を討っため義勇軍が結成されると、彼は炊事係として志願。限られた食材で、元気の出る食事を用意していた。ネグレスの氷麗軍が補給線を断つため後方部隊を襲撃した際には、彼が相棒のテオプロと共に撃退している。以降、子供の頃に習得した軍学が人材の乏しい義勇軍を支え、いつの間にか彼は義勇軍の参謀として作戦指揮を行う立場になっていた。
☆5 両親とは和解していて新作のお菓子を届けている。
義勇軍の参謀としてフィルアーム西部を解放した新世代の英雄の1人。
義勇軍には戦闘経験のある者が少なかった。そこで彼は海兵を中核に配置し、誰でも理解しやすい中央突破戦術を敢行する。海兵の奮戦はもちろん、両翼の部隊も予想外の戦果を挙げ、2人の歌姫による士気の高まりもあり義勇軍は勝利した彼の作戦が功を奏したわけだが「僕はお菓子を作りながらみんなの相談に乗っただけだよ」と謙遜している。

勇唱士ロビナ

勇唱士ロビナ
☆3 練習より本番で更なる実力を発揮する。
歌って踊ることが大好きなヴァイザー。
若き騎士と異界の召喚師たちによってフィルアーム城が解放されたことで帰還を果たした彼女は召喚院からイクスタス製の音響機を譲り受ける歌声を遠くまで届けることが可能なこの機械を手に、相棒のキララ、そして親友のルノと共に、ネグレスと戦う義勇軍に加わった。音響機は武器ではなかったが、彼女たちの歌声は戦場の兵士たちの勇気を掻き立て、本来以上の力を引き出した。
☆4 同い年で隣家のルノとは姉妹のように育った。
セルタピア解放義勇軍のヴァイザー。
2人組の歌手が戦況に影響を与えているという事実は敵を驚愕させた。ネグレスの指揮官は魔幻軍の魔力を結集させ、広域魔法によって義勇軍の後衛を一網打尽にしようとした。だが、彼女たちの歌声は絆の力により奇跡を顕現させる。邪なる魔法は絆の歌によって掻き消され、義勇軍は甚大な被害を受けることを免れた。彼女はその時のことを無我夢中で歌っていて覚えていないと語っている。
☆5 歌って踊ると疲れるらしく、意外なほど食べる。
歌により味方を鼓霓し続け、フィルアーム西部を解放した新世代の英雄の1人。
2人の歌姫の歌声にはそれだけでも味方を鼓舜するだけの力があった。そこに加えてヴァイザーとしての絆の力が乗ることで、魔法に勝るとも劣らぬ絶大な影響が戦場を覆う。前線の戦士たちは歌声に励まされて勇気を漲らせ、その能力を最大まで発揮する。彼らが故郷と家族を守るための戦いに全身全霊を掛けることができたのは彼女たちの功績だろう。

勇唱士ルノ

勇唱士ルノ
☆3 ロビナと2人、丘の上で日が落ちるまで歌っていた。
フィルアーム王国で生まれ育った少女。
若き騎士がフィルアーム城を解放した後、シストという相棒を連れ、ヴァイザーとしての素質のあった彼女は、親友であるロピナに誘われ義勇軍への参加を決める。彼女に渡されたのはイクスタス製の音響機。歌うことで義勇軍全体の士気を高める役割を与えられたのだ。戦場で歌うことに臆してしまった彼女だが、戦士たちが必死に戦う姿を見るうちに自らの魂を燃やすかのように熱唱した。
☆4 常に冷静だが、一度熱くなってしまうと止まらない。
セルタピア解放義勇軍のヴァイザー。
彼女とロピナの歌声は、戦いに不慣れな者の多い義勇軍を勇気づけ、高い士気を保たせた。だがそんな義勇軍に闇屍軍の死獣たちが襲い掛かると、恐慌が広がった。すると彼女は周囲が引き留めるのも聞かずに前線に飛び出すと、敵の攻撃が届いてしまうような距離で魂の歌を響かせた。絆のカにより増幅された歌声は生ける屍たちの動きを鈍らせ、義勇軍に活力を与えることになった。
☆5 努力する天才、歌と踊り共に完璧にこなす。
絆の歌を鳴り響かせ、フィレアーム西部を解放した新世代の英雄の1人。
2人の歌姫の義勇軍への貢献は絶大である。敵本隊である黒騎軍との決戦においては、彼女たちの歌声に鼓舞された戦士たちが本来の力以上のものを発揮した戦いの終結後、義勇軍の全兵士が彼女たちと共にセレタピアを称える歌を熱唱したという。ネグレスの爪痕の残る同地において、人々は今後もこの歌を胸に、復興を成し遂げるに違いない。

クエストドロップ +

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シリーズ未設定

炎竜士アルディ

炎竜士アルディ
☆2 パートナーは何故か大きなパンが好物だったという。
フィルアーム騎士団に所属した見習い騎士。
セルタビアが戦乱の渦中にあった時代に数々の戦功を挙げたと伝えられる。ファイアーリザードと共に先陣を切り、斧を振るって多くの敵を屠ったが、彼の無謀な突撃はしばしば味方の陣形をも乱してしまったという。騎士団有数の戦功を誇ったものの、その猪武者ぶりが嫌厭され、長らく正式な騎士に叙任されることはなかった。ただ、騎士団長だけは、彼の成長を願い、見守っていたという。
☆3 騎士団長が病没した際は人目も憚らず男泣きしたという。
フィルアーム騎士団で活躍した見習い騎士。
1人でも多く敵兵を倒すことが自分の役目と公言していた彼に、騎士団長はある旅への同行を命じた。それは戦死者の遺族を訪ねて歩く慰問の旅だった。たった数日の行程であったが、以来、彼の振る舞いは別人のように変わったという。戦いを最小限の流血で決着させる方法を模索するようになり、敵将との一騎打ちを好んだという。人格的に成長した彼は、後に正式な騎士へと推薦された。

海鮫士レヴィン

海鮫士レヴィン
☆2 漁に出て獲物なしに戻ることはなかった。
セルタビア西方の海洋民族出身の青年。
相棒の一角鮫と共に、海の魔物や海賊を討伐し続けた彼は、部族と友好関係にあるフィルアーム王国からヴァイザーの称号を贈られる栄誉を受けていた。彼らの部族は海竜を神に遣わされた守護者として奉じていたが、ある時その海竜が突如として暴れはじめた。長老たちが苦渋の末に海竜討伐を決断しようとする中、彼は海竜を信じると言い残し、相棒と共に荒海へ乗り出して行ったという。
☆3 魚は獲りたてを火で炙っただけが1番美味いらしい。
セルタビア西方の海洋民族出身の青年。
荒れ狂う海竜に対峙し銛を振るう彼は、海の様子がおかしいことに気付く。やがて、海竜がこの海域を襲う大海難から人々を遠ざけようと暴れていたことを見抜くと、急ぎ帰還し長老たちを説得したという。彼らの里はその後、水害により跡形もなくなったが、犠牲者を出すことなく難を逃れることができた。一族を救った彼はその功績を讃えられ、新たな族長に推戴されたと伝えられている。

旅芸人アミナ

旅芸人アミナ
☆2 放った林檎にふたりで同時に命中させるのが得意技。
セルタビア王国に様々な逸話を残す旅芸人。
相棒の猿と連携したナイフ投げで観客を沸かせていた彼女は、その人柄の良さと、旺盛すぎる好奇心によって様々な騒動を引き起こしたことで知られている。ある時、相棒の故郷の森を訪れた彼女は、動物たちが悪徳商人に脅かされていることを知る。悪辣なやり口に憤慨した彼女だが、猿たちに神の遣いと勘違いされたことから、猿の軍勢を指揮して商人の私兵と戦う羽目になってしまった。
☆3 当時の噂によるととんでもない酒乱だったらしい。
セルタビア王国に様々な伝説を残す旅芸人。
猿軍団を率いた彼女は、悪徳商人たちを懲らしめ、お礼の果物を手に森を後にした。その活躍と噂は、彼女自身が芸の前口上がてら派手に語ったこともあり、人々の口を経る毎に大袈裟な伝説と化していった。商人と手下は魔神と魔物ということになり、彼女は猿たちを導き、彼らに信仰される女神ということになっていった。ある森の女神像には、今でも猿たちが果物を供え続けているという。

毒蜂のメリール

毒蜂のメリール
☆2 薬を精製するところを人に見せることはない。
セルタビア各地を放浪した凄腕の薬師。
フィルアーム王国の出身で、極めて珍しい蜂を相棒としていた。毒を自らの体内に取り込み薬を精製することができたと言われており、その薬はあらゆる病を癒したとされる。彼はその薬を用い、死の淵にある富裕者から法外な代金を巻き上げたと伝えられている。大金狙いの強盗や恨みを抱いた者から命を狙われることもあったが、襲撃者らはことごとく蜂の毒で命を落としていった。
☆3 療養所は森の恵みを運営資金に充てているという。
セルタビア各地を放浪した凄腕の薬師。
彼は大金を投じて広大な森を買い占めて療養所を建てると、とある奇病に侵され、世から見捨てられた人々を迎え入れたという。一説では彼もその病で滅んだ里の出身であり、身中の毒を自在に薬へと精製する能力も、病からただひとり生還して得た呪われし力だと噂される。噂の真偽こそ定かではないが、療養所は彼が亡くなった今でも変わらず運営されていることだけは確かである。

天馬騎フルーレン

天馬騎フルーレン
☆2 無骨で武芸一筋、花やいだ話の一切ない女性だった。
フィルアーム騎士団中興の端を開いた騎士。
戦乱が終結し、平和な時代が続いた当時の騎士団は、貴族化が進み相棒との絆すら軽んじる風潮が広がっていたという。そうした中、王都の武芸大会に現れた彼女は、天馬との息のあった空中戦で並みいる騎士らをすべて打ち破り、颯爽と優勝を奪い取っていった。完敗を喫した騎士たちは衝撃を受け、相棒との関係を見つめ直し、内部改革を実施。往年の精強な騎士団を再興させたという。
☆3 ペガサスのお節介で想い人と電撃結婚したという。
精強なフィルアーム騎士団を築いた鬼教官。
武芸大会に優勝した彼女の正体は、騎士団の改革を志す団長により招かれた、天馬を相棒とする一族の戦士であった。空を自由に舞う彼女の勇姿は天馬との絆をまざまざと見せつけ、相棒との絆を軽んじつつあった騎士たちに自ら襟を正させたという。彼女は後に騎士団の教官として招聘されたが、弛みきっていた騎士たちにとって、課せられる鍛錬は正に地獄の如しであったと伝えられている。

闇獣使いレウダ

闇獣使いレウダ
☆2 玄人曰く、歌踊演劇での上演は古典への冒涜、らしい。
愛する夫の復讐を誓って旅立った未亡人。
下級貴族の婦人であった彼女は、その愛情深い人柄で知られており、屋敷に逃げ込んだ傷ついた魔獣をも暖かく迎え入れるほどであったという。ある時、夫婦は王都の陰謀に巻き込まれ、命も名誉も、その全てを奪われてしまう。魔獣によって辛うじて難を逃れた彼女は、これまでの全てを捨てて復讐を誓う。その生涯は後世の人々を魅了し、古典歌劇の名作として伝えられていくこととなる。
☆3 若人曰く、古典歌劇の硬直性は舞台芸術の敵、らしい。
愛する夫の復讐に生涯を捧げた未亡人。
惨劇の末に、暗殺犯を討った彼女だが、それは物語の序章に過ぎなかった。彼女の存在を知った黒幕は次々と刺客を放つ。魔獣はその身に傷を負い、彼女もかつての暖かさを忘れていく。だが、血塗られた道を歩む彼女には、もはや引き返す手立ては無かった。無数の屍を踏み越えて、復讐の刃は遂に黒幕へと届く。古典歌劇の物語は幾度も形を変えて語り継がれ、史実は忘れ去られて幾久しい。
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魔法使いリーザ

魔法使いリーザ
☆1 魔法使いの衣装は自作らしい。
神々に滅ぼされたアグニ帝国の魔法使い。
家族の希望により、巫女になるための訓練所に通っていたが、魔法使いになるという幼少期の夢を諦めきれず脱走する。その後、独学で炎の魔法を修得すると、帝都の郊外に居を構え、“魔法使い”の活動を開始した。魔法で次々と難事件を解決していくはずが、半ば便利屋のような扱いを受けていたというが、生真面目に仕事をこなすうちに評判は高まり後に帝国軍の勧誘を受けることとなる。
☆2 魔法の練習で家が火事になりかけたことがある。
神々に滅ぼされたアグニ帝国の魔法使い。
帝国軍に所属し、主に魔物討伐の任務に従事していた。炎の魔法を得意としたため、樹木系の魔物相手に活躍したと言われている。だが独学で魔術を習得したため、口伝のみで継承される秘術などを学ぶことができず、その実力は伸び悩んでいたという。彼女の日記には、日々の出来事や悩みと共に数々の試行錯誤が綴られており、グランガイアの魔術や庶民の生活を探る貴重な史料となっている。
☆3 本気を出せばものすごい速さで飛べるらしい。
神々に滅ぼされたアグニ帝国の魔法使い。
独学での研究に限界を覚えた彼女は、帝国中の魔術師に教えを請うた。しかし、実力者ほど他者に知識を明かさないため、彼女を満足させるような師に巡り合うことはなかった。そんな中、彼女の元に1冊の魔導書が届いたことで状況は一変する。そこには、炎の魔術に関する秘儀が記されていたのだ。彼女は魔術師としてさらなる高みへと登っていく。謎の送り主への疑念を抱いたまま。

僧侶メリス

僧侶メリス
☆1 目覚めは日の出より早いらしい。
神々に滅ぼされたサーマ王国の僧侶。
海洋民族国家サーマにおいては、民の多くが水神サーラムを祀っている。幼い頃よりその教義に深く触れていたメリスは、早い時期から僧侶になるための勉学に励み、16歳の時に見事、正式な僧侶となる。その後も修行を怠ることはなく、教団内では僧侶の鑑として讃えられたという。他の水神の僧侶と同じく、彼女も水を扱った魔法を得意とし、炎を宿す魔物をたやすく退けたと言われている。
☆2 水の無駄遣いには厳しいらしい。
神々に滅ぼされたサーマ王国の大僧侶。
篤信を評価され昇格した後も、国内外の人々に自ら水神サーラムの教えを説いてまわったと伝えられている。教義を第一とする彼女の姿勢は、信仰心を失いかけていた多くのサーマ諸部族から堅苦しいと非難されたが、本人は意に介さず自分の意思を貫いていた。立場の上下を問わず人を正し続ける清廉さは、多くの信者から支持を集め、異教の部族サヴァトからも評価されていたという。
☆3 子供の頃に難解な神学書を解読したらしい。
神々に滅ぼされたサーマ王国の大僧正。
神軍による侵攻が始まると、神に仕える身である彼女は神と人の板挟みとなり、自分が何をすべきか悩み苦しむことになる。しかし、傷つく人々を目の当たりにし、自分の役目が人々の精神と肉体を癒すことにあると気づくと、大戦前と同様に回復魔法で民衆を救い始めたという。神とは戦わず、神に傷つけられた人を救う。それは彼女なりの、神々の暴虐に対する抵抗だったのかもしれない。

風水師クラリス

風水師クラリス
☆1 どこでもすぐに寝られるらしい。
ヴリクシャ公国で活躍した謎多き風水師。
各地を流浪する一族出身のため、残念ながら幼少時の記録は残されていない。自然の摂理を読み解き、その力の流れを整えるという風水師が1箇所に留まる事例は稀であるが、彼女は10年という長期間をヴリクシャで過ごしたとされている。彼女がそれほどまでに同地に滞在し続けた目的はいまだ不明で、“ヴリクシャに眠る秘宝の探索していた”“恋人ができた”など諸説が存在している。
☆2 猫に敬語で話し掛けていたらしい。
ヴリクシャ公国で活躍した謎多き風水師。
神々との戦いの中で時を操る能力に目覚め、以降は“時操師”の二つ名で呼ばれた。だがその圧倒的な力にも関わらず信憑性がある記録に乏しく、どのようにして彼女がその力を修得したかについての研究は、今も多くの学者の知的好奇心を刺激し続けている。一説では、彼女の本来の力は自然の摂理を破壊しかねないほどものなので、あえて後世に情報を残さないようにしたとも言われている。
☆3 料理に魚を出すと喜ぶらしい。
ヴリクシャ公国で活躍した謎多き風水師。
“時を操る”という圧倒的な力を手に入れたとされる彼女だが、今もなおその記録はほとんど残されていない。だがそんな中、グランガイアの小さな集落跡からクラリスの活躍が記述された少女の日記が発見された。そこには、神々が振るう強力な魔法を悠然とかわす彼女の姿が記されていた。少女は日記の中で「お姉ちゃんは、まるで最初から知っていたように動いていました」と語っている。

踊り子メイ

踊り子メイ
☆1 各国の要人と繋がっていたらしい。
神々に滅ぼされたアタルヴァ共和国において絶大な人気を誇った美貌の踊り子。
時に激しく、時に妖艶に変化する彼女の舞踏は多数の人間を魅了し、さらに心だけでなく体も癒されたと喜ぶ者もあったという。その原因は後に、彼女の舞が魔力を秘めた“魔舞踊”であったことが明らかになる。だがそれが判明した後も彼女の人気は衰えることなく世界中から伝説の舞を一目見ようと大勢が押し寄せたと伝えられている。
☆2 戦いでも常に笑顔は忘れない。
神々に滅ぼされたアタルヴァ共和国において絶大な人気を誇った美貌の踊り子。
“魔舞踊”により数多くの人を癒し続けた彼女だが、神軍による侵攻が始まった後は癒しをもたらすだけでなく、“舞姫”と讃えられるほどの舞踏で迅雷を呼び出し、神々への抵抗を続けたと言われている。その勇姿に魅せられた者は多く、彼女が戦いで傷つき戦地より戻った時は、アタルヴァ中の医師が治療のために集結したほどであったという。
☆3 三日三晩踊り続けたことがある。
神々に滅ぼされたアタルヴァ共和国において絶大な人気を誇った美貌の踊り子。
神々との激戦が続く中、彼女の“魔舞踊”はさらに魔力を増していく。敵へ雷を落とし、味方には癒しを与える。彼女の存在は、その魔力以上に味方に力を与えていた。神軍もそれに気が付き、彼女に集中攻撃を試みるが、数多くの兵士が彼女の盾となって猛攻を防いだ。彼女自身は敵の攻撃にも気づかず、忘我のままに踊り続けていたという。

光法師ミミル

光法師ミミル
☆1 両親には甘やかされて育ったらしい。
ラ・ヴェーダ共和国で活躍した白魔法使い。
幼少の頃より高い魔力を持ち、同じく白魔法使いであった両親と共に人々を癒すためグランガイア中を旅していた。手にした杖から放たれる清らかな光は複数の者の傷を同時に治し、さらには暗がりに潜んでいた魔物をも追い払ったとされている。その一方で甘いもの好きとしても有名で、袖の中には常に数多くの菓子を隠し持ち、旅の合間などに食べていたという目撃談が残されている。
☆2 お菓子を食べられないと、ものすごく落ち込む。
ラ・ヴェーダ共和国で活躍した白魔法使い。
グランガイア各地で人々を癒し続けた彼女は誰もが見放した重傷者も瞬時に回復させるまでに成長する。そして25歳の頃には“賢者”と讃えられるようになったという。癒しの力同様に甘党の方にも磨きがかかり、日に10回の間食を摂ったとの伝説も残っている。激務の合間、ささやかな“自分自身へのご褒美”に満面の笑みを浮かべるミミルの姿は、人々に親近感を抱かせたという。
☆3 固い甘味だけは食べられないらしい。
ラ・ヴェーダ共和国で活躍した白魔法使い。
神々との戦いが始まる頃には、彼女の癒しの力は奇跡と称されるほどまで高まっていた。惜しむことなく力を振るい人々を救う彼女のことを聖女と呼ぶ者もいたが、いかなる称賛の声に対しても静かに微笑み返すだけだったと伝えられている。治療の費用などは決して受け取らなかったといわれているが、甘い菓子の差し入れをされた時だけは、軽い逡巡の後にそっと受け取ったという。

陰陽師リリー

陰陽師リリー
☆1 呪符に触ると睨まれるらしい。
神々に滅ぼされたバリウラ帝国の陰陽師。
バリウラ帝国では様々な魔術が研究されており、彼女が身につけた陰陽術もその1つである。本来、陰陽術は天文や暦から吉凶を操る儀式魔術であったが、彼女は呪符にその力を込めることで即座に効果を発現可能にし、実戦においても自在に凶事を引き起こしたと言われている。自然現象を捻じ曲げる行為から眉をひそめる者もいたが、それ以上に彼女の術の有用性を認める者の方が多かった。
☆2 研究室には大量の呪符が貼られていたらしい。
神々に滅ぼされたバリウラ帝国の陰陽師。
バリウラ帝国での研究の下、リリーは儀式に依存していた陰陽術を戦場で運用できるようにしただけでは飽き足らず、魔術を加え改良を重ねていった。陰陽の力と魔力を重ねあわせた彼女の術はさらに効果的ではあったが、ほかの陰陽師たちより強い批判を浴び、“陰陽師”ではなく“魔術師”だと揶揄されてしまう。だが、周囲の評価に無頓着なリリーは気にも留めず、淡々と研究を続けたという。
☆3 突然狂ったように叫び出すことがある。
神々に滅ぼされたバリウラ帝国の陰陽師。
陰陽術に多種多様な魔術を重ねたことにより彼女の技は他の陰陽師とは異なる進化を遂げていった。しかし彼女の方法論が理解されることはなく、周囲の人々は彼女から離れていく。彼女自身もそれを止めることはせず、自分の研究にさらに没頭していった。力と引き換えに人との関係を絶った彼女の言動は徐々に不安定なものとなり、帝国内でも異質な存在として認識されていったという。
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盗賊レナード

盗賊レナード
☆2 盗みの術はある師匠に教え込まれたらしい。
アグニ帝国を縄張りに活動していた盗賊。
幼少期を孤児院で過ごすが、帝国からの補助金を悪徳官吏に搾取されていたことを知ると怒りと共に孤児院を飛び出す。その後、悪評のある役人や軍人、商人などを標的とした盗賊として世に知られていった。時には両手の短刀で標的を傷つけることもあったが、決して殺人にだけは手を染めなかったという。こうした逸話から、貧者たちから義賊として大変な人気を誇ったと言われている。
☆3 金目的の人間は入団を断っていたらしい。
神々に滅ぼされたアグニ帝国の一帯を縄張りとして活動していた盗賊団の頭領。
“弱きを助け強きを挫く”という単純明快な信条が支持され、多くの部下を従える盗賊団の頭領となった。神々との戦いが始まった後は民衆を救うために奮戦するが、彼の過去の被害者である悪徳官吏たちに足を引っ張られていたと伝えられる。神軍と帝国の双方を敵に回してもなお戦い続けるその姿は、貧者たちの希望となったと言われる。

海賊ヴェリカ

海賊ヴェリカ
☆2 敵の挑発において右に出る者はいない。
サーマ王国の近海で活動していた新米海賊。
ゆったりとした外見と言動から敵に侮られることも多かったが、ひとたび戦いが始まると人が変わったようにその強さを示したと伝えられる。機敏な動きと豪快な一撃で相手を瞬時に斬り倒すなど、彼の雄姿は仲間の海賊たちを大いに鼓舞した。彼が乗っていた海賊船の船長などは「ヤツがいれば、俺はいつでも酔っ払ってられる」とうそぶきながら、悠々と酒を飲み続けたと伝えられている。
☆3 温和で有名な海賊を怒らせたという伝説がある。
サーマ王国の近海で活動していた海賊船長。
巨大な体と立派なヒゲで前に立つ者を威圧したが、口を開くと軽い言葉が出る一面は以前と変わらなかった。そのため、部下は「無口な男ってカッコいいですよね」と遠回しに何度も忠告したが、本人はどこ吹く風といつもの態度を貫き通したと言われている。そんな彼も戦いになれば鬼と化し、海軍さえもヴェリカの海賊旗を見つけるや否や、あわてて逃げ出したと伝えられている。

山賊ザザン

山賊頭ザザン
☆2 携帯召喚器に入れたのは、ルジーナ自身。
ヴリクシャ公国の国境付近で活動した山賊。
当時は「粗暴、下品、野卑とは奴のためにある言葉だ」と公国中の人々に嫌われていたという。だが、彼が振るう斧は一撃で大木を切り倒すほど爆発的な威力があり、公国の兵士たちも彼を恐れて捕らえようともしなかったと言われている。時折フラリと街に下りてきては富裕層から食料を奪い取っていったが、誰にも制することができない彼の自由奔放な姿に憧れる若者も少なからずいたようだ。
☆3 池に斧を投げ込んだが、何も起きないから普通に拾った。
ヴリクシャ全土で活動した山賊団の頭領。
自由気ままに山賊稼業を続け、群れることなど考えていなかったザザンだが、彼に憧れた若者たちによって、山賊の頭領に祭り上げられてしまう。本人は「めんどくせえ」と放っていたが、神々の侵攻によって“手下”たちが殺された時は、今までにない鬼の形相で斧を振るい、神軍の一隊を壊滅させた。これまで嫌われていた人々に感謝を述べられても、彼は気にも留めなかったと言われている。

空賊グラッフル

空賊グラッフル
☆3 一族の怒りは激しく、賞金首にされてしまったという。
アタルヴァ共和国で名を馳せた空賊。
元は、特殊なスフィアの力で空を駆ける船を守護する一族の出身だったが、一族の禁を犯し、船を盗み旅立ってしまう。船内に封じられていた異界の兵器“銃”を手に大空を飛び回るその姿は、権力者の警戒を招き“空賊”の烙印を押されてしまう。しかし、本人は気にしないどころか、挑発するかのように大都市などでは船を旋回させて見せつけ、悠然と空の旅を楽しんでいたという。
☆4 賊と呼ばれた割にはまっとうな商売も手掛けていた。
神々に滅ぼされたアタルヴァ共和国で名を馳せた、異界の兵器“銃”使いの空賊。
空を駆ける船に乗り、仲間たちと共に旅を続けていたが、地上で食料の補給中に共和国軍の騎士ファルマと戦闘になる。激戦の末、その強さに感銘を受け、グラッフルは配下となることを申し出る。しかしファルマはそれを断り、代わりに友情を望んだという。その後2人は無二の親友となり、数々の戦場で肩を並べ、互いの背を護ったと言われている。
☆5 ファルマに舵を任せたことをずっと後悔している。
神々に滅ぼされたアタルヴァ共和国で名を馳せた、異界の兵器“銃”使いの空賊。
神軍による侵攻が始まると、軍隊の動きに呼応し、グラッフルもまた空を駆ける船で神々に突撃していったという。華麗な身のこなしで神を斬り伏せる親友ファルマの援護に徹していたが、その銃技は単身でも十分に神を倒す力を有していた。それでも援護を続けるグラッフルを、ファルマは友情と親愛の念を込めて、“空賊帝”と呼んだと言われている。

報酬 +

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炎剣豪ヴァルガス

炎剣豪ヴァルガス
☆3 ラヴァの噂を聞いても単なる与太話だと思っていた。
神々に滅ぼされたアグニ帝国出身の剣士。後世において六英雄の1人に数えられる。
若い頃は己の未熟さを自覚した上で修行に修行を重ね、旅先で数多の剣士を打ち倒していくと、やがて亡父アヴァンの背を追うようにアグニ騎士団へと入団する。しかし、入団後すぐに、団内の女剣士ラヴァに完膚無きまでの敗北を喫する。いつの間にか抱いていた慢心を恥じた彼は再び修行へと旅立ち、剣技にさらなる磨きをかけていったという。
☆4 異界の友人に作詞をしたことがある。
神々に滅ぼされたアグニ帝国出身の剣士。後世において六英雄の1人に数えられる。
過酷な修行によって、大剣の刀身に炎をまとわせ操る技を会得するに至った彼は、かつて敗北した女剣士ラヴァと互角の戦いを繰り広げるまでに成長した。しかし、その後もアグニ騎士団に戻ることはなく、孤高の剣士として旅しながら修行に明け暮れたという。旅先で行われた強者との決闘の数々は、今もなお伝説として語り継がれている。
☆5 愛剣の名前はダンデルガ。鍛冶師ガーラント作。
神々に滅ぼされたアグニ帝国出身の剣士。
神軍による侵攻が始まるや否や、彼は果敢にも先陣を切り、立ちはだかる敵を巨大な炎剣の下に次々と斬り伏せていった。その姿は、神々の圧倒的な力に恐れ震えていた人々を勇気づけ、人間側が反撃する大きな契機となったと言われている。常に最前線で戦い続け、多くの人々を救ううちに、民衆からは六英雄の1人として数えられ、神々からはその存在を恐れられたという。

氷剣士セレナ

氷剣士セレナ
☆3 子供の頃に親友ルキナと遊んだ海岸に宝物が埋めてある。
神々に滅ぼされたサーマ王国出身の女剣士。後に六英雄の1人に数えられる。
海洋流浪民自治区サヴァトの族長の家系に生まれた彼女は、幼少より伝統の剣術を仕込まれるとその才能を開花させ、やがては前族長アルソムより次期族長に指名される。当初は年齢と経験不足を理由に固辞し続けるが、周囲の説得に負け、族長の座と宝剣レクシーダを継承する。宝剣を手にした彼女は、それまで以上の剣の冴えを見せたという。
☆4 称号授与式にはサヴァト族長の正装で臨んだ。
神々に滅ぼされたサーマ王国出身の女剣士。後に六英雄の1人に数えられる。
海軍によって内乱が引き起こされた際、自ら族長を務めるサヴァトの民を率いて国王軍に協力し、多大な戦果を上げ内乱鎮圧に貢献した。その功績から、サーマ国王より救国の英雄を意味する“ジル・デ・ラーヴァ”の称号を授けられる。堅苦しさを嫌い一度は辞退を考えたものの、最後には大いに喜ぶサヴァトの民の期待に応えたという。
☆5 '宝剣レクシーダには人の魂を導く力もあるらしい。'''
神々に滅ぼされたサーマ王国出身の女剣士。救国の英雄にして六英雄の1人。
神軍による侵攻時においてはサーマ王国の要請を断り、サヴァトの民を率いて各地を転戦し、力無き民衆を救った。彼女の鍛え抜かれた剣技に呼応するかのように、宝剣レクシーダは真の力を発揮し、青白き冷気と共に神々を斬り裂いていった。その姿は、神々には恐怖を、民衆には勇気を与え、今でも数多くの絵画となって残されている。

翠槍士ランセル

翠槍士ランセル
☆3 槍術の手解きを受けたことはないらしい。
神々に滅ぼされたヴリクシャ公国出身の槍使い。後に六英雄の1人に数えられる。
貴族の家に生まれつくが屋敷の倉庫奥に眠っていた魔槍ドレヴァスと出会うと、突如、家出同然に修行の旅に出たと言われている。彼と刃を交えた相手は魔槍の威力だけでなく、ランセル自身の卓越した槍技にも驚かされたという。皆、彼を天才として称賛したが、本人はそれを嫌っており、常に不機嫌そうな表情をしていたと伝えられる。
☆4 夜毎、星を見上げながら誰かと語り合っていた。
神々に滅ぼされたヴリクシャ公国出身の槍使いにして、魔槍ドレヴァスの使い手。
修行の旅を続けていく中で、彼は封印されていた世界樹アルトロンの解放を成し遂げる。そこまでの道程には迷いがなく、まるで最初から世界樹の解放が旅の目的だったようだと後世の歴史学者は記している。当時より魔槍の声が聞こえていたとの噂も残っており、人ならざるものの意志に導かれていたのではないかとも考えられている。
☆5 魔槍ドレヴァスには魔神の力が宿っていたらしい。
神々に滅ぼされたヴリクシャ公国出身の槍使いにして、六英雄の1人。
世界樹の封印を解いた後は姿をくらませていたが、神軍による侵攻が始まると再び現れ、後に英雄と讃えられるほどの戦いぶりを見せたという。魔槍ドレヴァスは覚醒を遂げており、世界樹の力をも宿していたと言われている。絶大な力で幾多もの神々を貫き続けた彼だが、生涯軍属になることはなく、その槍技は民衆のために振るわれたと伝えられる。

雷戦士エゼル

雷戦士エゼル
☆3 子供の頃鉱山から掘り出した輝石を大事にしていた。
神々に滅ぼされたアタルヴァ共和国出身の戦士。後に六英雄の1人に数えられる。
古い鉱山で育ったが、変化の無い日々に嫌気が差して、賞金稼ぎとして魔物退治の旅に出た。仕事の手伝いで鍛え上げた膂力から振り下ろされる豪剣は、並の魔物なら一撃で葬り去るほどであり、そのうちに自身を最強の戦士だと慢心し始める。だが、女将軍エミリアが魔物の群れを舞うように次々と打ち倒す光景を目撃すると、己の考えを改めたという。
☆4 軍隊で行われた体力勝負で彼に敵う者はいなかった。
神々に滅ぼされたアタルヴァ共和国出身の戦士。後に六英雄の1人に数えられる。
修行の旅の途中、討伐した轟獣ガルバードの宝物の中より、雷剣バトゥータを発見する。稲妻の力を宿すという剣は、エゼルの剣技をさらなる境地へと導いたという。その彼の斬撃は迅雷の如く疾く、堅固な鎧を紙のように斬り裂いたと言われている。その恐るべき剣の冴えを讃え、人々は彼を“雷武王”と呼んで、後世に数々の武勇を語り伝えた。
☆5 雷剣には誰も読めない古代文字が彫られていたらしい。
アタルヴァ共和国出身の戦士。雷剣バトゥータの使い手で六英雄の1人に数えられる。
神軍との大戦時において軍には属さなかったものの、神出鬼没に戦場に現れ、雷剣の絶大なる威力と自由奔放で予測のつかない剣技で神々を翻弄した。共和国将軍エミリアの窮地を救った出来事など、数多くの武勇伝を残した。一方で、異性相手になぜか敬語になる癖があったと言われ、その功績に似合わぬ愛嬌ある逸話から庶民からの人気が特に高い。

光剣士アトロ

光剣士アトロ
☆3 実際には木の枝ではなく、木刀だったという説もある。
神々に滅ぼされたラ・ヴェーダ共和国出身の剣士。後に六英雄の1人に数えられる。
孤児であった彼は修道院で育てられ、自身も修道士を志していた。だが、修道院を襲った盗賊団の全員を木の枝で撃退した彼に、修道院長はヴェーダ剣術への入門を勧めた。剣王ゼルバーンの下で彼は秘められた剣才を伸ばすうちに、いつしか皆から“剣聖”と褒めそやされていた。当の本人は驕ることなくその名を固辞し、謙虚に修練を続けたという。
☆4 彼が決闘に用いた剣は刃がつぶされていたらしい。
神々に滅ぼされたラ・ヴェーダ共和国出身の剣士。後に六英雄の1人に数えられる。
リゼリアの聖石に突き刺さり、歴戦の古強者すら抜くことができなかった伝説の光剣ユリアスを見事引き抜いてみせたことで名実ともに剣聖と呼ばれるに至る。神々に鍛えられ、あらゆるものを切り裂く光剣を手に入れながらも、剣聖の名を求め挑んでくる剣士たちには用いず、恐るべき魔獣や真に邪悪な存在に対してのみ振るったと言われている。
☆5 神々は聖剣ユリアスを見て驚いたと伝えられている。
神々に滅ぼされたラ・ヴェーダ共和国出身の剣士。後に六英雄の1人に数えられる。
ラ・ヴェーダの中でも信仰篤きアトロは神軍による侵攻を受け、果たして神々に敵することが正しいのか激しい苦悩に襲われていた。しかし、育った修道院が神軍によって破壊されたことを契機に徹底抗戦を決意する。その戦い方にかつての優雅さはなく、眼前に現れた神を怒りのままに斬り伏せる姿は、剣聖の名とはほど遠い修羅のようだった。

重鉄騎マグルス

重鉄騎マグルス
☆3 彼の槍の一撃は騎馬突撃よりも重かったという。
神々と最も激しく戦い滅んだバリウラ帝国の元騎士。後に六英雄の1人に数えられる。
父親である騎士団長に、邪魔するものはすべて力で排除するバリウラ騎士の心得を叩き込まれ、若くして騎士団の一員となる。だが、父が政争に敗れたため、家族共々帝都から離れることになる。怒りと共に修行を続ける彼の槍技は熾烈さを増し、重装兵を鎧ごと一撃で貫くほど。彼の噂は首都まで届き、彼を追放した騎士たちを恐れさせたという。
☆4 親友であった騎士ハーヴェルとの戦いは有名である。
神々と最も激しく戦い滅んだバリウラ帝国の元騎士。後に六英雄の1人に数えられる。
追放された先で修行を続け、バリウラ最強と呼ばれるまでに成長するも、隠れ家を留守にした間に両親を暗殺される。怒り狂ったマグルスは犯人と思しき騎士を容赦なく殺害していくが、犠牲者には横暴な者が多かったため皮肉にも人心は集まっていく。暗き炎と共に戦うその姿は、驕れる騎士たちに恐怖を、人民に勇気を与えたと言われている。
☆5 黒騎槍レオムルグは騎士になった祝いに父より贈られた。
神々と最も激しく戦い滅んだバリウラ帝国の元騎士。巨大なランスを使う六英雄の1人。
両親を暗殺した者がマグルスの力を恐れた皇帝だったと知り、復讐のため帝都を目指すがその途上にて神軍の侵攻が始まる。旅路の中で幾柱もの神を倒すことになるが、それにより人々からはさらなる称賛を受けたという。しかし彼は何者を顧みることなく、ただ家族の命を奪った者に制裁を加えんとする一心でひたすらに旅を続けたという。
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灼紅の拳神グレン

灼紅の拳神グレン
☆5 子供の頃に見た拳闘士に憧れて闘技の道を志した。
神と人類の大戦より遥か昔、アタルヴァの地に存在したグランガイア闘技場で、絶大な人気を誇ったアグニ出身の拳闘士。
闘技場の歴代最強チーム“ゼクタサ”を率いていた。如何なる闘士を相手にしても果敢に攻め立て何度膝を突いても最後には逆転して勝利したと伝えられる。その熾烈な戦いぶりは見る者の心に炎を宿すほどであったという。司令官としても優秀で、仲間たちは彼の下で、息の合った連携を見せたと言われている。

青凛の剣神アスト

青凛の剣神アスト
☆5 兄弟姉妹が多く、出場の際には全員が応援に来ていた。
神と人類の大戦より遥か昔、グランガイア闘技場において活躍したサーマ出身の剣闘士。
没落貴族だった彼は、家門復興を目指し、自らの剣才によって富と名声を得られる剣闘士の道を選んだ。チーム“ゼクタサ”に加わった直後は、己の剣を見世物にすることに抵抗を感じていたというが、やがて歓声と喝采に喜びを覚えていったと言われる。如何なる苦境でも誇りを失わない彼の姿に、観客たちも惜しみなき声援を送ったと伝えられている。

碧鋼の斧神ランザ

碧鋼の斧神ランザ
☆5 両親は闘士を引退し、ヴリクシャで酒蔵を経営していた。
神と人類の大戦より遥か昔、グランガイア闘技場で活躍したヴリクシャ出身の人気闘士。
闘技場で生まれ落ちたとの逸話を持つほどの生粋の闘士であり、闘技場内での戦いであれば、あらゆる試合形式に順応し勝利を収めたという。好敵手とされたアグニ出身の拳闘士グレンとは、集団闘技での共闘を経て無二の親友となる。その後、結成した“ゼクタサ”は、グランガイア闘技場の歴代最強チームとして後世にまで語り継がれている。

黄魔の法神エレノア

黄魔の法神エレノア
☆5 政府高官の地位を約束されたエリートであったという。
神と人類の大戦より遥か昔、グランガイア闘技場で活躍したアタルヴァ出身の魔闘士。
元々高名な魔術師であった彼女は、闘技場の熱心な観客でもあった。そして、拳闘士グレンの烈火の如き戦いぶりに心を奪われたという。その後、彼と共に戦うことを望みチーム“ゼクタサ”に参加。雷術と組み合わせた彼女の舞うような戦い方は、後に“魔舞踊”と呼ばれる魔術師の戦法の原型として、現在においても高く評価されている。

白麗の彗神ジャニス

白麗の彗神ジャニス
☆5 彼女の肖像画だけを専門に描く画家までいたという。
神と人類の大戦より遥か昔、グランガイア闘技場で凄まじい人気を誇った女性闘士。
生い立ちなど一切が謎に包まれているが、無類の強さと観客を意識したパフォーマンスで人気を博した。チーム“ゼクタサ”加入後は他メンバーのみならず、対戦相手の魅力をも最大限に引き出したと言われている。熱狂的ファンも多く、彼女の姿を描いた絵画は飛ぶように売れ、現在でも闘技場があったとされる場所からそれらが度々出土されている。

シリーズ未設定

幽剋の羅侠ゼクウ

幽剋の羅侠ゼクウ
☆5 ヒール的な強さから一部で熱狂的な人気を博した。
神と人類の大戦より遥か昔、アタルヴァのグランガイア闘技場に突如現れた異界の剣士。
圧倒的な力で当時最強チームの“ゼクタサ”を撃破した人物として知られている。後に要求に応じて彼らと再戦するが、壮絶な戦いの最中に次元のひずみが発生し、闘技場が崩壊。彼も忽然と姿を消したというが、次元のひずみに吸い込まれ、異世界に飛ばされたとする説も残っている。この件によりゼクタサは解散となり、闘技場文化は一旦消滅する。 
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燎剣士ロイ

燎剣士ロイ
☆3 16歳の頃、開発中だった携帯召喚器は巨大で重かった。
第三十一魔神討伐隊“サンクオーレ”隊長。
アクラス召喚院の歴史の中で伝説的な活躍をしたとある召喚師に憧れ、16歳の時に召喚院へ入隊し、夢の一歩を踏み出した。ところが入隊初日、ひょんなことからノエルの実験事故に巻き込まれてしまう。根が素直でお人好しな彼は、以降事あるごとに頼みと称した厄介事へ関わり続けることになる。やがて彼は新人任務とノエルの依頼をこなす中で、召喚師としての実力を順当に身に付けていった。
☆4 「先生」と呼ばれるのは嫌いじゃない。
第三十一魔神討伐隊“サンクオーレ”隊長。
20歳の時に召喚老セリアが隊長を務める魔討隊に入隊する。彼女の元で様々な任務を歴任し、イクスタスが発見された際にはノエルに同行して異界調査にも尽力した。その後、彼は積極的に新人の面倒を見、後続の召喚師の育成にも力を発揮したという。強さと優しさを兼ね備えた彼を慕う者は次第に増え、伝説の召喚師に憧れた若者は、いつしか誰かに憧れを抱かれる存在へと成長していった。
☆5 伝説の召喚師に1度でいいから会ってみたい。
第三十一魔神討伐隊“サンクオーレ”隊長。
召喚院での功績を認められた彼は、30歳にして新たな魔討隊の隊長に就任する。隊の名称は、彼が初任務で保護した精霊にちなんで付けられた。その後、召喚老ルジーナの娘サーシャの指導教官も兼任し、訓練課程修了後は部下としている。召喚老カルの命によりグランガイアへと赴いた彼は、そこで異界から流れ着いたという若い騎士を保護。共通の敵を倒すため、新たな戦いへと身を投じてゆく。

翠剣士サーシャ

翠剣士サーシャ
☆3 サンゼロのヨシュアは何を考えてるかわからず苦手。
第三十一魔神討伐隊“サンクオーレ”所属の若き召喚師。
戦闘も召喚術も他の新人とは一線を画す才能を見せ、注目を浴びている。活発で器量も良い彼女は他の道でも将来有望とされていたが、夢は幼い頃から召喚師一筋であった。入隊後も彼女は修行を怠らず、仲間との絆も積極的に深めてゆく。彼女をそこまで突き動かしたのは、同じ召喚師の父に認めてもらいたいという密かな想いからであったという。
☆4 ウォレスは何も考えてなさそうで苦手。
第三十一魔神討伐隊“サンクオーレ”所属の若き召喚師。
入隊後、彼女は危険な任務にも率先して参加するようになる。それは功を急ぐというよりも、若者特有の背伸びであった。新人らしい失敗をすることもあるが、それ以上の功績も挙げており、今では隊になくてはならない存在となっている。しかし隊長であるロイのことをつい「先生」と呼んでしまったりと、まだまだ年相応な姿を見せることもある。
☆5 ハンスは無口だから苦手。
第三十一魔神討伐隊“サンクオーレ”所属の若き召喚師。
ロイと共にグランガイアを訪れた彼女は、異界より流れ着いた若き騎士を保護し、同じ敵を追うことになった。彼女は強大な相手にも怯むことなく、仲間と協力して敵の進攻を防ぎ、若き騎士の故郷を救うために邁進してゆく。彼女の前向きで一生懸命な姿は、仲間とはぐれ、怒りと焦燥で混乱する若き騎士の心の支えとなっていることだろう。

豪戦士ウォレス

豪戦士ウォレス
☆3 セリアのシゴキも皮肉も、全ては愛の鞭だと思っている。
第十九魔神討伐隊“ブラッディローズ”所属の召喚師。
入隊当時の彼は召喚術の能力が奮わず、召喚師としての立場を危ぶまれていた。しかし根性だけは一流で、修行中にセリアの全力の一撃を受け、意識を失ってもなお倒れなかったという逸話は有名である。直情的で力任せなところはあるも、その性根を認められた彼は、セリアの厳しい指導を物ともせずに、今も彼女の元で研鑽を続けている。
☆4 軍師に憧れて軍事学を学ぶが、授業初日から爆睡。
第十九魔神討伐隊“ブラッディローズ”所属の召喚師。
多くの苦労を重ねてきた彼は、厳しい修行を耐え抜き、大事な任務を任されるまでに成長する。しかし常に初心は忘れず、若輩の者であっても強い者は無条件で尊敬する素直さがあった。特に天才と謳われる同期のヨシュアには一目置いており、事あるごとに話しかけてはそっけなくあしらわれているという。が、本人は全く気にしていない様子である。
☆5 セリアに“様”づけするのをやめる気は全くない。
第十九魔神討伐隊“ブラッディローズ”所属の召喚師。
セリアとの任務中に、謎の軍勢がランドールを急襲したという報せを受けた彼は、セリアが敵の指揮官を追う間、街の人々を守ることに専念する。力は弱者のために使うという己の信念に従った彼の働きぶりにより、被害は極小に食い止められた。詳細な記録は残されてはいないが、それが彼の功績であることは召喚院の者であれば誰もが知る事実である。

影紫忍ハンス

影紫忍ハンス
☆3 自分の子供の頃のことは決して話さない。
第二十三魔神討伐隊“スカイガーデン”所属の召喚師。
約10年前にアクラス召喚院へ入隊。エルガイアではあまり見慣れない武器を使いこなし、召喚老ルジーナに常に付き従っている。召喚院内に知り合いは少なく、彼自身口数も多くないことから、出自は謎に包まれている。ルジーナがとある異界より帰還した際に忍装束を纏った傷だらけの子供を連れていたことがあり、それが彼だという噂もある。
☆4 奥方にルジーナの様子を報告するという密命がある。
第二十三魔神討伐隊“スカイガーデン”所属の召喚師。
ルジーナが腹心の部下として常に傍らに置くほどの実力を持つため、新たな魔討隊の隊長にと推す声もあった。しかし彼はそれを固辞し、ルジーナへの揺るがぬ忠誠心を示した。以降も彼は影の存在に徹し、異界調査に同行しては淡々と任務を遂行してゆく。隠密行動を得意とする彼の働きにより、得られる情報量や収集速度は飛躍的に上がったという。
☆5 サーシャのことはお嬢様と呼んでいる。
第二十三魔神討伐隊“スカイガーデン”所属の召喚師。
イクスタス発見以降、謎の軍勢について調査を続けていたルジーナと彼は、敵が再び侵攻を開始した際、すでに拠点と思しき地へ辿り着いていた。彼の調査が早期発見の一助となったことは言うまでもない。潜入直前、彼らはその場に似つかわしくない少女を保護する。少女と共に先へ進む彼らだが、地の底に待ち受けるのは何とも困難な運命であった。

銀騎士ヨシュア

銀騎士ヨシュア
☆3 16歳の時に軍事学と医学の最高学位を取得済み
第三十魔神討伐隊"オーダーオブライト"の若き隊長。
アクラス召喚院で最速かつ最年少で隊長に就任した。新人時代に彼が打ち立てた偉業は枚挙に暇がなく、とある魔神討伐任務で偵察中の彼がたったひとりで魔神を倒して帰ってきた時は、さしもの召喚老カルも驚きを隠せなかったという。実力は申し分ない彼だか、独断専行のきらいがあり、歯に衣着せない口調も相まって、孤高の存在となっている。
☆4 整った外見から、女性人気も召喚院一と言われている。
第三十魔神討伐隊"オーダーオブライト"の若き隊長。
隊長就任後も、彼は次々と重大な任務で成果を挙げてゆく。どんな困難な状況をも単独で覆し得る働きぶりから、次第に信望者が集まり始めていった。そして、いつしか彼は畏敬の念を込めて「サンゼロのヨシュア」と称されるようになった。現召喚院内の若手において、実力で彼の右に出る者はおらず、将来の召喚老に最も近い存在と目されている。
☆5 ハンスとはたまにご飯を食べに行く。
第三十魔神討伐隊"オーダーオブライト"の若き隊長。
謎の軍勢が進攻を開始するとすぐに、彼は強力な魔神が跋扈するイシュグリアの巡回任務から呼び戻される。現場に急行すると、敵の司令官を迎え撃ち、帝都への侵攻を阻んだ。その後も次々と敵を撃破。相変わらずの独断専行ぶりは召喚老たちを少なからず悩ませているが、やはりその実力は抜きん出ており、召喚院最高の実力を見せつけている。
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羅殲鎧ザド

羅殲鎧ザド
☆5 ハードディスクに親子三人と思しい画像が発見された。
ネグレス七魔将の一人である人形機械兵器。
イクスタス出身の狂科学者グスタフ・ファブラスカにより造られた。ベクタスの六鎧の技術を基にした自己進化機能により戦闘を繰り返す度に強化を重ね、新参ながらもネグレス軍の一角を担うようになった。しかし、セルタビアに帰還した若き騎士と召喚師たちとの戦闘において敗北を喫する。活動を停止した機体はアクラス召喚院に回収され、ノエルにより調査と研究が進められている。
☆5 ALT 機能的には不要なデータだがノエルはそのままにした。
羅殲鎧ザドの自己進化機能が動き出した際の行動モード。
敵対者の戦闘力を正確に測定しその情報を元に対象撃破の為の最善行動を算出する。勝利の可能性を高める為にはいかなる手段も辞さないよう設計されていたが、味方への被害を考慮したノエルにより制御機構が搭載されることとなった。しかし、本機の人工知能は未だノエルをもってしても解読不能な部分があり、状況によってはその制御機構が働かないケースもあるという。

沙蛇史ヒルダ

沙蛇史ヒルダ
☆5 父の怪我を介抱するうち、医者を目指すようになった。
氷麗軍を率いる七魔将の一人。
フィルアーム出身であり、大蛇をパートナーに持つ。最愛の父の死の原因が国王にあると考え、エルハザの手引きを受けて恨みを晴らした。その後はネグレスの一員として冷淡に任務を追行し、若き騎士たちを翻弄する。しかし、父の死の真実を知った彼女は激しく動揺。感情のままに若き騎士たちを守ろうとした妹を、メルフェルの計画から守るため、自ら犠牲となって異界へと消えていった。

煉氷姫ルネ

煉氷姫ルネ
☆5 姉にくっついてはよく引きはがされている。
姉のヒルダと共に七魔将の一角を担う。
氷の精霊をパートナーとし、時と場所を選ばず 自由奔放に振舞う。父の悲報を受けた彼女は、怒りに染まる姉に心を痛めながらも寄り添い続けた。それはネグレスの一員となっても続き、若き騎士たちと望まない戦闘を幾度も行うこととなった。一期一会の絆を大切にする彼女は、やがて敵対する召喚士の心をも変えてゆく。父に続き姉をも失った後、彼女を支えたのは敵である彼らであった。
☆5 ALT この姿になると痛みさえ感じなくなる。
大切な者を傷つけられたことで怒りという負の感情に支配されたルネの姿。心の赴くままに破壊を繰り返し、姉が制止するまで正気に戻ることはない。それは感受性が豊かであるが故の暴走であり、結んだ絆の深さに応じて強くなると考えられている。その潜在能力はいまだに計り知れず、エルハザも密かに着目していたという。しかし姉のヒルダは彼女を先頭の道具にすることを許さず、ネグレスの謀計から頑なに守り続けた。

奇術師メルフェル

奇術師メルフェル
☆5 セントクリークの悲劇はセルタピアの予行演習であった。
奇遊軍を率いる七魔将の1人。
怜悧狡猾であり、奇策を巡らせて相手を玩弄する術に長けている。ネグレスがセルタピアを急襲する以前、複数の異界で生じた混乱に彼が関与した形跡があり、長きに渡り暗躍していたことが伺える。その後、若き騎士たちが故郷奪還に立ち上がるとようやく姿を現し、幾度も妨害を行った。それは単なる時間稼ぎのためだけでなく、彼が密かに忠誠を誓うエルハザの思惑に深い関係かある。
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破闘の刄神ルジーナ 破闘の刄神ルジーナ
☆5 妻との馴れ初めは知人の紹介だと言うが、嘘。
アクラス召喚院の最高位“召喚老”の1人。
M現在は召喚老の地位とともに開拓局を統べ、数多の異界を飛び回っている。現地で戦闘に巻き込まれることも多いため、戦いの腕にはますます磨きがかかっており、若い頃より注目されていた観察眼や判断力も健在。異界国家との外交手腕は、連邦の外務長官ベルツにも勝るとも劣らないと評されている。かつてエルガイア社交界を騒がせた美女を妻とし、現在の召喚老3人の中で唯一家庭を持つ。
煌陽の神華セリア 煌陽の神華セリア
☆5 別に結婚したくないわけではない。
アクラス召喚院の最高位“召喚老の1人。
現在は魔神討伐隊の総隊長も務めており、昔の様に前線で戦う機会は減りつつある。だがその腕は全く衰えてはおらず、すでに引退したアリーナの特別試合で、その年の優勝者を圧倒したこともあった。また、魔神討伐隊の中には彼女の“弟子”と呼べる者が数多くおり、召喚院実働部隊の支柱と言うべき存在になっている。現在のエルガイアでは、現皇国首相と並んで女性たちの憧れの人物である。
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金櫃の賜聖女ナムナ

金櫃の賜聖女ナムナ
☆5 親友は彼女を庇い呪いを受けて倒れた。
黄金の立方体に導かれ異界アズカステリよりグランガイアを訪れた少女。
彼女には故郷の親友を救うために、異界を渡り歩いて“記録”を回収する使命があった。様々な異界に散らばり現地の情報を記録した黒石を集めるナムナの旅。その最後の地こそが、グランガイアのコルデリカだった。しかし、そこで彼女は最大の脅威と遭遇する。それは、異界に記録を持ち出されることを危惧したグランガイアの神の一柱だった。

コラボレーション +

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キョウリュウレッド

キョウリュウレッド
☆5 修行でのガブティラとの勝負は引き分けだった。
獣電戦隊キョウリュウジャーの1人。
桐生ダイゴが変身した姿で、牙の勇者キョウリュウレッドとして認められた。世界中をひとりで旅してきた過去を持ち、その人を惹きつける魅力から“キング”と呼ばれる。危険にも後先構わず突っ込んでいく無鉄砲だが天衣無縫な性格など、持ち前のカリスマ性で仲間たちをまとめ上げチームのリーダー的存在になる。得意技は、岩をも砕く「岩烈パンチ」。
☆5 ALT ブレイブポイントの最高点はダイゴが獲得したらしい。
「ガブティラ・デ・カーニバル」により、超強化武装したパワーアップ状態「キョウリュウレッド・カーニバル」。トサカ状パーツにパワーを湧き上がらせ、ガブティラヘッド状の胸部は、激しいカーニバルのリズムに乗って敵の攻撃をも軽快に噛み砕く。踊っているかのようなステップで相手を翻弄し、得意技は敵を噛み蹴る“ガブガブキック”。カミツキチェンジによって、「マッチョカーニバル」など4つの形態に超々強化武装が可能。

キョウリュウブルー

キョウリュウブルー
☆5 「氷原を表現」は修行中ずっと考えていた自信作。
獣電戦隊キョウリュウジャーの1人。
有働ノブハルが変身した姿で獣電竜ステゴッチに勝利したことで、鎧の勇者キョウリュウブルーとして認められた。防御面に優れ、専用武器であるステゴシールドを駆使してチームの皆や市民を守りながら戦うのが得意。メンバーからは「ノッさん」の愛称で親しまれ、なんでも屋を営んで妹、姪と共に暮らしている。心優しい性格だが親父ギャグが大好きなため、しばしば周囲を凍らせることも。

キョウリュウグリーン

キョウリュウグリーン
☆5 ブレイブポイントの採点は、メンバー中一番厳しい。
獣電戦隊キョウリュウジャーの1人。
立風館ソウジが変身した姿で、獣電竜ザクトルに勝利したことで斬撃の勇者キョウリュウグリーンとして認められた。メンバー最年少の高校生。生真面目な性格で人見知りが激しいが、正義感は人一倍強い。戦国時代から由緒正しき必殺剣が伝えられる家系の生まれで、立風館道場の跡取り。戦いの中、華麗な「無双剣」と荒々しい獣の剣「斬撃剣」を組み合わせた「斬撃無双剣」を編み出した。

キョウリュウゴールド

キョウリュウゴールド
☆5 修行後はダイゴに声をかけられるのをずっと待っていた。
獣電戦隊キョウリュウジャーの1人。
空蝉丸が変身した姿で、戦国時代、獣電竜プテラゴードンに勝利したことにより雷鳴の勇者キョウリュウゴールドとして認められた。「?でござる」という口調と実直すぎる行動が次第に仲間たちに親しまれ「ウッチー」の愛称で呼ばれている。約四百年もの長い間、ドゴルドに囚われて意志を乗っ取られていたが、キョウリュウジャーとトリンの正義のスピリットにより解放され復活を果たした。

キョウリュウピンク

キョウリュウピンク
☆5 修行から帰還時に持っていた旅行ケースは後で回収した。
獣電戦隊キョウリュウジャーの1人。
アミィ結月が変身した姿で、獣電竜ドリケラに勝利したことで角の勇者キョウリュウピンクとして認められた。アメリカから留学して来たお嬢様で執事のジェントルと暮らしている。陽気な性格で、ダイゴに勝るとも劣らないほど大胆不敵な一面も併せ持つ。困っている人を放っておけない性分でもあり、チームのムードメーカー。生身の状態でも格闘能力が高く、華麗な脚技を得意としている。

キョウリュウブラック

キョウリュウブラック
☆5 減点された蹴りは、実は自分でも気に入ってなかった。
獣電戦隊キョウリュウジャーの1人。
イアン・ヨークランドが変身した姿で、獣電竜パラサガンに勝利したことにより弾丸の勇者キョウリュウブラックとして認められた。拳銃の名手で、射撃を活かしたトリッキーな戦法や攻撃を得意とする。プレイボーイな一面もあるが仲間を思う気持ちは人一倍強い。元は超古代文明を研究する学者だったが、過去にデーボス軍の哀しみの戦騎アイガロンに遭遇し、親友を失った辛い過去を持つ。

ラッキューロ

ラッキューロ
☆5 キョウリュウジャー好きの人々は普通に街頭で集めた。
デーボス軍の幹部キャンデリラと共に行動する。
人間社会の情報収集、楽しみの感情集めを任務とし、キャンデリラの「喜びの歌」を演奏する役割なども担う。だが、怠惰な性格なため隙あらば楽をしようとし、あまり働こうとしない。口癖は、良いことがあった際の「ラッキュー」と悪いことがあった際の「アンラッキュー」。デーボスの復元水の入ったスクスクジョイロで、デーボモンスターたちを巨大化させることができる。

キャンデリラ

キャンデリラ
☆5 ブレイブスキー作戦司令室にはさすがにちょっと引いた。
デーボス軍の幹部で喜びの戦騎。
暗黒種デーボス復活に必要な感情を集めるため、百面神官カオスによって生み出された戦騎の1人。喜びの歌をデーボスに捧げる歌姫として人間から喜びの感情を集める。変身能力により人間体として活動することも可能であり、彼女の歌にはデーボモンスターを活性化し強化する力がある。勝っても負けても喜び笑っているポジティブかつ無責任な性格で「キープスマイリングよ!」が口癖。
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ルーク・スカイウォーカー

ルーク・スカイウォーカー
☆5 卓越した操縦の勘と強いフォースは父親譲りである。
惑星タトゥイーン出身のジェダイ。隠棲していたオビ=ワン・ケノービからフォースの手解きを受けた彼は、恐怖によって世界を支配する銀河帝国に立ち向かう。シスの暗黒卿ダース・ベイダーとの戦いの中でフォースを高めていったルークを待ち受けていたのは、皇帝による暗黒面への誘いであつた。しかし、彼は悪しき誘惑に打ち勝ち、正義の心を取り戻した父ベイダーと共に皇帝を討ち、銀河に平和を取り戻した。  

オビ=ワン・ケノービ

オビ=ワン・ケノービ
☆5 銃を野蛮な武器と呼び毛嫌いしていた。
クローン戦争を生き延び、惑星タトゥーンに隠棲していたジェダイ・マスター。彼の弟子であったアナキン・スカイウォーカーは暗黒面に墮ち、ジェダイを壊滅に追い込んだ。彼はアナキンを討つと、その息子を辺境の惑星へと隠し、自身も名を変えて暮らしていた。しかし、レイア姫の窮地に再び立ち上がり、ルークにフォースの導きを施した。そして彼は、ダース・ベイダーとなったかつての弟子と再び刃を交えた。

ハン・ソロ

ハン・ソロ
☆5 彼のミレニアム・ファルコンは銀河一の速度を持つ。
ミレニアム・ファルコンを駆り、同盟軍に加わって銀河帝国と戦った元密輸業者。 彼が帝国に立ち向かった背景には、若きジェダイ、ルーク・スカイウォーカーそしてオルデランのレイア姫との出会いがあつた。功績を挙げ、同盟軍の将軍となった彼は、エンドアの戦いを勝利へと導き、帝国の兵器“デス・スターII” の破壊に貢献する。この圧倒的勝利はルークが暗黒卿を打ち破ったことと並ぶ、帝国打倒の最大の功積であった。

チューバッカ

チューバッカ
☆5 元は銀河帝国の奴隷であった。
ハン・ソロの相棒としてミレニアム・ファルコンの副操縦士を務めるウーキー族。相棒と共にドロイドを連ぶ仕事を引き受けた彼はその道中、帝国の兵器“デス・スター”に乗り込む羽目になってしまう。同盟軍の首魁であるレイア姫を救ったことで、その運命はー変した。なお、ソロが借金を理由に捕らえられた際にはルークと共に奔走し、彼を救い出したとされる。怪力の持ち主だが、少々気が弱かったという説もある。

レイア・オーガナ

レイア・オーガナ
☆5 ハン・ソロは、気の強い女だが魅力的と言っていた。
帝国に反旗を翻す同盟軍の指導者を務める元老院議員。惑星オルデランの姫。帝国の新兵器“デス・スター”の設計図を入手した矢先に、反乱の首魁であることが露呈し、捕らえられてしまう。ルークとソロ、チューバッカによって救い出された後は、彼らの協力の下、同盟軍を勝利へと導いた。彼女はオルデラン王冢の養子であり、実の両親は惑星ナブーの女王とジェダイ、アナキン・スカイウォーカーで、ルークとは兄妹である。

R2-D2

R2-D2
☆5 戦闘機の副操縦士を務めることもできた。
相棒の通訳ドロイドC-3POと共に数々の事件に立ち会つた整備ドロイド。銀河帝国への抵抗組織の盟主であるレイア姫から、帝国の新兵器“デス・スター”の設計図を託されたR2-D2は、隠棲していたオビ=ワン・ケノービとその弟子となつた若きジェダイ、ルーク・スカイウォーカーの助けを得て、見事に任務を果たした。その後は若きジェダイとともに同盟軍で活躍し、銀河帝国の支配に終止符を打つ功労者となつた。

ダース・ベイダー

ダース・ベイダー
☆5 子供が生まれたとは知らされていなかった。
銀河帝国皇帝に師事するシスの暗黒卿。彼は元々、オビ=ワンに師事し、将来を嘱望されたジェダイだったと伝えられている。しかし、フォースの暗黒面へと堕ち、ジェダイの壊滅を目論む。その後、師であるオビ=ワンとの戦いに敗れた彼は、機械によって金身を補強することで生き永らえた。シス・マスターである銀河帝国の皇帝の弟子として、銀河を恐怖によって支配するその漆黒の姿は、敵のみならず味方にまで恐れられたという。

ストームトルーパー

ストームトルーパー
☆3 叛逆者が出たことは一度も無いという。
銀河帝国軍を構成するエリート兵士。シスの暗黒卿によって共和国が帝国へと変貌した後、軍隊もまた再編された。共和国時代の各地の伝統を尊重した兵制は、帝国基準の画一的なものへと改められ、銀河中から優秀な兵士が集められた。彼らのまとう白き鎧は裝甲こそ薄いものの、あらゆる環境に適応できる生命維持裝置が備えられている。銀河の隅々まで、どんな過酷な惑星であろうと彼らの進軍を止めることはできない。
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